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事の始まり
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そもそもなんでこんな楽しむ為のゲームをガチでやらなくてはならなくなったのかというと、それは少し前に遡る。
最近発売されたばっかりのゲームを買って、友達と一緒にやった。3日もかけて全部のエンディングまでクリアした時の事である。
「流石に眠いな~」
「あっ言えてる。そろそろエンディングまでクリアしたし、次はまた違うので一緒にクリア目指そうぜ」
「おぅ。じゃーまたな」
「じゃーまたな」
「また、誘ってくれよー。抜け駆けすんなよ」
「しねーよ。また、次な」
チャット機能をオフにして電源を落とした。
俺達3人で同じゲームを同時に入ってクリアを目指すのがいつものプレイスタイルなのだ。
お互いが自分の家からネットにつなぎ、オンラインプレイでゲームに参加する。
まぁ、もちろん何回か死ぬことだってある。話はチャットでするのでお互いの顔も知らない。
しかし、気があってからチャットで話をしたりゲームで一緒に冒険したりと交流が増えて来ている。
なかなかリアルでは会おうとも言ってこないし、お互いの暗黙のルールとして詮索もしない。
ただ、こうやって3日もゲームに入りっぱなしが出来るのだから、俺と同じようにバイトで休みやすいのかも知れないとは思っている。
一旦寝る前に飯でもと思い近くのコンビニに行って何にしようかと物色していると店員と客が口論になっていた。
何やってんだよ~これじゃー直ぐにレジやってもらえねーじゃん。
弁当を手にレジに向かうが一向に終わる気配がない。
「すんません。先きやってもらえません?」
声をかけると客が今度はこっちを睨み付けてきている。レジの女の子可哀想じゃん。
でも、コレがあとになって問題だったのだ。
「お宅さっきからずっと話ばっかしてるけど皆待ってるんだよ」
後ろの客も頷くのがわかる。
「すいませんすぐやります」
店員はペコペコと頭を下げると直ぐにレジを開けてくれた。
客の方はずっとこっちを睨んで隣の空いてるレジに持たれかかって静かに黙った。
内輪揉めか、それともただのクレーマーか?
まぁ、そんな事はどうでもいい。早く帰って寝たいのだ。
なぜか嫌な予感はしたもののアパートに帰ると買ってきた弁当を開けた。
食べ終えるとクリアしたゲームを棚にしまうと、布団へと潜り込んだ。
今は夕方の5時だが、普通ならまだ寝るには早い時間だが今はそんな事言っている余裕はない。
3日間の貫徹は流石に25の自分には辛い。
横になると即座に眠気が襲ってきた。
ウーーーーー。ウーーーーーー。ウーーーーーーー。
うるさいな~。何なんだよ~。窓の外側が赤い。
「???」
なんだ・・・?
火事か?近いのか?冗談だろ?避難した方がいいか?
ゆっくりと体を起こすと誰もいないはずの部屋に人影が浮かぶ。
「はぁ、誰だよ!」
「ブツブツ・・・」
「なんで俺んちにいるんだ?警察呼ぶぞ」
「お前が悪いんだーーーお前のせいで振られたんだからな!」
何いっちゃってんの?なんか見覚えが・・・あぁ、コンビニの時の迷惑野郎か。
追い出そうと立ち上がりかけたところで男の手に握られているものに気付いた。
刃渡り20センチのサバイバルナイフ。
「ふざけんな‼」
何やったってんだよ!それに、俺が何した?
まだ全然寝足りないせいか体が重くて思うように動かない。
それをいいことに向こうは全く手加減なしでナイフを振りかざした。
嘘だろ。こんな最期にはイヤだ。
まだやりたいこと一杯あったのに。
深く刺さるナイフに意識は朦朧とする。
何度も、何度も刺し貫くのを他人事のように見ている自分がいた。
あんなの、もう助からねーだろ?
