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8.誠司4
想い
しおりを挟む「面白くない」
悠太がムスッとした顔で呟く
「何で、こんなかわいい子と付き合えるんだよ」
口を尖らせ、駄々っ子のよう
「羨ましいだろ~」
「めちゃくちゃ羨ましい」
じろりと睨まれた
「出会いはどこだったの?」
冬馬がりさ子に問う
「誠司さんにイベントMCしてもらったときの打ち上げで。。。
あれ、そう言えば。みなさんもいましたよね?3人でイベント参加してましたよね?」
そう言えばそうだった。
「飲み会かー。俺もいけばよかった。。。」
悔しがる悠太
「お前ら普段からいかないじゃん。笑」
「だって、俺、人見知りだし」
「俺は彼女と過ごしたかったし」
そうだ、言ってた。言ってた。
普段なら俺そっち側の人間
あの日は本田さんにごり押しされて、断り切れなくて無理矢理行かされたようなもんだった。
でも、おかげでりさ子に会えたんだよな~
「見つめ合って、俺の前でいちゃいちゃしてんなよ」
悠太は酔っ払ったのか、やたらと突っかかる
「俺の場合、中身がイケメンだからさ。」
ボケのつもりでドヤ顔でカッコつける
「そう言えば春に受けた健康診断の結果、異常なしでしたもんね!」
いや、そっちの内蔵じゃないから。笑
いつもの流れなら、悠太が懇親の毒舌混じりのツッコミが炸裂してるところだが、まさかのりさ子。笑
彼女の発言はわざと乗っかってきたのか、自身の天然からくるものなのか最早わからない。笑
「ブっアハハハっ!!!」
だけど
普段クールのあの悠太が腹抱えて笑ってた
よっぽどツボに入ったのか、もしくは酔ってるせいなのか、目に涙まで溜めて
「りさちゃんオモシロ!
俺、こいつと付き合ってるって聞いて、よっぽど変な子か、なんか下心あるのかどっちかだと思って疑ってたんだ。笑」
「俺もちょっと思ってた。笑」
二人からの突然の告白
「でも、大丈夫そうだな。安心した。」
「うん。二人共似てるよね。いい意味で。笑」
いつにもまして、穏やかな笑顔を浮かべる冬馬
二人が意外と俺の事を思ってくれていたことを知り少し嬉しかった。
お開きになり、二人と別れた後
りさ子の自宅への帰り道。
人気のない住宅街の道でりさ子が不意に腕を絡める
「悠太さんも冬馬さんもいい人ですね。りさに紹介してくれてありがとうございました」
「うん」
りさ子にはそれだけ言ったけど、俺の中でも紹介してよかったなと今更ながらに実感した。
月明かりに照らされてできた二つの陰は長く伸びていた
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