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VSヤンキー
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その後も俺は異世界で得た平凡な魔法を駆使し、全ての授業で無双した。
学校中で話題の中心となった。だが一つ懸念がある。眼鏡をかけている。自分の顔は実はそこそこな方だとは思うのだが、絶望的に眼鏡が似合わず、ザ・モブキャラなビジュアルなうなのだ。
今日コンタクトを作ろう。
ーーー放課後
俺は街にある眼鏡屋を訪れ、見事コンタクトデビューを飾った。
「さて、帰るか、、」
テスト用に貰ったコンタクトをつけたまま、帰り道を歩く。心なしか周りの視線が集まっている気がする
ーヒソヒソ、、
なんだ??陰口を叩かれているのか?
知らない奴にまでいじめられる筋合いはないぞ。俺は今魔法を使えるんだ。ギャフンと言わせてやる。
「あの、俺の顔になんかついてますか??」
「え、?いや、あ、あの、、連絡先交換してください!」
ん?連絡先??どういうことだ?よく見ればこの子、俺に見たことのない眼差しをむけている。
「すごくタイプです!お願いします!」
タイプ??ボケモンのタイプとかじゃないよな?もしかして、とうとうきてしまったのか?...モテ期というやつが!!コンタクトにして約5分、早くも効果が出てしまった。
俺はノリノリで連絡先を交換したが、その後も同じように声をかけ続けられ、連絡先は一気に20人増えた。
「ただいまー。見てくれよ母さん。コンタクトにしたら連絡先すげえ求められちゃってさ。LIMEの友達20人も増えたよ。」
「あんた実は顔は良かったからねぇ。牛乳瓶の底みたいな眼鏡で台無しになってたけど、、」
それにしても、眼鏡を外せばそこそこイケるという自信はあったがここまでとは。
明日の学校が楽しみで仕方がない。
ーー翌日
俺は少しドヤ顔気味に投稿していた。やはり視線が集まる。
「おいおい、誰だ?あんなイケメンこの学校にいたか?」「かっこいい~!何年生なんだろう?」
ふふふ。なんとも気持ちの良い朝!これがイケメンが見る世界か!さて、教室に向かおう。
ドアを開け教室に入ると、やはり視線は俺に集中した。
「お前、もしかして桜田か?」
「う、嘘だろ??このイケメンがあの桜田??」
はっはっは。どうだ、かっこいいだろ。と、有頂天になっていたところに、矢野聖人が話しかけてきた。
「おい桜田ぁ。あんまり調子に乗ってるんじゃねぇぞ。」
うっ。いくら魔法が使えてイケメンになったからと言っても、こいつだけは苦手だ。
「別に……調子に乗ってるワケじゃないけど、、」
「あぁ!?声ちっせえんだよ。授業でも随分調子が良いらしいなてめぇ。」
「あ、あぁ、まぁね。おかげさまで。。」
「おかげさまだとぉ!?おちょくってんのか!」
まずい、、逆鱗に触れてしまったようだ。
「おい、お前今日放課後屋上に来い。逃げたら分かってるな??」
屋上ってそんなベタな、、そもそもこの学校は屋上に上がれるのか??
