影の遺族

しまおか

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第七章

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 タケオは、呼びかけに応じて指定された時間帯に指定された駅で指定された電車に乗り込んだ。あとは指定された駅で降りるだけだ。しばらくはこの行動が続くのだろう。そこにどういった意図があってどのような事が行われているかはわからない。しかしこれが自分にできる数少ない恩返しであることは間違いない。
 電車の中には見かけたことのある顔もちらほらといる。今までにも何度かあった呼びかけの時にいた人だ。おそらく仲間なのだろう。
 それでも声をかけることや話すことは決してしない。迷惑をかけてはいけないからだ。
 この間は、電車ではなく指定された店で指定された時間に食事をして帰る、という呼びかけもあった。その時も自分の前に座った女性が誰なのかは知らない。カップルに見えるよう適当に話題を見つくろって話をしただけだ。相手も同じ様に話しかけてきて来た。時には作り笑いをしたり、本当に笑ったりもしたが、連絡先や本当の名前を聞くことはしない。指定された名前でお互い呼び合うだけだ。
 明日もまた、呼びかけに応じて電車に乗る予定だ。自分の生活に支障をきたさない範囲で行動すればいい。普段はしがない公務員である自分にできることはこれだけだ。
 タケオ達は作戦が終わる度に十分役に立っている、ありがとうと感謝される。それで十分だ。仲間の為に役立つことができればそれでいい。自分の味わった苦しみを、多くの仲間達が少しでも晴らそうと努力してくれている。長い年月をかけて辛抱強く。それでいい。これが自分達のルールだ。そうやってこの世の隠れた闇を、少しでも晴らせることができれば。
 そう願いながら、タケオは電車の窓から見える夜のとばりを照らす沢山の小さな家の明かりをぼんやりと眺めていた。
 
 ユリコは、呼びかけに応じて指定された時間帯に指定された駅で指定された電車に乗り込んだ。あとは指定された駅で降りるだけだ。または痴漢に遭っても適当に抵抗して逃げる、という指示にも従った。
 一度だけ男に触られたことがある。その時はうまく逃げた。あの男が今回のターゲットなのだろうか。そこにどういった意図があり、どのような事が行われているかは知らされていない。しばらくはこの行動が続くのだろう。しかしこれが自分にできる数少ない恩返しであることは間違いない。
 電車の中には見かけたことがある顔も何人かいる。今までにも何度かあったこの呼びかけの時にもいた人だ。おそらく仲間なのだろう。
 それでも声をかけることや話すことは決してしない。迷惑をかけてはいけないからだ。
 この間は、電車ではなく指定された店で指定された時間に食事をして帰る、という呼びかけもあった。その時も自分の前に座った男性が誰なのかは知らない。カップルに見えるよう適当に話題を見つくろって話をしただけだ。相手も同じ様に話しかけてきて来た。時には作り笑いをしたり、本当に笑ったりもしたが、連絡先や本当の名前を聞くことはしない。指定された名前でお互い呼び合うだけだ。
 明日もまた、呼びかけに応じて電車に乗る予定だ。自分の生活に支障をきたさない範囲で行動すればいい。普段はしがないOLである自分にできることはこれだけだ。
 ユリコ達は作戦が終わる度に十分役に立っている、ありがとう、と感謝される。それで十分だ。仲間の為に役立つことができればそれでいい。自分の味わった苦しみを多くの仲間達が少しでも晴らそうと努力してくれている。長い年月をかけて辛抱強く。それでいい。これが自分達のルールだ。そうやってこの世の隠れた闇を、少しでも晴らせることができれば。
