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第二十話 甥っ子の心配
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ー井上和真。
宮野守の担任でいまだ彼女もいない。
一人暮らしで、たまに兄貴の家族に会いに行っている。
別に初恋の女性がたまたま兄貴の奥さんだっただけで、それ以外他意はない。
最近、甥っ子が兄貴じゃなくて母親に似て来た気がする。
可愛かった彼女に生写しだが、れっきとした男だ!
もし、これが女子なら将来の為に優しくしておくのも悪くない。
担任 「おぅ!宮野ちょっといいか?さっきのプリントクラス全員の集めて持っ
てきてくれ!任せたからな!」
宮野 「なんでいつも僕なんですか!いやですからね!」
担任 「そうか?内心に響いても知らねーぞ?」
宮野 「…!卑怯だー!」
意地悪する事も多々ある。
それでも、少しでも話せるのが嬉しくてつい任せてしまう。
最近、佐々木兄貴の方がよく突っ掛かっていく様なので少し様子を見ている。
大事な甥っ子だし、怪我でもしたら姉さんが悲しむからな…。
成績が下がった様だ、これは家まで行ってちゃんと勉強をさせねば。
これも姉さんの為だ!
朝早く連絡を入れると友達が来ていると言っていた。
ちゃんと勉強しているか見届けねば!!
合鍵を握りしめて甥っ子のいる家に向かった。
勝手に上がると、宮野の部屋へと向かった。
そこにいたのは意外な事に佐々木兄貴の方だった。
てっきり仲が悪いのかと思っていたがそうではなかったらしい。
部屋の匂いが気になるが、勉強会をするのはいい事だ!
眠くなったので少し寝転がったらつい寝てしまった。
起きると、二人は居なくなっていた。
まさか遊びに行ったのでは?と思い下に降りるとそこでちゃんと勉強
していた。
偉い、偉い!さすがは我が甥っ子だ。
なんか二人の距離が近くないか?気のせいだろうか?
佐々木兄貴の方は女癖が悪い事で知られていたが、話せば普通の男子だ。
女子に興味を持つのもこの時期くらいからだったもんだ。
宮野がまだ童貞なのには驚いた。
クラスでも結構顔が広く、誰とでも仲良くしていた。
顔もいいし、男らしいというより、可愛らしいという感じだった。
女子受けしそうな顔立ちだ。
もし女の子だったら自分が恋人にしたいくらいだ。
夕方になって、帰る事にした。
ーはぁ、飯も美味いしあれで男じゃなければなぁ~ー
一人言を呟きながら帰路に着くとスマホを忘れたのに気づいて戻った。
裏から回ると居間の窓の鍵が空いていたのでそこから入るとキッチンに置き
っぱなしのスマホを取ると帰ろうとして、ふと二人がいない事に疑問をもった。
2階の方から声がするので上に行ったのだろう。
そのまま帰ろうと思ったが、少し悪戯でもしようと思いつき音を立てない様に
二階へと上がった。
そしてドアに手をかけようとして、足を止めた。
中から聞こえて来る声に一瞬我を失っていた。
宮野 「…あっ…そこばかり…やだっ!また僕だけいっちゃっ…あんっ!」
大和 「もっと鳴けよ!守のイイトコロもっとシテやるからさ…」
宮野 「だめっ…いじわるぅ…もっと奥もっ…っ…あぁ!」
担任 「…」
これは、何かの間違えだろうか?
今聞いているのは冗談で言っているだけだろうか?
最初に部屋に入った時に嗅いだ匂いは自分もよく知っている精液の匂いだっ
たのだ。
という事は、今宮野を大和が抱いているという事になる。
男同士で…男だしという理由で全く恋愛対象から外していたが、大和はそう
ではないらしい。
中から声と共に水音が聞こえて来る。
なんとも言えない、不思議な感覚だった。
ドアを開ける勇気が持てず、その場を去った。
いや、そのままにさせてよかったのだろうか?
若いうちの過ちは、まだやり直しがきくはずだ。
ー男同士でもできるんだな…ー
少し考えた後でネットで調べてみた。
少々過激に見える行為の数々に慄き、明日学校で注意してやめさせようと決意
したのだった。
一時の気の迷いでヤってしまった事でも、よく考えればすぐに彼女ができて別
れるに決まっている。
早めに教えてやらねば!これこそ教育者の務めだ!
