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エピソード002 転売ヤーには地獄への片道切符
第十四章 アニー社のこれから・そして新型
しおりを挟むあのアニー社絡みの大騒動から一週間後。
俺は事態が落ち着いたので約束通り依頼人である金子さんと一緒に行きつけのバーへ飲みに行く事に。
勿論、そのバーは俺行きつけの店「愛の巣」である。
「いやぁ、結構落ち着く場所ですね」
「いいでしょう金子さん。ここで出るカクテルは格別ですよ」
「そうですか、ですが私はビール派ですのでとりあえず生をひとつ!」
あらら、金子さんビール派でしたか。
という訳で最初は生ビールをご注文。
それととりあえず俺はおつまみとしてウインナーを注文した。
「では……今回の事件解決を祝って乾杯!」
「乾杯!」
俺と金子さんは一緒にビールで乾杯!
互いに今回の成功を祝った。
「そういえばアニー社の新しい社長が決まったそうですね」
「はい、今度は正真正銘の日本人です。しかも我々の派閥のトップであります。これでアニー社は再び立ち直れますよ」
「いえ、あけて厳しい事申しますが……これが本当のスタートだという事をお忘れなく」
「はは、光前寺さんは手厳しい」
アニー社は新たな日本人社長を迎えて新体制になり先日から再スタートとなった。
無論、前の社長が計画した本社の海外移転は完全に白紙となり今後もアニー社は日本の企業として活動する事に。
それから、これも当然だが日本でのSP5販売やサポートも続行決定となり現在魔法復旧隊で即急に復旧された半導体工場はフル稼働で生産中だ。
この分だと近々SP5の日本市場への大量出荷が予定されているから、ようやく一般市民にSP5が行き届く事になるだろう。
「それにしても、あの元社長が国際密輸組織のボスだったとは今でも信じられません」
「俺も奴の正体を知った時は驚きましたよ。まさか大企業のトップに成りすまして私腹を肥やしていたんですからね」
これは、後で警察の調査で判明したのだが実は本物のアニー社元社長は超陳平に抹殺されていた事が判明したそうだ。
あの仕置きの後で警察がアニー社元社長の自宅を家宅捜査したら「金の竜」絡みの裏帳簿等の様々な資料が見つかったとの事。
何しろ大企業が国際密輸組織の隠れ蓑にされていたからな。
更に例の半導体工場の復旧が遅れていたのは元社長が裏で手を回して、わざと復旧を遅らせていた事実も発覚したそうだ。
こりゃ供給量を絞ってSP5の転売価格……いや密輸価格を爆上げするのが狙いだったのだろう。
更に俺達が仕置きしたのと同時に金子さん達が起こしたクーデターの際に警察に逮捕された社長派役員達。
なんと、どいつもこいつも超陳平に買収されていやがった。
こりゃ危うくアニー社も傾いてもおかしくなかったよ。
「ですが……本当に決起したのは正解でした。あの裏組織に我が社を丸ごと乗っ取られていたのですから」
「後は金子さん達の頑張り次第です。頑張ってください」
「ありがとう。そういえば……さもなちゃんだったっけ?あの娘さんSP5を欲しがっていたみたいですが」
「あっ……さもなちゃんね」
さもなちゃんの事を聞いた時、俺は仕置きの直後に開いた細やかな祝勝会を思い出した。
本社の食堂で軽い食事をしながら楽しく談話してたんだが……ただ、さもなちゃんだけは社長の逆鱗に触れちゃったんだよな。
何しろSP5無断拝借を始め人間相手に最強魔物のケートレスを呼び出して正にオーバーキルをしたそうだからな。
だから社長はさもなちゃんを逆さ宙づりにして「反省しなさい(怒)」と暫くそのままにしてたよな。
その一方で今回のMVPとして牧野さんと都ちゃん。
社長もこの二人の活躍には大喜びだったな。
特に都ちゃんに関しては今度の件で正式採用となり、これからは社長の秘書兼ボディガードをしてもらうつもりらしい。
それから宙づりにされて泣き叫ぶさもなちゃんを後目に祝勝会をする中でカヤちゃんが二億円の小切手を持って戻ってきた。
どうも今度ばかりは警察も正規の賞金受け取りをしなければ困るという事で警視総監に連行されたカヤちゃんは事情徴収を受けて小切手を受け取ったらしい。
小切手を受け取った社長は「まぁ、今回は仕方がないか」と溜息をついてたな。
「まぁ……やりすぎだと怒り心頭でしたが、さもなちゃん幹部二人を一気にお仕置きした事もあり賞与事態は多く支払うと社長言ってました」
