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しおりを挟む二人が帰った後、私は再び机に向かった。
そして、突っ伏した。
ラ、ライル様が、素敵すぎた!てか、生きてたよ!いや、それは当たり前なんだけど、感動しすぎてヤバイ。
それに、声も⋯⋯いい声だったなぁ~。
あぁ。録音したい。てか、写メ撮りたい。なんで、スマホが無いのっ!?
私は、しばらく余韻に浸った後、ペンをとり、手を動かした。
ラーティル・ドアリア様
この小説での当て馬キャラ。ヒロインのティアラに傷を癒してもらった事をきっかけに一目惚れした少年。
平民で、王子の取り巻きの一人だ。
いつだって、ティアラの幸せを一番に考えている。
ちなみに、イケメン。
深い紺色の髪の毛に同じ色の瞳を持っている。
そして今日分かったこと、凄く声が良い。
あぁ、これは夢なんだろうか⋯⋯。
まさかライル様に現実で会えたなんて。
と、そこまで考えて私は固まった。
「私って、死んだの⋯⋯?」
口に出しては見たものの、その声は震えていた。
ライル様と出会えたことで嬉しすぎて忘れていた。
そうだ、転生したということは、少なくとも前の私は死んだと言うことに⋯⋯。
なんで?とか、いつ?とか、そんな言葉が口から漏れる。
分からないのだ。私は私がどうやって死んだのか⋯⋯。
私はよろよろと立ち上がり、ベットに寝そべった。
正直、辛いし、凄く心が痛い。でも、今考えてもしょうがない。
私は枕に顔を押し付けた。
「今の私はリズベット・ダウト。ダウト侯爵家の次女よ⋯⋯」
私は、自分に言い聞かせるようにそう言って、静かに目を閉じた。
▽
翌朝、いつもより早く起きた私は、お風呂に入り、学校に行く準備をした。
あれから色々と考えた結果私は、ヒロインへのいじめはやめるが、ぶりっ子は継続する事にした。
どうせ、3ヶ月後には、私は我が家に泥を塗ったとされて、家から追い出される。
私は今まで我が家の名を使い、酷いことばかり行ってきた。その罰だ。
まぁ、今の家族にはなんの未練も情もないし別にいいかという事である。
それに、私にはもう1つ目標がある。
それは、ライル様にお近づきになること!だ!
せっかく推しが目の前にいるのだ!思う存分お話したい!!仲良くなりたい!!
そして、あわよくばライル様と恋人に⋯⋯って、それは流石に調子に乗りすぎかしら?
ライル様は、平民だ。そして、私は侯爵令嬢。同じ学園に通っていても身分の差は大きい。
でも、私が家から勘当されれば⋯⋯。
私はうふふっ、と堪えきれなかった笑みを浮かべた。
ライル様と結婚するのも夢じゃないんじゃない!?
それにしても、今はすごく嫌われている。でも、私には1つ作戦があった。
いつもはウザイぶりっ子が自分には素で普通に話しかけてくる。うん、ギャップだ。ギャップを狙おう。
幸いなことに、私はツインテールとフリフリを外せば、だいぶ雰囲気が変わる。
期限は家を追い出されるまでの三ヶ月。
それは、家を追い出される=学校に通えなくなる、という事だからだ。
「とりあえず、ライル様に会いに行きましょうか!」
私は今日もフリフリのドレスにツインテールで部屋を出た。
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