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23話
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いつも可愛いウサギのキーホルダーを身につけるようになった。
「おはよう、今日も大丈夫。一人でも生きていける」
一人話しかけると毎朝が始まる。
「今日こそはバイト受からないとね!見ててウサギさん、今日こそ
は受かる!そう思わないとね!」
自分に言い聞かせると鞄を持って出かける。
「キミね~、中卒は雇ってないの?わからない?」
「でも…そんな事求人には…」
「書かなくても当たり前なの?そんな事もわからないから…もう帰
りなさい」
「…はい」
今日もダメだった。
明日こそは…いつもその想いだけで求人募集の広告を眺めている。
家に帰ってくるとちょうど大家さんが待っていた。
「あ、こんにちわ…」
「有栖川くん、ちょっと悪いんだけど~ここのアパート取り壊す事に
なったのね~、だから1ヶ月以内に出て行ってくれる?」
「え…そんなっ…」
「悪いわね~、いい条件で土地が売れたからもう期限までに出ていな
いと強制退去って事になっちゃうから気をつけてね~それと今月の
家賃まだだけど払えるのかしら?」
「それは…明日には…」
「そう?それならいいけど…」
そんな話今までなかった。
いきなりの話で、行く場所さえも危うくなってしまった。
部屋に帰ると不安になってくる。
家をもなくなってしまう。
こんな古いから家賃も安く済んでいるが、他へ移るならもっと高くな
ってしまう。
それでは暮らしていけなくなる。
まだバイトだって見つかっていない。
収入源といえば、配信のみだ。
「どうしよう…どうしたら………うぅ………」
一人、誰にも相談できない。
こんな事、話したとしても鬱陶しがられてしまう。
しばらく寝転がっていたせいかいつのまにか暗くなっていた。
シャワーを浴びて洗浄を済ますと今日の配信を始めたのだった。
「こんばんわ~、今日はいつもと違って趣向をかえていきます!」
『wwww』
『今日はナニするの~』
「今日は見ている人の言うことなんでもします!だから~投げ銭
してリクエストしてください」
『wwwまじ笑う』
『なんでもって言ってもな~』
『投げ銭欲しいだけじゃん』
何を言われたって仕方がない。今はとにかくお金がなければ困る
のだ。
チャリン。
『前に使ったアナルパールとバイブ同時に突っ込んで』
500円の金額が入ったが、指示がなんともエグい。
「えーっと、アナルパールとバイブ同時に?」
『おいおい、エグいのきたな~』
『やらねーんじゃね?』
『できねーだろ?』
勝手に外野が言ってくる。
こんなの少ないと言いたいが、もらえるものに文句は言えない。
「ちょっと待っててね?少し解すから…」
『まじでやる気かよ?』
『うわぁ~えげつね~』
それはどうだろう。
最近始めたばかりでお尻にこんなもの、何度入てても慣れない。
チャリン
『洗濯バサミで乳首挟んで』
チャリン
『ちんこも洗濯バサミで挟んでみろよ!』
たった100円での指示だったが、すぐに従った。
クリップよりもギザギザなせいか痛い。
「うっ……んっ…」
布団用の大きめのでちんこを挟むと両方の乳首の先にパチッと止
めた。
その間も画面に向けて股を開くと指でゆっくり広げて行く。
苦しいのを必死で押し殺すとバイブを先に挿入する。
ローションで解れているが、それでもまだキツイ。
一番細いバイブなのに…押し込む手が震えてきたが、まだイケる。
アナルパールを取り出すとゆっくり一個づつ入れていったのだった。
「おはよう、今日も大丈夫。一人でも生きていける」
一人話しかけると毎朝が始まる。
「今日こそはバイト受からないとね!見ててウサギさん、今日こそ
は受かる!そう思わないとね!」
自分に言い聞かせると鞄を持って出かける。
「キミね~、中卒は雇ってないの?わからない?」
「でも…そんな事求人には…」
「書かなくても当たり前なの?そんな事もわからないから…もう帰
りなさい」
「…はい」
今日もダメだった。
明日こそは…いつもその想いだけで求人募集の広告を眺めている。
家に帰ってくるとちょうど大家さんが待っていた。
「あ、こんにちわ…」
「有栖川くん、ちょっと悪いんだけど~ここのアパート取り壊す事に
なったのね~、だから1ヶ月以内に出て行ってくれる?」
「え…そんなっ…」
「悪いわね~、いい条件で土地が売れたからもう期限までに出ていな
いと強制退去って事になっちゃうから気をつけてね~それと今月の
家賃まだだけど払えるのかしら?」
「それは…明日には…」
「そう?それならいいけど…」
そんな話今までなかった。
いきなりの話で、行く場所さえも危うくなってしまった。
部屋に帰ると不安になってくる。
家をもなくなってしまう。
こんな古いから家賃も安く済んでいるが、他へ移るならもっと高くな
ってしまう。
それでは暮らしていけなくなる。
まだバイトだって見つかっていない。
収入源といえば、配信のみだ。
「どうしよう…どうしたら………うぅ………」
一人、誰にも相談できない。
こんな事、話したとしても鬱陶しがられてしまう。
しばらく寝転がっていたせいかいつのまにか暗くなっていた。
シャワーを浴びて洗浄を済ますと今日の配信を始めたのだった。
「こんばんわ~、今日はいつもと違って趣向をかえていきます!」
『wwww』
『今日はナニするの~』
「今日は見ている人の言うことなんでもします!だから~投げ銭
してリクエストしてください」
『wwwまじ笑う』
『なんでもって言ってもな~』
『投げ銭欲しいだけじゃん』
何を言われたって仕方がない。今はとにかくお金がなければ困る
のだ。
チャリン。
『前に使ったアナルパールとバイブ同時に突っ込んで』
500円の金額が入ったが、指示がなんともエグい。
「えーっと、アナルパールとバイブ同時に?」
『おいおい、エグいのきたな~』
『やらねーんじゃね?』
『できねーだろ?』
勝手に外野が言ってくる。
こんなの少ないと言いたいが、もらえるものに文句は言えない。
「ちょっと待っててね?少し解すから…」
『まじでやる気かよ?』
『うわぁ~えげつね~』
それはどうだろう。
最近始めたばかりでお尻にこんなもの、何度入てても慣れない。
チャリン
『洗濯バサミで乳首挟んで』
チャリン
『ちんこも洗濯バサミで挟んでみろよ!』
たった100円での指示だったが、すぐに従った。
クリップよりもギザギザなせいか痛い。
「うっ……んっ…」
布団用の大きめのでちんこを挟むと両方の乳首の先にパチッと止
めた。
その間も画面に向けて股を開くと指でゆっくり広げて行く。
苦しいのを必死で押し殺すとバイブを先に挿入する。
ローションで解れているが、それでもまだキツイ。
一番細いバイブなのに…押し込む手が震えてきたが、まだイケる。
アナルパールを取り出すとゆっくり一個づつ入れていったのだった。
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