銀虎の氷を溶かすのは

月湖

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6、嵐の夜

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「ん、んあっ」
「いい子だ。もっと、な」
「んんん・・っ」

広いベッドの上、大きく脚を開かされ誰にも触れられた事などなかった陰茎を、ディールに舐められている。
大きな手がソレを包んで扱きながら亀頭を口に含み、舌で尿道口をくじられると自分でも先走りが溢れたのを感じた。しかしだからと言ってどうする事も出来ない。

「や、ああ・・・くっ」
「ん」

出る、と口に出す間もなくディールの口の中に射精してしまう。
そしてディールは躊躇いもなくそれを飲んだ。

「もう、いやだ・・っ」
「気持ちいいだろ?」
「よくても、いや、っああ・・っ!」

もう一度含まれて、無意識に腰が浮いてしまい、男に押し付けることになってしまっている事には気付かなかった。

「気持ちいいなら続けるに決まっているだろう?」

うっそりと笑った紅い瞳に見つめられ、男の匂いに包まれ口付けをされると力が抜けてしまう。

「・・・ディール」
「何だ」
「わたし、だけ・・・こんな、恥ずかしい、のだが」
「俺も興奮しているが?」
「・・・私だけ・・・乱れて・・」

さっきから、自分だけイかされている。
両の胸の尖りは散々にねっとりと舐められ吸われ、甘噛みをされてもただ気持ちいいだけの場所になってしまった。
大人の手管を見せつけられ、ディールのこれまでがどんなだったかを想像して少し嫌な気持ちになる。

「可愛くてしょうがないけどな?
お前にはこれから頑張ってもらうから今は気にすんな。
俺に任せて乱れてろ」
「は、あ、ああ・・・」

胸にひとつ痕を残してまた私の陰茎に触れた男は、脚の付け根にも強く吸い付いてくる。
チクリと小さな痛みでまた痕が付いたことを知る。

「ルカ、お前を俺のものにする。忘れるなよ」
「っ、あ、なに・・んあっ」

ディールはまた私の陰茎を口に入れ、緩やかに口淫する。
溢れた淫液や唾液は下に伝って、尻の間からシーツに落ちているだろう。
その感触にも震えてしまう躰が恥ずかしい。

「少し、慣らすぞ」
「、っ?そこは!」
「俺達が繋がるのはここだ。18なら知らない訳ではないだろう?」

確かに、男同士がどうするかを、知らない訳ではない。
王族は特別な事情が無い限り子を残す義務があるから推奨されていないが、全ての国で同性同士の結婚は認められているし、留学前に受けた閨教育で異性間は勿論、同性同士がどうやって情を交わすのかも習った。実地でして万が一があってはいけないので専門の者達の交接を解説付きで見学したり書物で見たりしただけだが。
だから、出来る事を知らない訳ではないが、しかし・・・。思わず視線を下げてディールの股間を見てしまう。

「・・・無理だろう・・・」
「どこ見てんだ(笑) 無理じゃないように今から慣らすんだ。大事な番を傷つけたい訳じゃないからな。
お前は俺の下で気持ちよくなっていればいいだけだ。
・・・俺が欲しいだろう?ルカ」

伸び上がって、目の前に戻ってきたディールの目が細められる。
一度達したくらいでは治まらない躰の熱を見透かされ、少し悔しくもあるがその通りだ。
番と迎える発情期とは、こんなにも抑えが効かないものなのか・・・。
未だ気持ちが付いてゆかず、躰だけが先走って熱くなっている。
なのに、この男が欲しいと確かに感じてしまっているのだ。

「・・・ほしい」
「いい子だ」
「、ん・・・っ」

口角を上げた男が口付けをしてくる。舌が差し込まれるのを素直に受け入れると、ご褒美だとでも言うように頭を撫でられた。

「あ、あ、・・・っ」

深い口付けを受け入れていると、脚の間にディールの手が入って行く。
そのまま、自分でも触れた事など無い秘所を太い指が撫で、窄まりをノックした。

「ん、んっ・・・っあっ」
「いい子だルカ・・・」
「んー・・っ」

深い口付けに呼吸を奪われ、快感を感じる程に頭の中に霞がかかってくる。
そんな中、ヌロリと滑りを纏った指が一本、ゆっくりと窄まりを押し開いてきた。

「んんっ・・・」

ほんの少し入っては引き、また少し入っては抜かれ、時間を掛けて一本の指が根元まで入れられた。
痛みはまったく無い・・・。なんでだ。
熱を持った中を擦られ、じくじくと疼いてさえくる。

「あ、ああぁ・・っ」
「痛くないか?」
「っんん」

ちゅ、と小さな音を立てながら離れた唇が今度は耳たぶに触れ、低く響きの良い声が訊く。
ゆっくりと抜き差しされながらの問いに、自分の口から出るのは出したくもない喘ぎ声だけだ。

「ルカ?」
「んんんっ」

再度吹き込まれる声に僅かに首を振るしかできない。
強引に進めてくるくせに口付けや触れる手はどこまでも優しく、愛されているのではと錯覚してしまう。

「ああ、んぅ・・っ」
「もう少し、頑張れるか?」

訊かれて、今度は頷くと「いい子だ」と口付けが降りてくる。
さっきからいい子だいい子だって・・・、

「こどもじゃない・・っ」
「子供だと思ってたらこんな事出来ねえよ」
「っ、いいこって・・」
「嫌か?可愛いって意味だけどな(笑)」
「かわいくな、いっあ!」

話している途中で一本だけだった指が二本に増え、さっきまで感じなかった圧迫感をナカに感じた。

「可愛いさ。健気に俺を受け入れようとしてくれてる。
・・・本当は怖いだろう?いきなり番だなんて言われて、出会った途端に発情期に入っちまって、抗い切れずに名前くらいしか知らない俺に抱かれようとしてる。
こんな風に、健気に、腕を回して」
「んんっ・・・」
「可愛くてしょうがねえよ、ルカ」
「ああ、ん・・っ」

番の声に、躰が緩む。
胸の先を啄まれ固くなったソコをディールの舌で弾かれて、ビリっとした刺激が陰茎に直結する。
ジュウっと吸われ射精感が募る。イきたい、けれど。

「イき、たくな・・っ」

さっきから自分一人だけイかされている。
後ろに入った指もヌルヌル動かされ、その度ヌチュヌチュいやらしい水音も鳴って、その音にすら煽られて射精感が募るけれど。

「んあっ、あっ、あっ・・っい、いっ」

ディールの手管は素晴らしく、あっという間に三本の指を飲み込めるようになった。
経験の無い自分の躰はただ奔流に飲まれるだけだ。
・・・もう、欲しくて仕方ない。

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