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付き合い初めて
第十八話
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その日は夜遅くに帰ってきた様で、自分のベッド
に潜り込むと陸には全く見向きもしなかった。
終業式があって、その日のうちに壱夜は部屋から
出て行ってしまった。
「はぁ~、一緒に帰ろうって言ったんだけどなー」
荷物のない部屋に腰掛けると携帯を取って打ち込
んだ。
『はい。もしもーし』
「壱夜のお母さん、えーっと壱夜の事何か聞いて
ますか?」
『あぁ、陸君?いつも壱夜が迷惑かけてると思う
けど、しっかりやっていけてる?』
「はい、大丈夫ですよ」
『そう?なんか今日の夜には帰ってくるって連絡
あったんだけど、陸君も帰ってくるのかしら?』
「はい、明日には行きます。」
『そう?なら明日は夕飯気合い入れて作っちゃう
わね!もちろんうちに泊まるわよね?』
「はい、お願いします」
『分かったわ、気をつけて帰ってらっしゃい』
「はい、ありがとうございます」
いつも元気な声で気にかけてくれる壱夜の両親
には感謝している。
陸の両親はすでに他界しており、姉が一人残って
いる。
だが、陸を育てる為に、海外を飛び回っているせ
いか、姉の友人たちが陸の事を色々と気遣っては
くれていた。
だが、本当に寂しい時に一緒にいてくれたのは壱
夜だった。
だから、壱夜だけは特別だった。
その頃、壱夜は終業式が終わるとすぐに部屋に帰
って荷物を持つと駅に向かった。
昨日のうちに実家に電話は入れておいた。
だから帰る事は言ってある。
ただ、陸も一緒とは一言も言わなかった。
郊外までは電車で揺られる事3時間。
徒歩も含めれば4時間とちょっとだった。
昼も食べずに出てきたせいかお腹が盛大な音を立
てて鳴った。
ぎゅるるる……
「はぁ~、そう言えば朝食べたっきりかも…」
軽く軽食を食べると電車を乗り換えた。
いつも陸には恥ずかしいところばかり見せてきた。
だからこそ、このままでは対等になれる気がしな
かったのだ。
恋人と言っても、おんぶに抱っこでは意味がない。
自分にだって支えられるってところを見せたいの
だが、いつも空回りばかりだ。
「俺だってカッコいいって思われたいんだからな」
別に見た目とかじゃなく、中身で勝負だと考えて
いた。
少し大人びた陸に、甘えさせられる様なそんな存在
でありたいのだ。
なのに、現実は真逆だ。
いつも起こされ、着替えを手伝って貰い、髪をとい
て貰うし、勉強を見て貰いならが、筋トレもレクチ
ャーしてもらう。
これでは、ただ甘やかされているのは壱夜の方だけ
ではないか!!
そう思うと、恋人ではなく、ただのペットと化して
いる気がする。
「ただいまー」
家に帰り着くとやっと落ち着けた。
自分の部屋に入ると出て行った時と全く変わってい
なかった。
春から夏のワンシーズンしか経っていないのだから
当たり前かもしれない。
見慣れた景色に見慣れた環境。
唯一違うのは、陸が居ない事だけだった。
その日はゆっくり休むと次の日は中学の友人に連絡
を取った。
久しぶりに会う事になったので、ウキウキして出か
ける事にしたのだった。
遠くから手を振る友人に、壱夜も負けじと手を振っ
た。
「久しぶりじゃん」
「久しぶりってほどでもないだろう?あいつは居な
いのか?」
「あいつって陸の事?」
「あぁ、瀬尾だよ、瀬尾!お前よく一人で来れたよ
な?」
一瞬何を言っているのか意味がわからなかった。
目の前にいるのは中学の時に仲の良かった友人で
矢野聡という。