決意を新たに井上和真夕日に向かって吠えていた。
宮野守の担任でいまだ彼女もいない。
一人暮らしで、たまに兄貴の家族に会いに行っている。
別に初恋の女性がたまたま兄貴の奥さんだっただけで、それ以外他意はない。
最近、甥っ子が兄貴じゃなくて母親に似て来た気がする。
可愛かった彼女に生写しだが、れっきとした男だ!
もし、これが女子なら将来の為に優しくしておくのも悪くない。
担任 「おぅ!宮野ちょっといいか?さっきのプリントクラス全員の集めて持っ
てきてくれ!任せたからな!」
宮野 「なんでいつも僕なんですか!いやですからね!」
担任 「そうか?内心に響いても知らねーぞ?」
宮野 「…!卑怯だー!」
意地悪する事も多々ある。
それでも、少しでも話せるのが嬉しくてつい任せてしまう。
最近、佐々木兄貴の方がよく突っ掛かっていく様なので少し様子を見ている。
大事な甥っ子だし、怪我でもしたら姉さんが悲しむからな…。
成績が下がった様だ、これは家まで行ってちゃんと勉強をさせねば。
これも姉さんの為だ!
朝早く連絡を入れると友達が来ていると言っていた。
ちゃんと勉強しているか見届けねば!!
合鍵を握りしめて甥っ子のいる家に向かった。
勝手に上がると、宮野の部屋へと向かった。
そこにいたのは意外な事に佐々木兄貴の方だった。
てっきり仲が悪いのかと思っていたがそうではなかったらしい。
部屋の匂いが気になるが、勉強会をするのはいい事だ!
眠くなったので少し寝転がったらつい寝てしまった。
起きると、二人は居なくなっていた。
まさか遊びに行ったのでは?と思い下に降りるとそこでちゃんと勉強
していた。
偉い、偉い!さすがは我が甥っ子だ。
なんか二人の距離が近くないか?気のせいだろうか?
佐々木兄貴の方は女癖が悪い事で知られていたが、話せば普通の男子だ。
女子に興味を持つのもこの時期くらいからだったもんだ。
宮野がまだ童貞なのには驚いた。
クラスでも結構顔が広く、誰とでも仲良くしていた。
顔もいいし、男らしいというより、可愛らしいという感じだった。
女子受けしそうな顔立ちだ。
もし女の子だったら自分が恋人にしたいくらいだ。
夕方になって、帰る事にした。
ーはぁ、飯も美味いしあれで男じゃなければなぁ~ー
一人言を呟きながら帰路に着くとスマホを忘れたのに気づいて戻った。
裏から回ると居間の窓の鍵が空いていたのでそこから入るとキッチンに置き
っぱなしのスマホを取ると帰ろうとして、ふと二人がいない事に疑問をもった。
2階の方から声がするので上に行ったのだろう。
そのまま帰ろうと思ったが、少し悪戯でもしようと思いつき音を立てない様に
二階へと上がった。
そしてドアに手をかけようとして、足を止めた。
中から聞こえて来る声に一瞬我を失っていた。
宮野 「…あっ…そこばかり…やだっ!また僕だけいっちゃっ…あんっ!」
大和 「もっと鳴けよ!守のイイトコロもっとシテやるからさ…」
宮野 「だめっ…いじわるぅ…もっと奥もっ…っ…あぁ!」
担任 「…」
これは、何かの間違えだろうか?
今聞いているのは冗談で言っているだけだろうか?
最初に部屋に入った時に嗅いだ匂いは自分もよく知っている精液の匂いだっ
たのだ。
という事は、今宮野を大和が抱いているという事になる。
男同士で…男だしという理由で全く恋愛対象から外していたが、大和はそう
ではないらしい。
中から声と共に水音が聞こえて来る。
なんとも言えない、不思議な感覚だった。
ドアを開ける勇気が持てず、その場を去った。
いや、そのままにさせてよかったのだろうか?
若いうちの過ちは、まだやり直しがきくはずだ。
ー男同士でもできるんだな…ー
少し考えた後でネットで調べてみた。
少々過激に見える行為の数々に慄き、明日学校で注意してやめさせようと決意
したのだった。
一時の気の迷いでヤってしまった事でも、よく考えればすぐに彼女ができて別
れるに決まっている。
早めに教えてやらねば!これこそ教育者の務めだ!
決意を新たに井上和真夕日に向かって吠えていた。
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