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48話 救出
ミオは自分が任された事だからと、男を説得する
と、シャワールームから追い出したのだった。
「ハル……何をしたんだよ……もう、戻れなくな
っちゃうよ?」
眠ったままのハルを見ながら洗浄を終わらせると
ローブを着せた。
そこへ、宇田が顔を出した。
「ミオ、終わったかい?」
「あ……うん、終わったよ…起きてからヤるんだ
よね?その前にちょっとハルと話してもいいか
な?」
「それは終わってからでも出来るだろう?まずは
撮影が押してるから先に撮ってからにしようか」
宇田の顔が今日ほど怖く感じた事はなかった。
さっきの乱暴そうな男の事を思うと、不安でしか
なかった。
ハルが目を覚ます前に手足を拘束すると、猿轡を
噛ませた。
「待ってくださいっ…宇田さん、そこまでしなく
ても……」
「暴れられても困るだろう?それに……声は後撮
りでも大丈夫だからね」
こんな事初めてだった。
ミオが前に撮った時は、その場の臨場感が大事だ
と言って声もその場で撮っていたのだ。
何かがおかしい気がした。
ハルがやっと目を覚ますと、怯える様な視線を向
けてきていた。
見知った人に向ける視線ではない。
「ハル……大丈夫だよ、ちょっと気持ちよくなる
だけだから……ね?」
「………」
ミオを見ても怯える様な視線は変わらない。
近ずいた時から、変わらぬ怯え様にどうしてもこ
のまま撮影する気にはなれなかった。
「宇田さん、今日はやめませんか?」
「何を言っているんだい?さぁ、始めてくれ。今
日のハルはNGなしだ」
「おぉ、いいね~、じゃ~早速やるかっ!」
さっきの男ともう一人の厳つい男が顔にサングラ
スをかけるとハルの身体を弄り始めていた。
「……んっ…っ……んんっーーー」
「待って、あまり酷い事は……」
「ミオ、こっちに来なさい。今日は絡みは無しだ」
「えっ……待って、だったら………」
ハルに二人の相手をさせると言うことになってし
まうのではないか?
口を出す前に、事務所のチャイムが鳴ったのだっ
た。
「誰か来た様だなミオ、くれぐれも邪魔をするん
じゃないよ?」
「……はい」
宇田はその筋の人と繋がっていると聞いていた事
がある。
だから、下手に怒らせると、生きて行くのさえも
辛い事になってしまう。
目の前でハルの後孔がぐちゅぐちゅっと音をたて
ている。
目一杯に広げられると男の指が増やされ竿もぐり
ぐりと扱かれていた。
悲鳴じみた声が上がるが、お構いなしにもう一人
が乳首を強く引っ張ると胸を揉みしだく。
猿轡から涎が溢れるが無視され耳の中へと舌を這
わせる。
側の机には注射器が置いてある。
きっと、薬が入っているのだろう。
もし、アレを打ったらどうなってしまうのだろう。
ミオは、止める事もできず、ただじっと眺めている
事しか出来なかった。
そして、さっき宇田が出ていった方から、乱暴な足
音が聞こえて来た。
いきなり開いたドアからまるでヤクザの様な出立ち
の男が入って来た。
いきなりの乱入に驚くと、ベッドの上で弄ばれてい
たハルを見て、低い声を発したのだった。
「やめろっ……すぐに手を止めろって言ってんだ」
乱入者に気がついた男達は、ハルから手を離しこち
らに歩き出したのだった。
「お前は誰だ?邪魔しに来たのか?」
「俺らは頼まれてヤってんだよ。それともこいつ今
日薬入れるから、あんたも混ざりたいのか?」
ヘラヘラ笑いながら言うと、一人の男が壁に吹き飛
んだのだった。
「なっ……何を…」
大きな音がして、もう一人も殴り飛ばされていた。
「浅緋に手を出した報いだ…もう大丈夫だぞ、浅緋」
苦しそうに泣き出すハルの拘束を取るとその男は
ハルを抱き上げるとローブを着せたのだった。
後から来た男はやけにイケメンで、ハルの事を心配
そうに気遣っていた。
「あなた達は……ハルの知り合いですか?」
「ハル?違う。彼は浅緋。ハルとは似ても似つかな
い子だよ。こんな店に出入りする様な子じゃない」
そう言うと、大事そうに見つめていた。
確かに、ハルだったらこんな顔はしないし、泣く事