「は、はぁ」
「もっとも社長も社長であの元社長に最大扇である爆裂三段蹴りを炸裂させましたから、さもなちゃんの事言えるかと思いますがね」
それから俺と金子さんは暫く酒を飲みかわしながら中身のない会話を交えながら今後の事を金子さんから聞いていた。
金子さんの話だとアニー社は今後、日本市場の信用回復に専念するとか。
具体的には半導体工場復旧した上で生産体制が整ったSP5の大増産と迅速な流通。
更に以前から計画していたゲーミングパソコン事業にも参入するとか。
「ここだけの話ですが現在開発中のゲーミングパソコン……SP5のソフトも遊べるようにするんですよ」
「えっ?」
「現在うちのソフト部門が公式のSP5エミュレータを開発中なんです。もっとも動かすにはそれなりに高性能パソコンが最新OSが必要になりますが」
「そうなんですか。それは面白いですね」
「そこで……これを追加報酬代わりとしてこれを差し上げます。ちゃんと上層部から許可をもらってますので安心してください」
金子さんは俺に数枚のUSBメモリを手渡した。
「これって、まさか」
「はい!現在開発中のSP5エミュレータです。現時点でも現在販売中の全ソフトの動作を保証します」
「えっ?じゃあほぼ完成品では」
「ただ……現状要求するパソんのスペックが高すぎるので商品化ができないのです。もう少し要求スペックを下げないと売れませんので」
「これは社長にでもあげようかな。あの守銭奴なら高スペックパソコン用意できるだろうからな」
SP5の公式エミュレータか。
これは社長にいい土産ができたな。
金子さんの話だとSP5のゲームソフトをプレイする際にSP5以上の画質と音質でプレイしたいヘビーゲーマーの声に答えるべく開発したものらしい。
つまり、このエミュレータを使えばSP5を用いるよりも凄い画質でプレイ可能という訳だ。
ただ、先程言ってたが高性能パソコンが必要だから消費電力がSP5よりも高くなる。
だから今後もSP5は省電力派ゲーマー用としてこのエミュレータと併売するとの事。
「それから……これは一台しか持ち出し許可が下りなかったので、さもなちゃんに渡してあげて下さい」
「!?これって……SP5では」
「ふふふ!これは我が社にとって次期主力製品の試作品です」
「新型?」
「はい、これはSP5の新モデルです。ゲーム画質に音質!そしてローディングタイムの短縮した上に二割の電力低減!全てが改良された新世代モデルです」
こいつは驚いた。
まさかSP5に改良された新モデルが開発中だとは。
しかも、そんな新モデルの試作品をさもなちゃんに差し上げるとは。
これは、さもなちゃんも喜ぶぞ。
「ありがとうございます!これは有難く」
「できれば、さもなちゃんに使い心地を我が社に報告して欲しいのですが……」
「成程、これは試験モニター目的で提供されるのですね。解りました!彼女に伝えておきます」
「助かります。我が社としても、さもなちゃんのようなゲーマーからご意見をお聞きしたいので」
そうか、試験モニター条件による提供か。
まぁ……さもなちゃんなら喜んでアニー社にモニター乾燥をすると思うけど。
さて、もう少し男二人で楽しく飲もうとした時であった。
「なら、私はカシスオレンジでも頂こうかしら?」
「「!?」」
なんと俺と金子さんの隣に一人の見るからに色っぽい女性が。
その女性は俺の隣の席に座り運ばれて来たカシスオレンジを一口。
しかし見るからにこの麗しい雰囲気のあるこの女性……明らかに好みだ。
俺は彼女に一輪の花を差し出してこう語る。
「レディ、ここで会えたのも何かの縁です。どうです?一緒に人生を語り合いませんか」
彼女は俺が差し出した花を受け取り微笑みながら俺にこう言い返す。
「ふふふ、これは噂以上の女性好きみたいね……光前寺宗吾さん」
「えっ?」
「そして、そちらの方はアニー社の金子信二さんだったわね。今回は本当に大変でしたわね」
ん?この女性……俺と金子さんの事をご存知みたいだぞ。
この麗しき女性は一体何者だ。
「それにしても影のポリスで有名な三条スイーパーカンパニーの方に直接会うのは初めてだったわ。あっ、この前そちらに所属している魔族さんは会ったかしら」
なっ、俺達の処の魔族って……まさかカヤちゃんの事か。
この前カヤちゃんに会ったって……まさか警察関係者か?
