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ふらぐ0.5
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静まる教室、うるさいセミの鳴き声。今、僕凛太郎はクラスメイトの注目の的となっている。それはなぜなのか、五分前の柚紀の行動が全ての元凶であった。
柚紀に脅迫のような告白されたあと、僕は呆けながらも無事科学室に荷物を置きに行き、先生の用事を済ませた。
しかしながら教室に戻った僕を待ち構えていたのは柚紀からの恋愛フラグ攻撃だった。
「凛太郎くん…一緒に帰らない?」
「!??」
唐突な下校の誘いに集まるクラス男子一同からの視線。最悪である。
「家の方向同じだし、だめかな?今日駅前のケーキバイキングに行きたいんだけどカップル限定なんだよね…凛太郎君は甘いもの好きだって聞いたし、一緒に着いてきてほしいな…なんて…」
僕は確かに甘味が好物だが、柚紀はどこから知ったのか。誰が聞いてもこれは完全にデートの誘いである。沈黙の後ざわつく教室。クラス一番の美少女柚紀が堂々と告白紛いをすればそうもなる。
「いや、今日は気分じゃな…」
見上げると何故か女子達が睨んでる。柚紀は涙ぐんでる。僕も泣きたくなってきた。
「ごめんね凛太郎君。私、困らせちゃったよね。いいの!気にしないで!」
クラス中から睨まれてるせいで、もの凄い罪悪感である。このままだと誰かに夜道襲われても文句が言えなそうであった。
「わ、わかったから…行かせていただきます」
「本当?嬉しい!ありがとう!!」
誰もが見惚れるような笑顔でそんな言葉を返してきた柚紀。
いくら可愛くても男である柚紀に言われたところで僕は全然ときめかない。
この一連のやり取りのせいで僕達二人はクラス公認カップルにさせられてしまったのだった。
駅前のケーキ屋で開催されていバイキングは若いカップルで溢れていた。
中央にはチョコフォンデュの機械が設置され、女子高生がイチゴやマシュマロにチョコレートを纏わせていた。
ショーケースには宝石のようなフルーツたっぷりのケーキが並んでおり、まさにケーキバイキングという名に相応しいこうけいであった。
ケーキを取り、席につくと柚紀はすでに座って待っていた。
柚紀の皿には小さいケーキが二つだけ。僕の皿にはケーキが六つ。自分から誘っておいて乗り気ではない様だった。
「もっと食べないの?来たかったんじゃないの?」
「いや、私は甘いもの苦手なんだ。」
自分から誘っておいて、クラス中の視線まで浴びさせておいて「苦手」はないだろうと思った。
「君はスイーツが好きなんだろ?」
ああ、柚紀はあくまでも僕に合わせようとしたのか。なんてイケメン。逆にリードされてる自分がとても悔しかった。
柚紀に脅迫のような告白されたあと、僕は呆けながらも無事科学室に荷物を置きに行き、先生の用事を済ませた。
しかしながら教室に戻った僕を待ち構えていたのは柚紀からの恋愛フラグ攻撃だった。
「凛太郎くん…一緒に帰らない?」
「!??」
唐突な下校の誘いに集まるクラス男子一同からの視線。最悪である。
「家の方向同じだし、だめかな?今日駅前のケーキバイキングに行きたいんだけどカップル限定なんだよね…凛太郎君は甘いもの好きだって聞いたし、一緒に着いてきてほしいな…なんて…」
僕は確かに甘味が好物だが、柚紀はどこから知ったのか。誰が聞いてもこれは完全にデートの誘いである。沈黙の後ざわつく教室。クラス一番の美少女柚紀が堂々と告白紛いをすればそうもなる。
「いや、今日は気分じゃな…」
見上げると何故か女子達が睨んでる。柚紀は涙ぐんでる。僕も泣きたくなってきた。
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クラス中から睨まれてるせいで、もの凄い罪悪感である。このままだと誰かに夜道襲われても文句が言えなそうであった。
「わ、わかったから…行かせていただきます」
「本当?嬉しい!ありがとう!!」
誰もが見惚れるような笑顔でそんな言葉を返してきた柚紀。
いくら可愛くても男である柚紀に言われたところで僕は全然ときめかない。
この一連のやり取りのせいで僕達二人はクラス公認カップルにさせられてしまったのだった。
駅前のケーキ屋で開催されていバイキングは若いカップルで溢れていた。
中央にはチョコフォンデュの機械が設置され、女子高生がイチゴやマシュマロにチョコレートを纏わせていた。
ショーケースには宝石のようなフルーツたっぷりのケーキが並んでおり、まさにケーキバイキングという名に相応しいこうけいであった。
ケーキを取り、席につくと柚紀はすでに座って待っていた。
柚紀の皿には小さいケーキが二つだけ。僕の皿にはケーキが六つ。自分から誘っておいて乗り気ではない様だった。
「もっと食べないの?来たかったんじゃないの?」
「いや、私は甘いもの苦手なんだ。」
自分から誘っておいて、クラス中の視線まで浴びさせておいて「苦手」はないだろうと思った。
「君はスイーツが好きなんだろ?」
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