くっそー。まだ楽しいことこれからだってのに・・・。
目が覚めると床に倒れていた。横にはあと二人。おっさんと高校生?の女の子だった。
お互い起き上がると現状が理解できず混乱した。
すると奥の扉が開き声が響き渡った。
「迷える子らよ、我が呼び掛けに良く来てくれた。ゆっくりと休むがいい」
奥の部屋には机が並んでいて、その上にはところ狭しと豪華な料理が並んでいた。
「これ、食べていいんですか❗」
女子高生らしい女の子は直ぐに席に着くと一心不乱に食べた締めた。
欠食児童か!!
おっさんと俺は苦笑いを浮かべながら奥の部屋に入った。
「僕は門倉隆司(かどくら りょうじ)といいます。あなたは?」
「あぁ、俺は金子将太。25才まだ若いんだぜ」
「そうでしたかぁ。僕は今年で42才になります。家族も心配ですし早く帰りたいのですが、、、」
二人で自己紹介をして欠食児童の方を見ると今だに口に食べ物を頬張りながらこちらの話を聞いていたようだ。
「私は凪沙。水野凪沙(みずのなぎさ)今年で17才よ。羨ましいでしょう?」
「そこ、威張るとこか?一言余計なのは、まるでミナみたいだな。」
「!!」
ボソッといった事に二人がとっさに意外な驚きを見せた。
「なんだよ?その顔は、、、」
「聞いてもいいですか?ミナとはミナ・カトレーユさんのことですかな?」
「あぁ、知り合いにいてな。それがどうかしたか?」
「いえ、僕の知り合いにもいます。あと、シリ・カークスさんも」
「えっ、じゃーゼム・ストーンってあんたか?」
「はい、世間は狭いものですな」
打ち解けていると先程の声の主が現れた。
「楽しんで頂けただろうか?これからあなたたちにやってもらう事はこの世界を救う事になります。さぁ、伝説の賢者として地上に降りて災いの種を摘んで来てくれることを願っています。この世界は魔物が我が物顔で徘徊するようになってしまいました。」
「ちょっと、待って。俺は帰りたいんだけど、、、」
「原因は偽りの王女がサメロの城の王冠を手にしてしまったことに有ります。王冠を取り戻し、本当の王の元へ返すことが出来れば災いを退ける事ができるのです。」
「聞いてねーし。まるでゲームだな」
「全くですな。それに聞き覚えが有りますし。これは、、、」
「DEAD OR ALIVE~王女の奉還~でしょ。さっきまでやってたじゃない」
「やっぱりお前がミナか」
「賢者の皆さん。こちらから1つ選んで持って行きなさい。くれぐれも世界を頼みましたよ」
女神は言うことだけ言うと消えていった。
そこに残されたのは5つの宝箱。ミナはさっさと一番の宝箱を開けて取り出した。そこに入っていたのは寵愛の指輪だった。HPの上昇とスタミナ上昇、装備重量の上昇である。ミナのプレイスタイルは傭兵で接近戦闘を得意としていた。
最近発売されたばっかりのゲームを買って、友達と一緒にやった。3日もかけて全部のエンディングまでクリアした時の事である。
「流石に眠いな~」
「あっ言えてる。そろそろエンディングまでクリアしたし、次はまた違うので一緒にクリア目指そうぜ」
「おぅ。じゃーまたな」
「じゃーまたな」
「また、誘ってくれよー。抜け駆けすんなよ」
「しねーよ。また、次な」
チャット機能をオフにして電源を落とした。
俺達3人で同じゲームを同時に入ってクリアを目指すのがいつものプレイスタイルなのだ。
お互いが自分の家からネットにつなぎ、オンラインプレイでゲームに参加する。
まぁ、もちろん何回か死ぬことだってある。話はチャットでするのでお互いの顔も知らない。
しかし、気があってからチャットで話をしたりゲームで一緒に冒険したりと交流が増えて来ている。
なかなかリアルでは会おうとも言ってこないし、お互いの暗黙のルールとして詮索もしない。
ただ、こうやって3日もゲームに入りっぱなしが出来るのだから、俺と同じようにバイトで休みやすいのかも知れないとは思っている。
一旦寝る前に飯でもと思い近くのコンビニに行って何にしようかと物色していると店員と客が口論になっていた。
何やってんだよ~これじゃー直ぐにレジやってもらえねーじゃん。
弁当を手にレジに向かうが一向に終わる気配がない。
「すんません。先きやってもらえません?」
声をかけると客が今度はこっちを睨み付けてきている。レジの女の子可哀想じゃん。
でも、コレがあとになって問題だったのだ。
「お宅さっきからずっと話ばっかしてるけど皆待ってるんだよ」
後ろの客も頷くのがわかる。
「すいませんすぐやります」
店員はペコペコと頭を下げると直ぐにレジを開けてくれた。
客の方はずっとこっちを睨んで隣の空いてるレジに持たれかかって静かに黙った。
内輪揉めか、それともただのクレーマーか?