「わ、分かったよ。放課後行く」
「ははっ。地獄を見せてやるぜ。」
吐きそうだ。なぜ地獄を見にわざわざ屋上に行かなければならないのだろう。
ーー放課後
俺は屋上に向かっていた。むぅ。やはりボコボコにされるのだろうか。身体強化魔法(オグメンテーション)を使えば、普通の一般人ならなんなく勝てるだろう。だが相手はあの矢野聖人。ここいらの不良の中だと相手がいないほど飛び抜けて喧嘩が強いらしい。
屋上の扉を開ける。
矢野聖人とその仲間5人が屋上にいた。
「来たな桜田ぁ。待ってたぜ?」
「よ、呼ばれたからな。。それで何の用、、?」
「お前、こいつらと喧嘩しろ。聞いたぜ?体育でとんでもない記録残したってな。」
「あ、あれはあくまで運動で。。喧嘩なんてできないよ。」
「ごちゃごちゃ言ってねえでやろうぜ。お前ら、行け。」
はぁぁ。何でそんな勝手に。…………1対5か。これでも異世界では魔物と戦ったりもしたからな。矢野聖人じゃないそこら辺の不良なら恐怖心なんてものはないけど。
「おらぁっ!」
不良の下っ端Aが右頬目掛けて拳を振りかぶってくる。屋上の扉を開ける前から身体強化魔法(オグメンテーション)は発動していたので、動きもゆっくりに見えた。背をのけぞり交わす。そして腹に一発パンチをお見舞いした。
「かはっ…………!」
「ほう。やっぱ強えじゃねえか。桜田ぁ。」
「く、くそが、、!!」
下っ端B.C.D.Eも一斉に襲いかかってきたが、全て返り討ちにした。それほどまでに通常の身体能力が1.5倍になるというアドバンテージはデカい。
「はっはっはっ!やっぱこいつらじゃ相手にならねえか!面白えよお前!」
そう言いながら矢野は上着を脱ぐ。ちょっと待てちょっと待て。そんなやる気満々になられても困るのですが。
そんな心の嘆きも虚しく、矢野は地面を蹴ってこちらに向かってくる。…………にしても、、速い。
180cmを超えた巨体から繰り出されるハイキック。今俺は身体強化魔法(オグメンテーション)により動体視力も1.5倍に強化されている。
なのに見えなかった。
バキッ
防御力も強化されている。にも関わらず立ち上がるのがやっとな程のダメージを与えられた。もしかしたら矢野も異世界帰還者なのか……?
「くっくっく。どうしたよ桜田。さっきのはまぐれか?」
「くっ……はぁ……はぁ……。一つ聞きたい。矢野。お前、パトリシアに行ったことがあるか?」
「あぁ??どこだそりゃあ。俺は日本から出たことねえよ」
パトリシアを外国だと思っている。嘘をついてる様子もない。
ということは基礎的な身体能力だけでこの強さか。
「これで終わりじゃねえよな?」
そう言いながら矢野は腕を振りかぶる。やむを得ない。
「防御魔法(ラディファンス)!」
ガキっ。
「ぐっ。つぅ。…………なんだこの光は。」
こんなあからさまな魔法を使っておいて言い逃れは無理だな。
「これは魔法だよ。俺は3年間異世界に行ってたんだ。」
学校中で話題の中心となった。だが一つ懸念がある。眼鏡をかけている。自分の顔は実はそこそこな方だとは思うのだが、絶望的に眼鏡が似合わず、ザ・モブキャラなビジュアルなうなのだ。
今日コンタクトを作ろう。
ーーー放課後
俺は街にある眼鏡屋を訪れ、見事コンタクトデビューを飾った。
「さて、帰るか、、」
テスト用に貰ったコンタクトをつけたまま、帰り道を歩く。心なしか周りの視線が集まっている気がする
ーヒソヒソ、、
なんだ??陰口を叩かれているのか?
知らない奴にまでいじめられる筋合いはないぞ。俺は今魔法を使えるんだ。ギャフンと言わせてやる。
「あの、俺の顔になんかついてますか??」
「え、?いや、あ、あの、、連絡先交換してください!」
ん?連絡先??どういうことだ?よく見ればこの子、俺に見たことのない眼差しをむけている。
「すごくタイプです!お願いします!」
タイプ??ボケモンのタイプとかじゃないよな?もしかして、とうとうきてしまったのか?...モテ期というやつが!!コンタクトにして約5分、早くも効果が出てしまった。
俺はノリノリで連絡先を交換したが、その後も同じように声をかけ続けられ、連絡先は一気に20人増えた。
「ただいまー。見てくれよ母さん。コンタクトにしたら連絡先すげえ求められちゃってさ。LIMEの友達20人も増えたよ。」
「あんた実は顔は良かったからねぇ。牛乳瓶の底みたいな眼鏡で台無しになってたけど、、」
それにしても、眼鏡を外せばそこそこイケるという自信はあったがここまでとは。
明日の学校が楽しみで仕方がない。
ーー翌日
俺は少しドヤ顔気味に投稿していた。やはり視線が集まる。
「おいおい、誰だ?あんなイケメンこの学校にいたか?」「かっこいい~!何年生なんだろう?」
ふふふ。なんとも気持ちの良い朝!これがイケメンが見る世界か!さて、教室に向かおう。
ドアを開け教室に入ると、やはり視線は俺に集中した。
「お前、もしかして桜田か?」
「う、嘘だろ??このイケメンがあの桜田??」
はっはっは。どうだ、かっこいいだろ。と、有頂天になっていたところに、矢野聖人が話しかけてきた。
「おい桜田ぁ。あんまり調子に乗ってるんじゃねぇぞ。」
うっ。いくら魔法が使えてイケメンになったからと言っても、こいつだけは苦手だ。
「別に……調子に乗ってるワケじゃないけど、、」
「あぁ!?声ちっせえんだよ。授業でも随分調子が良いらしいなてめぇ。」
「あ、あぁ、まぁね。おかげさまで。。」
「おかげさまだとぉ!?おちょくってんのか!」
まずい、、逆鱗に触れてしまったようだ。
「おい、お前今日放課後屋上に来い。逃げたら分かってるな??」
屋上ってそんなベタな、、そもそもこの学校は屋上に上がれるのか??