壱夜とは気が合って、よく遊びに行った記憶があ
る。勿論、陸も一緒だったが……。
「なんで陸?」
「なんでじゃねーだろ?壱夜、お前気づいてない
のかよ?あんなに独占欲丸出しの視線に気づか
ないのはお前くらいだぞ?」
「独占欲?」
初めて聞いた話だった。
「まぁ、いいや。一人なら教えておいてやるっ」
そう言って、商店街を抜けていつもよく遊んでい
た公園まで来る。
飲み物を買うとベンチに腰掛けた。
「中学の時、よく瀬尾の告白見てただろ?」
「うん、勿論。陸って結構モテてたもんね」
「あいつ、好きな子いるからって全員振ったんだ
よ、それで誰だ!って一時期騒ぎになったの覚
えてるか?」
「そう言えばそんな事もあったっけ?」
のほほんと言う壱夜に、呆れる様に矢野がため息
を吐き出した。
「その時に、一学年上にマドンナも瀬尾に挑戦し
て振られたんだよ、それで瀬尾の相手ってのが
他校の生徒だって話が出て、そのマドンナが瀬
尾の事を諦められずにつけ回したら…人妻が好
きだって言ったらしいんだよ」
「へー初耳かも」
「だろうな……絶対にお前の耳には入らないよう
にしてたからな」
「それで、その相手ってのが、天海の母ちゃんって
話が浮上したんだよ」
一瞬、耳を疑うほど驚いたのだった。
そんなそぶり全く見ていない。
いつも壱夜にべったりだったし、母親が来てもそこ
まで話しているのを見たことがなかったからだ。
「へーそれで?どうなったの?」
「マドンナのやつ、卒業したら結婚するって言って
親との見合いで即結婚。そしてまた瀬尾の前に来
たんだよ」
ゴクリと息を呑んだ。
「それで……次は瀬尾が謝ってきてさ、実は男が好
きなんだって……」
「へ~……男がね………?」
「だから、まだ気づかねーの?ずっと、瀬尾は壱夜
しか見てねーんだよ。いつも班が一緒だっただろ
?あれはあいつがいつも周りに牽制してたからで」
「えっ……えぇーーー!」
鈍感にも程があるだろ?
と呆れる様に言われてしまった。
「だから、あんなに成績のいい瀬尾が、わざわざラ
ンクの低い高校を受験したのも先生達には不満だ
ったらしいぜ?」
「それって……俺のせい?」
「だろうな?瀬尾は絶対に壱夜を手放さないし、怖
いくらいに独占欲丸出しでさ~。もし、嫌ならマ
ジで気合い入れて逃げねーと、やばいんじゃねー
か?今はどうしてるんだよ?」
「今?……今は……」
一緒の部屋の寮で暮らしているとは言いずらかった。
すると、後ろからするっと手が伸びてきてしっかり
抱きしめられた。
「えっ…」
「一人で帰るなんて酷いんじゃない?それと……君
誰だっけ?」
「おいおい、中学卒業してからそんなに経ってねー
だろ?そう言うところが嫌いなんだよ、俺は」
矢野が引き攣った様な顔で言うと、壱夜を抱きすく
めるようにして陸が牽制してきた。
「陸っ!どうして?」
「どうしてって、一人にしておくのは危険だから?」
「俺は子供じゃねーって!」
「うん、知ってる。でも、俺が心配だから…かな」
紳士的な目で見られるとドキリと心臓が跳ねる。
そんな二人を見ながら矢野が声を荒げる。
「おい、マジで何考えてるんだよ!壱夜、お前嫌なら
嫌だって言わねーと、こいつ何やるかわからねーか
らな!」
「それは心外だな……何もしないよ?壱夜が求めてこ
ない限りはね…」
そう言うと、壱夜の目を塞ぐ様に覆い隠すと唇を重
ねてきた。
是も非も受け付けない。
そんな強引なキスだった。
でも、壱夜も抵抗はしなかった。
ただ受け入れている様な、そんな全身の力が抜ける
様なそんなキスだった。
目の前で、そんな場面を見せられた矢野は真っ赤に
なって駆け出して行ってしまった。