などないのだった。
と、シャワールームから追い出したのだった。
「ハル……何をしたんだよ……もう、戻れなくな
っちゃうよ?」
眠ったままのハルを見ながら洗浄を終わらせると
ローブを着せた。
そこへ、宇田が顔を出した。
「ミオ、終わったかい?」
「あ……うん、終わったよ…起きてからヤるんだ
よね?その前にちょっとハルと話してもいいか
な?」
「それは終わってからでも出来るだろう?まずは
撮影が押してるから先に撮ってからにしようか」
宇田の顔が今日ほど怖く感じた事はなかった。
さっきの乱暴そうな男の事を思うと、不安でしか
なかった。
ハルが目を覚ます前に手足を拘束すると、猿轡を
噛ませた。
「待ってくださいっ…宇田さん、そこまでしなく
ても……」
「暴れられても困るだろう?それに……声は後撮
りでも大丈夫だからね」
こんな事初めてだった。
ミオが前に撮った時は、その場の臨場感が大事だ
と言って声もその場で撮っていたのだ。
何かがおかしい気がした。
ハルがやっと目を覚ますと、怯える様な視線を向
けてきていた。
見知った人に向ける視線ではない。
「ハル……大丈夫だよ、ちょっと気持ちよくなる
だけだから……ね?」
「………」
ミオを見ても怯える様な視線は変わらない。
近ずいた時から、変わらぬ怯え様にどうしてもこ
のまま撮影する気にはなれなかった。
「宇田さん、今日はやめませんか?」
「何を言っているんだい?さぁ、始めてくれ。今
日のハルはNGなしだ」
「おぉ、いいね~、じゃ~早速やるかっ!」
さっきの男ともう一人の厳つい男が顔にサングラ
スをかけるとハルの身体を弄り始めていた。
「……んっ…っ……んんっーーー」
「待って、あまり酷い事は……」
「ミオ、こっちに来なさい。今日は絡みは無しだ」
「えっ……待って、だったら………」
ハルに二人の相手をさせると言うことになってし
まうのではないか?
口を出す前に、事務所のチャイムが鳴ったのだっ
た。
「誰か来た様だなミオ、くれぐれも邪魔をするん
じゃないよ?」
「……はい」
宇田はその筋の人と繋がっていると聞いていた事
がある。
だから、下手に怒らせると、生きて行くのさえも
辛い事になってしまう。
目の前でハルの後孔がぐちゅぐちゅっと音をたて
ている。
目一杯に広げられると男の指が増やされ竿もぐり
ぐりと扱かれていた。
悲鳴じみた声が上がるが、お構いなしにもう一人
が乳首を強く引っ張ると胸を揉みしだく。
猿轡から涎が溢れるが無視され耳の中へと舌を這
わせる。
側の机には注射器が置いてある。
きっと、薬が入っているのだろう。
もし、アレを打ったらどうなってしまうのだろう。
ミオは、止める事もできず、ただじっと眺めている
事しか出来なかった。
そして、さっき宇田が出ていった方から、乱暴な足
音が聞こえて来た。
いきなり開いたドアからまるでヤクザの様な出立ち
の男が入って来た。
いきなりの乱入に驚くと、ベッドの上で弄ばれてい
たハルを見て、低い声を発したのだった。
「やめろっ……すぐに手を止めろって言ってんだ」
乱入者に気がついた男達は、ハルから手を離しこち
らに歩き出したのだった。
「お前は誰だ?邪魔しに来たのか?」
「俺らは頼まれてヤってんだよ。それともこいつ今
日薬入れるから、あんたも混ざりたいのか?」
ヘラヘラ笑いながら言うと、一人の男が壁に吹き飛
んだのだった。
「なっ……何を…」
大きな音がして、もう一人も殴り飛ばされていた。
「浅緋に手を出した報いだ…もう大丈夫だぞ、浅緋」
苦しそうに泣き出すハルの拘束を取るとその男は
ハルを抱き上げるとローブを着せたのだった。
後から来た男はやけにイケメンで、ハルの事を心配
そうに気遣っていた。
「あなた達は……ハルの知り合いですか?」
「ハル?違う。彼は浅緋。ハルとは似ても似つかな
い子だよ。こんな店に出入りする様な子じゃない」
そう言うと、大事そうに見つめていた。
確かに、ハルだったらこんな顔はしないし、泣く事
などないのだった。
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