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尿道を愛育調教されるオトコ妻

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「だ、んなさま。尿道、もどうしても調教しないといけませんの?」

  乳首責めに慣れたある日、ぼくは旦那さまの手になさっているそれ、ブジーを凝視しながら震える声で訊ねてみました。

「ドライイキはしないようでしたが、感度は宜しいです。良いところを伸ばさない手はありませんよ。
  不完全男性は肉棒の刺激にも、袋の刺激にもほとんど反応がありませんからね」

  旦那さまの答えにぼくは体を自分で抱きしめ、身をすくめておののくしかございません。

  スクールでアナルでセックスすると保健の授業で教わりましたし、年上のイトコ達や友人からも聞いていました。

  そんな中でぼく達不完全男子の肉棒を躾けるとは聞いた事がございません。
  聞いたのも教わったのも、パートナーの物を自分の口を使って愛撫する方法でしたわ。

「これは完全男性がされると、長いと一時間くらいイキっ放しになる方もいる強いエクスタシーを得る術です」

  顔からどんどん血の気が引いていきます。初夜にブジーをインサートされた状態でイきましたが、あの夜のエクスタシーはまだ軽い物だったというの?

  あれほど激しくイッてしまったのに?

「これは射精する事で得るエクスタシーを捨て、女性がバギナだけでイくようにアナルだけでイッてほしいという願いの表れなのです」

  旦那さまがぼくを落ち着かせようと抱きしめて下さいます。耳に響いてくる旦那さまの鼓動。とくとくととても安心する音です。

      ◇

「わか、りましたわ。旦那さまのお気に召すまま好きに扱って頂くのがぼくの望みです。
  尿道責め、この身にお受けいたしますわ」

  旦那さまの温かな胸に耳を寄せ、落ち着いた鼓動を聞いているうちに決心ができましたわ。

「ありがとう、我がオトコ妻さま。
  今日尿道責めしてみて、どうしても受け付けないようならもうしないと約束しよう」

      ◇

「アナルだけでイッてほしい理由ですか?」

  ぼくは恐怖を和らげようと、旦那さまに質問してみる事にいたしました。
  なぜアナルだけでイッてほしいと望まれるのでしょう?

「人によると思いますが、私は射精するからアナルセックスが気持ち良いのか、アナルセックスが気持ち良いから射精してしまうのか、ですかね」

  旦那さまはぼくの乳首を扱きながら、お考えをお話し下さいます。
  んんっん、気持ち良くてお話しに集中できなくってよ。

「どちらにしても気持ち良いという反応に変わりがないように存じますが…」

「受けの方はそうかもしれませんね。逆の立場からすると、射精するからアナルセックスが気持ち良いのでは、アナルセックスだけで満足させてあげられていないように感じてしまいます」

  ああ、それは確かに嫌かもしれませんわね。
愛する人にはご自身の肉棒で与えた快感だけでイッてほしいと思いますわね。

「そう思ってしまうので、尿道は責めたい派になりました。射精したくても射精できないため、イき方も激しくなるのが目に楽しいのも理由ですけど」

  それも分かりましてよ。ぼくも旦那さまが楽しそうにぼくを扱って下さっているのを見るのはご満足頂けているのかなって、幸せな気分になりますもの。

      ◇

「旦那さまのお口に含まれた時、が一番気をやりましたけど。ふあっ、こうして旦那さまに頼りない肉棒や袋を可愛がって頂くと、んっ、気持ち良いですわ。
  はっぁっ、それ、がどうか、しまして?」

  旦那さまの手技に肉棒も袋も、今までになかった反応がいたします。

  肉棒はひくひくと、袋は張っているような気がいたします。

  ぼくの体が逃げないよう旦那さまのあぐらの間に大開脚で腰掛けさせられ、片方の肩は必ず旦那さまのお乗せになっているお顔で押さえつけられた状態で肉棒を丁寧に撫で擦られて…。

  腰が揺らめくほど心地良いですわ。

「乳首責めが疎かですよ。
  ほら、鏡をごらんなさい。不完全男性でこんな風に肉棒が芯を持ったようになって鈴口がうごめいたり、袋が膨らんだりした方を見た事も聞いた事もありません。
  ましてや腰が揺れるほど気持ち良い何て、ね」

  それは初心なぼくの肉棒と袋が旦那さまの手技に耐えかねているからではなくって?

「ああ、スクール卒業と同時に調教預かりした不完全男性も多く扱いましたよ。調教には完全男性には使用禁止の強い性感剤を使って行いました。 
  それでも、です」

  そんなまさか。だって旦那さまがこうして責めて下さると、腰が揺らめくほど気持ち良いですわよ。

      ◇

「あっあっ?何か、出そ…!」

「良いですよ、出して下さい」

  旦那さまの手にも力がこもり、攻めも激しさも増します。カリを重点的に責められ…!

「~~…ッ!ぁアアアアアアーっ!」

  とぷり。

      ◇

「うーん?色も匂いも粘度も、性液とも、尿とも違いますが…、鈴口から出たのです。どちらかなのでしょうね」

  旦那さまは溢れた体液を指に取ると色と匂いと粘度をお確かめになられ、不思議そうになさっていらっしゃいます。

  ぼくはふわふわとした浮遊感に包まれ、ぼうっとしてしまいました。

「だ、なさま…、今の…に、入れて…」
 
  息が切れ、上手くは言葉がしゃべれませんが、ぼうっとしている今のうちにブジーを入れてと旦那さまにお願いいたしました。

  ぼうっとしている今なら、痛みも少なくて済むかもしれないと思ってです。


「かっハアッ?!!」

  かくかくかくかく。体が痙攣したように小刻みに震えてしまいます。

「ナーラ、ちゃんと息をして」

  一旦ブジーをインサートする手を止め、内ももを撫でさすって気遣って下さる優しい旦那さま。
  ぼくは旦那さまを求め、手を伸ばして探します。

「だん、旦那、さま…」

「はい、ナーラ。ここですよ」

  旦那さまはぼくの手を取り、手のひらに口づけを落として下さいました。

  受け入れてさえしてしまいましたら、後はほとんど何も感じないはず。
  ぼくは旦那さまの手にすがり、嵐に切りもみされているような時間を耐えます。

      ◇

「ナーラなりの射精ができる体なら、やはりブジーは必需品ですね」

  ブジーを挿し終わり、旦那さまの腕の中で寛ぐ幸せな一時でございます。

「左様でございますわね。“アナルだけでイッて”と望まれるお気持ちが分かりますわ。
  何か出るのも気持ち良くはありましたが、アナルでイかせて下さった時のような幸せな気持ちはございませんでしたわ」

「ふ、好みが似ていて嬉しいよ」

  こうして、尿道責めも日々の愛育調教に加わる事が決まったのでございます。
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