残された陸は不敵な笑みを浮かべると、今も呆けた
ままの壱夜を急に抱え上げたのだった。
に潜り込むと陸には全く見向きもしなかった。
終業式があって、その日のうちに壱夜は部屋から
出て行ってしまった。
「はぁ~、一緒に帰ろうって言ったんだけどなー」
荷物のない部屋に腰掛けると携帯を取って打ち込
んだ。
『はい。もしもーし』
「壱夜のお母さん、えーっと壱夜の事何か聞いて
ますか?」
『あぁ、陸君?いつも壱夜が迷惑かけてると思う
けど、しっかりやっていけてる?』
「はい、大丈夫ですよ」
『そう?なんか今日の夜には帰ってくるって連絡
あったんだけど、陸君も帰ってくるのかしら?』
「はい、明日には行きます。」
『そう?なら明日は夕飯気合い入れて作っちゃう
わね!もちろんうちに泊まるわよね?』
「はい、お願いします」
『分かったわ、気をつけて帰ってらっしゃい』
「はい、ありがとうございます」
いつも元気な声で気にかけてくれる壱夜の両親
には感謝している。
陸の両親はすでに他界しており、姉が一人残って
いる。
だが、陸を育てる為に、海外を飛び回っているせ
いか、姉の友人たちが陸の事を色々と気遣っては
くれていた。
だが、本当に寂しい時に一緒にいてくれたのは壱
夜だった。
だから、壱夜だけは特別だった。
その頃、壱夜は終業式が終わるとすぐに部屋に帰
って荷物を持つと駅に向かった。
昨日のうちに実家に電話は入れておいた。
だから帰る事は言ってある。
ただ、陸も一緒とは一言も言わなかった。
郊外までは電車で揺られる事3時間。
徒歩も含めれば4時間とちょっとだった。
昼も食べずに出てきたせいかお腹が盛大な音を立
てて鳴った。
ぎゅるるる……
「はぁ~、そう言えば朝食べたっきりかも…」
軽く軽食を食べると電車を乗り換えた。
いつも陸には恥ずかしいところばかり見せてきた。
だからこそ、このままでは対等になれる気がしな
かったのだ。
恋人と言っても、おんぶに抱っこでは意味がない。
自分にだって支えられるってところを見せたいの
だが、いつも空回りばかりだ。
「俺だってカッコいいって思われたいんだからな」
別に見た目とかじゃなく、中身で勝負だと考えて
いた。
少し大人びた陸に、甘えさせられる様なそんな存在
でありたいのだ。
なのに、現実は真逆だ。
いつも起こされ、着替えを手伝って貰い、髪をとい
て貰うし、勉強を見て貰いならが、筋トレもレクチ
ャーしてもらう。
これでは、ただ甘やかされているのは壱夜の方だけ
ではないか!!
そう思うと、恋人ではなく、ただのペットと化して
いる気がする。
「ただいまー」
家に帰り着くとやっと落ち着けた。
自分の部屋に入ると出て行った時と全く変わってい
なかった。
春から夏のワンシーズンしか経っていないのだから
当たり前かもしれない。
見慣れた景色に見慣れた環境。
唯一違うのは、陸が居ない事だけだった。
その日はゆっくり休むと次の日は中学の友人に連絡
を取った。
久しぶりに会う事になったので、ウキウキして出か
ける事にしたのだった。
遠くから手を振る友人に、壱夜も負けじと手を振っ
た。
「久しぶりじゃん」
「久しぶりってほどでもないだろう?あいつは居な
いのか?」
「あいつって陸の事?」
「あぁ、瀬尾だよ、瀬尾!お前よく一人で来れたよ
な?」
一瞬何を言っているのか意味がわからなかった。
目の前にいるのは中学の時に仲の良かった友人で
矢野聡という。
壱夜とは気が合って、よく遊びに行った記憶があ
る。勿論、陸も一緒だったが……。
「なんで陸?」
「なんでじゃねーだろ?壱夜、お前気づいてない
のかよ?あんなに独占欲丸出しの視線に気づか