 そう願いながら、ユリコは満員電車の人波に体を預けながら文庫本を開いて読み進めた。
 
 
 香川謙太郎は車で都内に向かって移動していた。助手席に座っているふみえの膝には現金一千万円の入ったグッチのバックが置かれている。謙太郎は自分達の役目を無事果たして、胸をなでおろしていた。
 あの彼女が鍵を上着のポケットに入れたため、それほど苦労せず奪うことができた。バックに入れていたら、もう少し手間がかかっただろう。
 謙太郎達は一部始終を見ていた。彼女達を携帯の動画で撮影していたのだ。男が彼女に近づき女のおしりを触る瞬間、そして後藤に手首をつかまれ周りの男達数人と痴漢された女とホームに出たところも、だ。
 さらに痴漢した男がアタッシュケースに入っているお金を見せ、それで許してもらえるように謝っていた場面や、許してもらって慌てて逃げるように電車に乗ったところも撮った。
 そこまで撮影した後、謙太郎達はホームから改札に向かった。そして彼女が出てくるのをすでに閉店している駅の売店の影に隠れて待っていた。すると彼女がアタッシュケースを持って改札を出てきた。彼女はこれから歩いて英吾さんと待ち合わせている店に歩いて向かうはずだ。
 さすがにあのケースを持って店に向かうことはないだろうと読んでいた。謙太郎の予想通り、彼女はコインロッカーにアタッシュケースを入れた。事前にロッカーが全て使用中にならないようにいくつかキープしておいたが、その心配はなかったようだ。
 謙太郎は女が来る前にキープしていたコインロッカーを空けておいた。そして女は再び予想通りの行動をしたのだ。さあ、これからだ。女は鍵をどこに入れるか。お! 上着の右ポケットに無造作に入れた!
 一千万が入っているロッカーの鍵を、持っていたバックに入れないのか。まだ大金を手に入れたという本当の実感がないのかもしれないな。そう推測しながら、店に向かって歩く女の後を気付かれないように謙太郎とふみえはカップルを装い、後ろからつけていった。
 英吾さんと待ち合わせていた店に彼女が入ったので、そのしばらく後に謙太郎達も中へ入る。彼女は入り口から見て右手側の、一番奥のテーブル席に案内されていた。そこは窓側を背に店内が見渡せる席である。
 謙太郎達は予定通り、彼女の席からひとつテーブルをはさんだ場所に座った。彼女との間には女性二人のお客が座っており、さらに店の柱があるため彼女からは死角になっている。店内には他にも女性二人組や男女の組が何組かが席を埋めていた。
 謙太郎達が席についてしばらくすると彼女の携帯が鳴った。そして上着を置いたままバックを持って席を立ち、店の外に出た。チャンスだ。謙太郎は彼女が店の外に出て携帯で話していることを確認しながらすばやく彼女の席に移動し、彼女の上着からロッカーの鍵を奪い取り、そしてまた何食わぬ顔で席に戻った。
 よし、大きな関門はクリアしたと向かいに座っているふみえに目で合図した。彼女も静かに頷いていた。隣に座っている女性二人は全く謙太郎の行動に全く反応していない。何事もなかったかのように、出されている魚料理を食べながら談笑している。他の席に座っている客も何事もなかったように食事やおしゃべりを楽しんでいる。
 よし、自然な雰囲気だ。これならいける。そう謙太郎は安心した。
 実はこの店にいる客は、全て涼介が手配したさくらの客である。だから堂々と彼女の上着から鍵を盗んでも何も言わない。最初から打ち合わせしていたように、謙太郎達の動きには全く反応しないことになっていたからだ。
 客だけではない。お店の人も全て涼介の仲間だ。正確にいえば譲二さんと親しい関係を持つお店である。ひとみがもしバックの中にロッカーの鍵を入れたならば、店内で騒ぎを起こし、事前に用意してあったひとみと同じバックとすり替え、ロッカーのカギを取りだしまた元に戻す、という作戦も用意されていた。