すると彼女は自分の懐から警察手帳を取り出した。
「私は藤森聖子……最近警視庁のトップになった警視総監よ」
えぇぇぇぇぇっ!
警察手帳出してきたから警察関係者だと思ったが……まさか警視総監だと!
だが、女が警視庁のトップとは世の中変わったものだな。
「光前寺さん、今回は貴方達に国際密輸組織壊滅に協力してくれたお礼と……警告をしに来たのよ」
「警告……ですか」
うわぁ、警察のトップが直々に警告か。
一体俺達は何をしたというんだ。
「まずは……警告からよ、正直今回のようなとてつもない高額賞金が動く時は請求書置いてトンズラはやめて欲しいのよ」
「は、はぁ」
「まぁ、今回の場合は偶然かしら一人魔族さんが残ってたから事情徴収をお願いして賞金手渡したけど……あの魔族、魔王でしょう」
「!?」
げ~っ、この警視総監様鋭い!
うちの社長は信じてないがカヤちゃん本当は魔界の一国の魔王様なんだよな。
「貴方達!魔界の魔王様を何だと思ってるの!彼女は魔界のVIPなのよ。あのお方をよりによって使い魔扱いとは無礼にも程があるわよ」
「はは……それはすんません」
「とにかく!今後、賞金首捕まえたら誰か警察へ事情徴収に来るように。決して魔王様にやられてはダメよ」
はは……警察のトップに怒鳴られたよ。
それにしても見かけによらず凄い女傑だな。
流石は女だてらに警視総監やってるだけの事はある。
だけど、この警告にどう社長へ報告すればいいんだ?
「だけど、貴方達が私達警察を嫌うのも無理はないわね」
「?」
「悪いけど警視総監に就任した際に貴方達の事を調べさせてもらったわ。確かにあの事件はね」
「…………」
そうか、今の警視総監は……俺達のビギンズナイトから少し後で就任したんだ。
なら彼女に色々と恨みを言うのはお門違いだな。
「本当はあの二人、私の権限でクビにしたいのよ。あんな事しでかして今だに警察組織にいるなんて頭が痛いわよ」
「藤森さん」
「だけど私だけの権限ではどうにもならないのが現実よ。それに関しては申し訳ないわ」
「気にしないでください。藤森さんに責任はありませんから」
俺は心の中で藤森さんに詫びた。
少なくともあのビギンズナイトは藤森さんには関係ないのに。
そんな時、金子さんが俺と藤森さんに話しかけてくる。
「二人揃って何暗い顔してるんですか。今日は私達にとって楽しい祝い事の筈ですよ」
「そ、そうだったわね」
「すみません金子さん」
金子さんの言葉に俺と藤森さんは再び笑顔になり酒を楽しむ事に。
では、またとりあえず生ビールといきますか!
「光前寺さん」
「はい」
「警視庁の警視総監として今回の国際密輸組織「金の竜」壊滅に協力ありがとうございます」
「いえ、こちらこそいいビジネスでした」
「あの可愛い社長さんにも宜しくね。それと先程の警告もお忘れなく」
「はい、その件は社長に報告しておきます」
それから生ビールが俺達の元に届き……改めてアニー社再興と国際密輸組織壊滅を祝って乾杯だっ!
「ところで藤森さん、今度一緒にドライブを楽しみませんか?」
「あら光前寺さん、警察のトップを口説くつもりなの?」
「麗しい美女相手なら俺は貴方の騎士になりましょう」
「もし誘うなら制限速度は守ってよ。私は警察のトップですからね」
「はは、これは手厳しい」
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