ないのはお前くらいだぞ?」
「独占欲?」
初めて聞いた話だった。
「まぁ、いいや。一人なら教えておいてやるっ」
そう言って、商店街を抜けていつもよく遊んでい
た公園まで来る。
飲み物を買うとベンチに腰掛けた。
「中学の時、よく瀬尾の告白見てただろ?」
「うん、勿論。陸って結構モテてたもんね」
「あいつ、好きな子いるからって全員振ったんだ
よ、それで誰だ!って一時期騒ぎになったの覚
えてるか?」
「そう言えばそんな事もあったっけ?」
のほほんと言う壱夜に、呆れる様に矢野がため息
を吐き出した。
「その時に、一学年上にマドンナも瀬尾に挑戦し
て振られたんだよ、それで瀬尾の相手ってのが
他校の生徒だって話が出て、そのマドンナが瀬
尾の事を諦められずにつけ回したら…人妻が好
きだって言ったらしいんだよ」
「へー初耳かも」
「だろうな……絶対にお前の耳には入らないよう
にしてたからな」
「それで、その相手ってのが、天海の母ちゃんって
話が浮上したんだよ」
一瞬、耳を疑うほど驚いたのだった。
そんなそぶり全く見ていない。
いつも壱夜にべったりだったし、母親が来てもそこ
まで話しているのを見たことがなかったからだ。
「へーそれで?どうなったの?」
「マドンナのやつ、卒業したら結婚するって言って
親との見合いで即結婚。そしてまた瀬尾の前に来
たんだよ」
ゴクリと息を呑んだ。
「それで……次は瀬尾が謝ってきてさ、実は男が好
きなんだって……」
「へ~……男がね………?」
「だから、まだ気づかねーの?ずっと、瀬尾は壱夜
しか見てねーんだよ。いつも班が一緒だっただろ
?あれはあいつがいつも周りに牽制してたからで」
「えっ……えぇーーー!」
鈍感にも程があるだろ?
と呆れる様に言われてしまった。
「だから、あんなに成績のいい瀬尾が、わざわざラ
ンクの低い高校を受験したのも先生達には不満だ
ったらしいぜ?」
「それって……俺のせい?」
「だろうな?瀬尾は絶対に壱夜を手放さないし、怖
いくらいに独占欲丸出しでさ~。もし、嫌ならマ
ジで気合い入れて逃げねーと、やばいんじゃねー
か?今はどうしてるんだよ?」
「今?……今は……」
一緒の部屋の寮で暮らしているとは言いずらかった。
すると、後ろからするっと手が伸びてきてしっかり
抱きしめられた。
「えっ…」
「一人で帰るなんて酷いんじゃない?それと……君
誰だっけ?」
「おいおい、中学卒業してからそんなに経ってねー
だろ?そう言うところが嫌いなんだよ、俺は」
矢野が引き攣った様な顔で言うと、壱夜を抱きすく
めるようにして陸が牽制してきた。
「陸っ!どうして?」
「どうしてって、一人にしておくのは危険だから?」
「俺は子供じゃねーって!」
「うん、知ってる。でも、俺が心配だから…かな」
紳士的な目で見られるとドキリと心臓が跳ねる。
そんな二人を見ながら矢野が声を荒げる。
「おい、マジで何考えてるんだよ!壱夜、お前嫌なら
嫌だって言わねーと、こいつ何やるかわからねーか
らな!」
「それは心外だな……何もしないよ?壱夜が求めてこ
ない限りはね…」
そう言うと、壱夜の目を塞ぐ様に覆い隠すと唇を重
ねてきた。
是も非も受け付けない。
そんな強引なキスだった。
でも、壱夜も抵抗はしなかった。
ただ受け入れている様な、そんな全身の力が抜ける
様なそんなキスだった。
目の前で、そんな場面を見せられた矢野は真っ赤に
なって駆け出して行ってしまった。
残された陸は不敵な笑みを浮かべると、今も呆けた
ままの壱夜を急に抱え上げたのだった。
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