 彼女が電話を終えて席に戻った。しばらく様子を見ていた謙太郎達は彼女に気づかれないよう静かに席を立ち、そのまま何食わぬ顔をしてレジで精算する振りをし、駅に向かった。
 そしてロッカーからアタッシュケースを取り出し、ふみえの持っていたグッチのバッグに中身のお金を移して、ケースは近くにあったごみ箱に捨てた。そして停めておいた車に乗り込み、涼介の事務所に向かったのだ。
 謙太郎は車を運転しながら
兼次けんじさん、お疲れさまです。上手く行きましたね」
 と、後部座席に座っている後藤に声をかけた。
「まだ俺達のやるべきことはたくさんある。気を抜くな」
 彼は謙太郎を戒めた。
 後藤兼次。涼介の探偵事務所の助手であり武闘派の彼は二十七歳である謙太郎の一つ上で、涼介の事務所でも先輩にあたる。同じ涼介の助手である謙太郎の教育役でもある。
 対して謙太郎は兼次とは全く逆で温和な頭脳派、理系タイプの男だ。ITに強く、パソコンやインターネットなどの知識は豊富である。
 というのも、謙太郎は自らが立ち上げたIT関係の会社社長でもあり、従業員も十名ほど抱えていた。インターネットでのオンラインゲームソフトなどを作成して提供している会社だ。謙太郎はあらゆるプログラムからハッキングまで精通している。
「さっき携帯で撮影した動画を編集してネットで見られるように加工するとか、複数の人間で手分けしてネットに書き込むとか、やることあるだろう。早く事務所に戻って手配しないとな」
 兼次の言葉を継ぐように助手席のふみえがグッチのバッグをさすりながら言った。
「ひとみさんの分のこの一千万円を彼女の会社に届けなければいけないしね」
 加藤ふみえは兼次と同じ二十八歳で、恵子の経営する「飯尾クリニック」に週三回カウンセリングのために通っている臨床心理士だ。「飯尾クリニック」の他に、別のクリニックやスクールカウンセリングにも顔を出している。
 彼女はひとみが英吾と恵子が譲二の店で食事しているところを見た、というあのクリスマスイブの日に一緒にランチをしていた女性である。
「そっちの手配の準備は出来ているのか」
という兼次の問いに健太郎は答えた。
「事前調査を記載した手紙は作成しています。後は用意した大手スーパーの紙袋へお金と一緒に入れ、朝一番で届くよう手配します。そちらは大した手間はかかりません。あの男の動画をネットに張り付け書き込んで、という作業はちょっと急ぎますけどね」
「そう、やるべきことはたくさんある」
 もう一度兼次はそう言った。
「涼介さんはやっぱりすごいなあ。電車の作戦って、元々組織の仲間が痴漢されてあの男から金を奪うだけだったのに、あの女の件をうまく絡めちゃうんですから」
 謙太郎は運転しながら誰に話しかけるわけでもなく独り言のように呟くと、後部座席に踏ん反り返って座っていた兼次が、運転席のヘッドレスを蹴飛ばした。
「何いまさら当たり前のこと言ってんだよ」
「痛いじゃないですか。蹴らなくてもいいのに」
 蹴られた衝撃を頭に受けた謙太郎は、首の後ろをさすりながら拗ねた。
「何年あの人と付き合ってるんだ、お前は」
「兼次さんとほぼ同じですよ。もう十五年になりますか」
「そうだったな」
「事務所に入るのは遅かったですけど、知り合ったのは僕の方が少しだけ早かったんですけどね」
「うるせえよ」 
 再び兼次は運転席のヘッドレスを蹴った。謙太郎はまた痛いなあと笑って頭をさすりながら十五年前のことを思い出していた。
 謙太郎の父は海外でゲリラに射殺され、母子家庭になった。それを支援してくれたのが「藤堂」や涼介だった。謙太郎が十二歳の時である。 
 父親の死後、もともと体の弱かった母親が入院してしまったため、謙太郎は施設に預けられることになった。勉強は出来たが人付き合いが苦手だった謙太郎が友達をつくることができず、一人でいるところを涼介が声をかけてくれたのだ。