「わ、分かったよ。放課後行く」
「ははっ。地獄を見せてやるぜ。」
吐きそうだ。なぜ地獄を見にわざわざ屋上に行かなければならないのだろう。
ーー放課後
俺は屋上に向かっていた。むぅ。やはりボコボコにされるのだろうか。身体強化魔法(オグメンテーション)を使えば、普通の一般人ならなんなく勝てるだろう。だが相手はあの矢野聖人。ここいらの不良の中だと相手がいないほど飛び抜けて喧嘩が強いらしい。
屋上の扉を開ける。
矢野聖人とその仲間5人が屋上にいた。
「来たな桜田ぁ。待ってたぜ?」
「よ、呼ばれたからな。。それで何の用、、?」
「お前、こいつらと喧嘩しろ。聞いたぜ?体育でとんでもない記録残したってな。」
「あ、あれはあくまで運動で。。喧嘩なんてできないよ。」
「ごちゃごちゃ言ってねえでやろうぜ。お前ら、行け。」
はぁぁ。何でそんな勝手に。…………1対5か。これでも異世界では魔物と戦ったりもしたからな。矢野聖人じゃないそこら辺の不良なら恐怖心なんてものはないけど。
「おらぁっ!」
不良の下っ端Aが右頬目掛けて拳を振りかぶってくる。屋上の扉を開ける前から身体強化魔法(オグメンテーション)は発動していたので、動きもゆっくりに見えた。背をのけぞり交わす。そして腹に一発パンチをお見舞いした。
「かはっ…………!」
「ほう。やっぱ強えじゃねえか。桜田ぁ。」
「く、くそが、、!!」
下っ端B.C.D.Eも一斉に襲いかかってきたが、全て返り討ちにした。それほどまでに通常の身体能力が1.5倍になるというアドバンテージはデカい。
「はっはっはっ!やっぱこいつらじゃ相手にならねえか!面白えよお前!」
そう言いながら矢野は上着を脱ぐ。ちょっと待てちょっと待て。そんなやる気満々になられても困るのですが。
そんな心の嘆きも虚しく、矢野は地面を蹴ってこちらに向かってくる。…………にしても、、速い。
180cmを超えた巨体から繰り出されるハイキック。今俺は身体強化魔法(オグメンテーション)により動体視力も1.5倍に強化されている。
なのに見えなかった。
バキッ
防御力も強化されている。にも関わらず立ち上がるのがやっとな程のダメージを与えられた。もしかしたら矢野も異世界帰還者なのか……?
「くっくっく。どうしたよ桜田。さっきのはまぐれか?」
「くっ……はぁ……はぁ……。一つ聞きたい。矢野。お前、パトリシアに行ったことがあるか?」
「あぁ??どこだそりゃあ。俺は日本から出たことねえよ」
パトリシアを外国だと思っている。嘘をついてる様子もない。
ということは基礎的な身体能力だけでこの強さか。
「これで終わりじゃねえよな?」
そう言いながら矢野は腕を振りかぶる。やむを得ない。
「防御魔法(ラディファンス)!」
ガキっ。
「ぐっ。つぅ。…………なんだこの光は。」
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