ライオンを捨てる

そとねこ

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6話 夜の中で

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1.
夜も、更けて、
だんだんと、空気が冷たくなってきました。
レオちゃんは、
ぶるぶると、震えていました。

「さむいわ・・」

―――――――――――――――――――――――――

2.
「レオ、どうしてるかな。
 もう、拾ってもらったかなぁ。」

いま頃、レオちゃんは、
広いお庭で、
お肉に、かぶりついているはずでした。

でも、
「もし、誰も拾ってくれなかったら、どうしよう。
 あしたの朝には、冷たい霜が降る。
 けさ、学校へいく時に、
 霜を踏んで行ったんだっけ。」

少年は、心配になりました。

「レオに、毛布も置いてこなかった。」

少年は、毛布を持って、
お母さんに見つからないように、
こっそりと、玄関から、町へ出てゆきました。

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