「おい、坊主。お前、パソコンって知っているか?」
 そう言って施設に大きなテレビ画面のついた機械を持って来て、その使い方を教えてくれたのだ。最初はゲームの遊び方からだった。そして次第にその中のプログラムの見方や作り方まで教えてくれた。
「これからの時代、パソコンに詳しくなれば生きていく上で大きな武器になるぞ」
 その言葉に励まされた謙太郎は、夢中になってパソコンを勉強した。いろんなプログラムを研究した。そうして大学在学中にIT会社を設立して社長にまでなった。会社が軌道に乗ってからは、尊敬する涼介の仕事を手伝うようになったのである。
「お前がパソコンに触れるようになった頃、涼介さんの世話になって俺もあの施設に入ることになったんだよな」
 兼次は謙太郎の頭の中を覗いていたかのように口を挟んだ。兼次はある事件で涼介に命を助けられ、訳あって謙太郎のいる施設に匿われた。その時から涼介という男に惚れた兼次は、頭脳ではなく体力で涼介に認められるべく、あらゆる格闘技を学んで徹底的に体を鍛えた。それから兼次は命がけで涼介のことを陰で支え、守ってきた。
 兼次と謙太郎は十五年前から競うように涼介の力になろうとしてきたのだ。タイプは全く正反対な二人だが、年も近く涼介を慕うという強い気持ちを共有しているためか、喧嘩をするようにじゃれ合いながらお互いを認めていた。
 
 ひとみが痴漢に遭った次の日の午後、外回りから事務所に帰ってきた彼女を直属の上司である支部長が怖い顔で待っていた。
「菅沼さん。ちょっと私と一緒にこれから支社へ行って欲しいのだが、大丈夫だね」
 断ることなど許さん、と言わんばかりの支部長の言葉に思わずひとみは尋ねた。
「何かあったんですか」
 だが支社に行ってから話す、と言ってそれからは全く一言も話さない支部長に連れられ、二人は車で支社に向かった。
 生命保険会社で支社というのはいくつもの拠点である支部や支店を統括する、その地域の本部の様な所だ。事務所は二十階建ての大きなビルに入っている。その支社のあるビルへ支部長に連れられて行くことに、ひとみは悪い予感がしていた。
 支社に着くと、支部長はまっすぐ支社長室に向かって歩いて行く。そして部屋のドアをノックした。
「どうぞ」
 部屋の中から声がした。失礼しますと挨拶をし、二人は部屋の中に入った。支社長というのは言うまでもなく支部、支店を統括する支社の一番トップの人だ。
 部屋にある応接用のソファに支社長と副支社長の二人が座っていた。副支社長が自分達の座っている、テーブルをはさんだ向い側のソファの空いている席に手を向け指示した。
「どうぞ座ってください」
 その声はとても冷たい声だった。支部長とひとみがソファに座ると、副支社長が
「早速ですが、今日の朝、支社にこんなものが届きました」
 と言って、部屋に入った時からテーブルの上に置いてあった紙袋を指差した。そして紙袋の中身をテーブルの上に出し、ひとみ達に見せた。
 中からは一枚の手紙の様なものと、そしてなんと百万円の束が十束、一千万円がでてきた。一千万円という現金を、昨日に引き続き目にしたひとみはぎょっとした。
 これは一体どういうことだろう? なぜ一千万円が目の前に? このお金は何? と頭の中が混乱していたひとみは、横にある一枚の手紙の様な紙に視線を移す。
 その紙に書かれている文章を目で追って、ひとみは再び驚いた。
「その手紙をしっかり読んでくれ。そこに書いてあることは事実なのか」
 そういう副支社長の声はやはり冷たく、まだじっと黙っている支部長も支社長の顔はひどくこわばっており、部屋は異様な緊張感が漂っている。
 ひとみはその手紙を手にとってもう一度文章を目で追って読んでみた。読み進むにつれどんどん血の気が引いて行き、自分の顔がどんどん蒼くなっていくのを感じ取っていた。
 その手紙には 
