朱青半島物語(しゅせいはんとうものがたり)

ナタル

文字の大きさ
7 / 18
第一章

禁断の恋

しおりを挟む
_それから数分間…私は、様々な場所を龍騎に案内された。_




トコトコ……




龍騎が凛花を見て優しい声で言う。

『…着いたよ。ここが俺達【白い狼】が暮らしている住処だ。』



周りは森に囲まれていて、その中心部には
皮で出来たテントがあちこちにある。



凛花は言う。

『…これが…白い狼の住処……。書物で読んだ事とどこか違ってる……。』


龍騎が笑いながら答える。

『これだから皇女様は。本当に書物でしか俺達の事しらないだな。その書物の時代から何千年経ってると思ってるんだよ。』

凛花は言う。

『しょうがないじゃない。私は、生まれてから一度も外の世界をしらないもの。』

龍騎は、凛花に質問する。

『…何で、生まれてから外に出れないんだ?
なんかあるのか?』

凛花は、悲しげな顔をしながら答える。

『…私は、白い狼の遺伝があるの……。母は、それを狙う不届き者から護るために、私を外には出さなかったの…。』

龍騎は疑問そうに凛花に言う。

『白い狼って、俺達と一緒じゃないか。何でそれがいけないんだよ?』

凛花が続ける。

『…朱青半島の人達は、みんな灰色の瞳をしているの。皇族も同じ。それに……。』



ガサガサッ!!

森の奥から怪しげな音がする




龍騎が凛花を後ろに下がらせる。

『…誰だ!!出てこい!!』



…ガサ…ガサッ…



突然、凛花が龍騎の前に出てくる。

『…青龍!!』



青龍が言う。

『…探しましたよ。凛花様…。』



朱雀が前に出てくる。

『凛花様!!その者は危険です!』



凛花の腕を引っ張り、自分達の所に連れ出す

 

龍騎が叫ぶ。

『凛花っ…!!』


白虎が龍騎の目の前現れ、爪を立て言う。

『お前、皇族様を呼び捨てするな!無礼者!これ以上近付くな、白い狼め。』

凛花が出てきて、白虎を抑える。

『白虎止めて!龍騎は、悪い人じゃないの…!!』

朱雀が言う。
『皇女様!何故、白い狼などを守るのですか!?あいつらは敵です。』





朱雀が強引に凛花を連れだし、姿を消す。


綺麗な夜空が広がっている。



龍騎が夜空を見上げ、寂しげに言う…。

『…凛花……。俺は…、お前を必ず連れ出すからな…。


coming soon……
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

道化たちの末路

希臘楽園
ファンタジー
母亡き後、継承権もない父と愛人母娘が公爵家を狙い始めた。でも私には王太子という切り札がいる。半年間、道化たちが踊るのを、私たちは静かに楽しんで見ていた。AIに書かせてみた第3弾。今回も3000文字程度のお気楽な作品です。

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

【完結】あなたに知られたくなかった

ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。 5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。 そんなセレナに起きた奇跡とは?

さようなら婚約者

あんど もあ
ファンタジー
アンジュは、五年間虐げられた婚約者から婚約破棄を告げられる。翌日、カバン一つを持って五年住んだ婚約者の家を去るアンジュ。一方、婚約者は…。

〈完結〉遅効性の毒

ごろごろみかん。
ファンタジー
「結婚されても、私は傍にいます。彼が、望むなら」 悲恋に酔う彼女に私は笑った。 そんなに私の立場が欲しいなら譲ってあげる。

私と母のサバイバル

だましだまし
ファンタジー
侯爵家の庶子だが唯一の直系の子として育てられた令嬢シェリー。 しかしある日、母と共に魔物が出る森に捨てられてしまった。 希望を諦めず森を進もう。 そう決意するシェリーに異変が起きた。 「私、別世界の前世があるみたい」 前世の知識を駆使し、二人は無事森を抜けられるのだろうか…?

処理中です...