私、勘当寸前のぶりっ子悪役令嬢ですが、推しに恋しちゃダメですか?

朝比奈

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ボルドー様は冷や汗をかきながら言い訳をした私のことをジーッとジト目で見つめたあと、ひとつため息をついて今度は呆れた目をした。

「貴女は本当に独り言が多いですね。 以前の貴女なら計画は完璧に誰にもバレないようにと、いつでも何処でも気を張っていたように思うのですが・・・・・」

(うっ・・・独り言が多いのは認めるけれど、私が前よりもまるでポンコツになったような言葉は肯定しないわよ・・・・・  )

「さあ。なんの事かしら??」

ニコリと微笑んで首を傾げた。

「・・・・・何度も言いますが、余計な事はしないで下さいね??  」
「ええ。勿論よ。  ・・・・・約束は守るわ」

(  また。この言葉だわ。ボルドー様は私に会う度に必ず一度はそう問うてくる。・・・・・もう、本当に殿下やソフィアには興味は無いのだけど・・・・・。

私ってそんなに怪しい??

一度着いた印象は中々抜けないものね。


ボルドー様にはハッキリとライル様の事が好きだと伝えたのに。・・・・・もしかして伝わってないのかしら??   )


「あの。ボルドー様・・・・・」

私が再びボルドー様に声をかけ用としたその時。複数名の足音と共に声が聞こえてきたので慌てて口を紡ぎ視線を向けた。

すると。私のいる所からは少し離れたところに殿下とソフィア、そしてライル様と、2、3人のクラスメイトがこちらに向かって来ていた。

殿下やライル様と目が合った気がしたが、気づかなかったフリをして、慌ててぶりっ子モードに入る。

「ボルドー様ぁ~。あの、私と一緒にぃ~、図書館にでも行きませんかぁ??」
「・・・・・そうだね、じゃあ行こうか」

私の猫かぶりに合わせてボルドー様もまた、あの日、図書館で話しかけてきた時と同じように軽い口調と爽やかな笑みを浮かべ私に手を差し出した。

一刻も早くこの場から立ち去りたい私はボルドー様の手を取り足早にその場から離れた。



▽▽▽

朝。いつも通りに殿下やソフィア様たちと登校すると何やら親しげな二人が俺の視界に現れた。

(  あれは・・・・・ボルドー様とリズベット嬢??  なぜ二人が一緒にいるんだ??  )

その事に首をかしげながらも、リズベット嬢がこちらに気づき自然と目が合った。が、直ぐにそらされてしまった。

その事に少しがっかりしている自分に気づく。
だが直ぐに二人は手を繋いでどこかへ行ってしまったため、俺は意識を再び殿下たちに戻した。

すると。どうやら殿下もリズベット嬢に気づいていたらしく俺に話しかけてくる。

「ラーティル。  最近、リズベット嬢と一緒にいる事が多いように見えるが、大丈夫か?」
「・・・・・」

一瞬。何のことを言われたのか分からなくて俺は首を傾げる。

「お前のことだから大丈夫だとは思うが、もし、何か脅さていたり、無理矢理付き合わされているんだったらいつでも言ってくれ。 元々は俺の問題だ。 お前が負う必要は無い」

殿下のその言葉に俺はようやく、心配されているということに気が付き、大丈夫だということを伝え、お礼を言った。

その後。殿下に続きソフィアや他のみんなにも励まされたが、俺の心はそんな言葉よりもボルドー様とリズベット嬢の関係が気になり曖昧な返事ばかりをしてしまった。


ーーーリズベット嬢は始業のベルのギリギリになって教室に入ってきた。




移動教室の際に忘れ物を取りに行った俺は廊下でたまたまボルドー様とあった。俺は軽く挨拶を交わした後、つい、先程のことを聞いてしまった。

「ボルドー様。  リズベット嬢とはいつから・・・」
「この前たまたま話す機会がありましてね  ・・・それがどうかしましたか??」
「そう、でしたか・・・・・。いえ。何でもありません・・・」

あまり深く聞くのもおかしな事だと思い俺は追求はせずに別れの挨拶をして殿下の元へ向かう。

本当に。おかしな事だ。
・・・・・あれほど嫌っていたリズベット嬢のことを気にかけるなんて


      最近の俺はどうかしている。

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