 ― 貴社に所属する外務員の菅沼ひとみは、ここ数年で自らが所属する支部の成績及び自らの成績を上げるために、生命保険の架空契約および不正契約を行っている。
 これは事実だ。その証拠として架空および不正とされる契約の一部を下記に記しておくので、厳正なる貴社の調査において確認をしていただきたい。菅沼ひとみが行った不正によって被るお客様の損害などは約一千万円に及ぶと思われる。よってここに現金で一千万円用意した。
 このお金をお客様が被った損害への穴埋めとして使用していただきたい。下記に記した架空および不正契約は全てではない。貴社の良心によってその全てを明らかにすることを望む。もし仮に不正などによって被ったお客様の損害が一千万円を下回るようであれば、残りは社会福祉団体などに寄付をすること。
 ただし、この件で調査などが行われず不正を隠蔽するようなことがあれば、ただちに貴社のホームページなどに記載し、世間の審判を仰ぐこととする。速やかに対処すべし。―
 匿名でそう書かれた文章の下に、いくつかの保険契約者と思われる人物の名前と証券番号と思われる数字が書かれている。それらを一目見たひとみにはわかった。ここに書かれている人物の契約が間違いなく自分が行った架空、不正契約の一部だということを。
 何も言えないひとみに対し、手紙を読み終え文章の中身を理解したであろうと判断した副支社長が再び口を開いた。
「すでにここに書かれている契約をこちらで調査した。そしていずれもが架空、または不正契約と判断できるものだった。そこで君の取り扱った契約、および君が関わったと考えられる支部の契約全てをいま調査中だ。ここに書かれていない契約についても一部、架空、不正契約があったことは既に確認している。君は調査に対し協力をすること。妨害するようなことがあれば、懲戒解雇だけでなく業務上横領および詐欺として告訴することも検討している」
 副支社長の言葉に、目の前が真っ暗になった。横で支部長が、さらに前から支社長が、なんてことをしてくれたんだ、と怒鳴っている声もひとみにはうすぼんやりとしか聞こえなかった。
 
 何ヶ月か後、新聞にひとみの勤めていた生命保険会社が、社内による調査で外務員の不正、横領などのあったことを金融庁に報告していたことを発表していた。
 記事によると社内における自主的な調査により被害金額は約一千二百万円で、その損害はすでに外務員本人によりお客様への返還、補てんをされており、外務員は懲戒解雇したが、罪を認めて調査協力をしたため告訴はしない方針であるとのこと等が書かれていた。
 同時に、不正を働いた外務員に対する管理責任を問われ、外務員の所属する支店長、支社長、支部長が処分された他、コンプライアンス担当役員が責任を取って役員を辞任したとも記事には書かれている。
 ひとみからはその後、英吾に全く連絡はなかった。食事をキャンセルした翌日の夜に、英吾からひとみの携帯に連絡したがつながらず、その後まったく連絡が取れなくなっていた。おそらくひとみは不正が発覚し、その処理などに追われていたこともあるが、自ら身をひいたと思われる。
 同じ保険契約を扱っている営業の人間が、不正をしている人間と付き合いがあるとわかれば、その人間の信用もなくなり迷惑がかかると思ったのだろう。
 実際、ひとみの契約における調査の段階で、彼女の周りの他の外務員も不正に協力していないかどうかまで社内調査は行われた。
 そのため、全く関係のない英吾に迷惑がかかってはいけないと考えた彼女は連絡を一切断ち、電話番号など英吾とつながりのあるものは全て消去、破棄したらしい。
 結果、刑事事件にまで発展せず、保険会社の調査だけで済んだこともあって英吾に調査の手が入ることはなかった。
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