女王さまと下僕くん 異世界パロディ小説

しふぉんけーき〈シフォントス〉トス

文字の大きさ
25 / 38
魔王と終わりの始まり

魔王『若島わか』

しおりを挟む
「ぐ、っ・・・」

紫色に包まれた二人。その片方の鈴木が指を噛みきりゆっくりと血で魔方陣を描いていく。

「召喚、・・・我らが女王、若島わか、・・・様・・・」

血の魔方陣は通常の魔方陣の数倍もの効果を表す。
それでさえ光を放つだけの魔方陣。そこに氷上が手のひらを噛みきり血で薄いところをかきたす。

黒、蒼、紺、白、紫。さまざまな光が迸りやがて大きな光の魔方陣を造り出す。
一瞬世界がキラリと輝き、魔方陣の上、マントを羽織った小柄な少女───【魔王】若島わかが現れた。

「なんだ、鈴木。状況を説明しろ。」

「はっ・・・いつ・・・。そ、こにいるの、が、・・・ゆう、しゃ、ね、こ、ね、・・・k・・・」

パタリ、と、ねこねこを指していた指をおとし、静かになる。

「あの、ボロボロが?」

わかか指を指したのはねこねこ──ではなくちかだった。

「違うよ!?私はむくつけき・ちか!勇者パーティー所属、謎の男だ!」

ほぅ・・・?と小首をかしげて、じろりと見る。

「ふん、まあいい。それよりオマエラ。勇者を出せ、ゆーしゃを。」

「はーむぐっ」

『だめでしょ、ねこねこせんせー!』

『なんで!?』

みずははねこねこの口を押さえて、ヒソヒソと話す

『ーーー』

『───』

『───』

「~~~!むぅっ!」

わかは無視されていることに徐々に苛立ちを覚える。

「オマエラーっ!無視するなぁ!バッカーン!」

パシュッと光がとび、ねこねことみずはの胴を狙う。

「ほら、さっさとぼーぎょ!」

「!?姉さん、なにがなんだかっ!?ええい、バッカーン」

またパシュッと光を飛ばし相討ちにする。

「あれは・・・!私の女王様と下僕くん【異脳バトルパロディ】版のわかさまの力!?いや、なんでせんせーまで!?」


「それはな、・・・わしが、原作者じゃからじゃァ!デジャヴ!」

「前回もいってなかったっけ、原作者宣言。」

「るせぇボロつけき!」

「ボロつけっ!?」

「姐さん、わしが引き付けるから枝豆くんに魔王を近づかせないようにしつつの攻撃よろしく!」

「おけ!」

「バッカーン」

「ドッカーン」

擬音語が飛び交い、それに会わせて光の衝撃波も交差する。その合間を縫うようにみずはの鋭い剣技が飛び交い、むくつけきの細かい魔法の支援も飛び交う。

「っ、これは使いたくなかったけどっ!【どんがらがっしゃーん、とるっしゃー!】」

くるまが飛んできて、そのあとにわかにトーストがぶつかる。

「む、ぐぅ!」

トーストをわかが引き剥がすと・・・そこにはるるんばの顔が描かれていた。

「る、る、・・・るるんばちゃん!」

目がキラキラと輝き、トーストを写真に納める。

「フンッ、ドッカァァアアアアァァン!」

トーストは大きな音を立てて爆発した。
しおりを挟む
感想 87

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

女の子がほとんど産まれない国に転生しました。

さくらもち
恋愛
何番煎じかのお話です。 100人に3~5人しか産まれない女の子は大切にされ一妻多夫制の国に産まれたのは前世の記憶、日本で亭主関白の旦那に嫁いびりと男尊女卑な家に嫁いで挙句栄養失調と過労死と言う令和になってもまだ昭和な家庭!でありえない最後を迎えてしまった清水 理央、享年44歳 そんな彼女を不憫に思った女神が自身の世界の女性至上主義な国に転生させたお話。 当面は2日に1話更新予定!

甘い匂いの人間は、極上獰猛な獣たちに奪われる 〜居場所を求めた少女の転移譚〜

具なっしー
恋愛
「誰かを、全力で愛してみたい」 居場所のない、17歳の少女・鳴宮 桃(なるみや もも)。 幼い頃に両親を亡くし、叔父の家で家政婦のような日々を送る彼女は、誰にも言えない孤独を抱えていた。そんな桃が、願いをかけた神社の光に包まれ目覚めたのは、獣人たちが支配する異世界。 そこは、男女比50:1という極端な世界。女性は複数の夫に囲われて贅沢を享受するのが常識だった。 しかし、桃は異世界の女性が持つ傲慢さとは無縁で、控えめなまま。 そして彼女の身体から放たれる**"甘いフェロモン"は、野生の獣人たちにとって極上の獲物**でしかない。 盗賊に囚われかけたところを、美形で無口なホワイトタイガー獣人・ベンに救われた桃。孤独だった少女は、その純粋さゆえに、強く、一途で、そして獰猛な獣人たちに囲われていく――。 ※表紙はAIです

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

男女比バグった世界で美女チート無双〜それでも私は冒険がしたい!〜

具なっしー
恋愛
日本で暮らしていた23歳喪女だった女の子が交通事故で死んで、神様にチートを貰い、獣人の世界に転生させられた!!気づいたらそこは森の中で体は15歳くらいの女の子だった!ステータスを開いてみるとなんと白鳥兎獣人という幻の種族で、白いふわふわのウサ耳と、神秘的な白鳥の羽が生えていた。そしてなんとなんと、そこは男女比が10:1の偏った世界で、一妻多夫が普通の世界!そんな世界で、せっかく転生したんだし、旅をする!と決意した主人公は絶世の美女で…だんだん彼女を囲う男達が増えていく話。 主人公は見た目に反してめちゃくちゃ強いand地球の知識があるのでチートしまくります。 みたいなはなし ※表紙はAIです

ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜

KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞 ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。 諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。 そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。 捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。 腕には、守るべきメイドの少女。 眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。 ―――それは、ただの不運な落下のはずだった。 崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。 その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。 死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。 だが、その力の代償は、あまりにも大きい。 彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”―― つまり平和で自堕落な生活そのものだった。 これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、 守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、 いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。 ―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。

転生後はゆっくりと

衣更月
ファンタジー
貧しい集落で生まれたリリは、生まれた瞬間から前世の記憶があった。 日本人特有の”配慮”に徹した赤ん坊を演じていたことで、両親から距離を置かれた挙句、村人からも「不気味な子」として敬遠されることに…。 そして、5才の誕生日に遠くの町に捨てられた。 でも、リリは悲観しない。 前世の知識チートは出来ないけど、大人メンタルで堅実に。 目指すは憧れのスローライフが出来るほど、ほどほどの守銭奴としてリリは異世界人として順応していく。 全25話(予定)

バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました

美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?

処理中です...