まぁ、そんな事はどうでもいい。早く帰って寝たいのだ。
なぜか嫌な予感はしたもののアパートに帰ると買ってきた弁当を開けた。
食べ終えるとクリアしたゲームを棚にしまうと、布団へと潜り込んだ。
今は夕方の5時だが、普通ならまだ寝るには早い時間だが今はそんな事言っている余裕はない。
3日間の貫徹は流石に25の自分には辛い。
横になると即座に眠気が襲ってきた。
ウーーーーー。ウーーーーーー。ウーーーーーーー。
うるさいな~。何なんだよ~。窓の外側が赤い。
「???」
なんだ・・・?
火事か?近いのか?冗談だろ?避難した方がいいか?
ゆっくりと体を起こすと誰もいないはずの部屋に人影が浮かぶ。
「はぁ、誰だよ!」
「ブツブツ・・・」
「なんで俺んちにいるんだ?警察呼ぶぞ」
「お前が悪いんだーーーお前のせいで振られたんだからな!」
何いっちゃってんの?なんか見覚えが・・・あぁ、コンビニの時の迷惑野郎か。
追い出そうと立ち上がりかけたところで男の手に握られているものに気付いた。
刃渡り20センチのサバイバルナイフ。
「ふざけんな‼」
何やったってんだよ!それに、俺が何した?
まだ全然寝足りないせいか体が重くて思うように動かない。
それをいいことに向こうは全く手加減なしでナイフを振りかざした。
嘘だろ。こんな最期にはイヤだ。
まだやりたいこと一杯あったのに。
深く刺さるナイフに意識は朦朧とする。
何度も、何度も刺し貫くのを他人事のように見ている自分がいた。
あんなの、もう助からねーだろ?
くっそー。まだ楽しいことこれからだってのに・・・。
目が覚めると床に倒れていた。横にはあと二人。おっさんと高校生?の女の子だった。
お互い起き上がると現状が理解できず混乱した。
すると奥の扉が開き声が響き渡った。
「迷える子らよ、我が呼び掛けに良く来てくれた。ゆっくりと休むがいい」
奥の部屋には机が並んでいて、その上にはところ狭しと豪華な料理が並んでいた。
「これ、食べていいんですか❗」
女子高生らしい女の子は直ぐに席に着くと一心不乱に食べた締めた。
欠食児童か!!
おっさんと俺は苦笑いを浮かべながら奥の部屋に入った。
「僕は門倉隆司(かどくら りょうじ)といいます。あなたは?」
「あぁ、俺は金子将太。25才まだ若いんだぜ」
「そうでしたかぁ。僕は今年で42才になります。家族も心配ですし早く帰りたいのですが、、、」
二人で自己紹介をして欠食児童の方を見ると今だに口に食べ物を頬張りながらこちらの話を聞いていたようだ。
「私は凪沙。水野凪沙(みずのなぎさ)今年で17才よ。羨ましいでしょう?」
「そこ、威張るとこか?一言余計なのは、まるでミナみたいだな。」
「!!」
ボソッといった事に二人がとっさに意外な驚きを見せた。
「なんだよ?その顔は、、、」
「聞いてもいいですか?ミナとはミナ・カトレーユさんのことですかな?」
「あぁ、知り合いにいてな。それがどうかしたか?」
「いえ、僕の知り合いにもいます。あと、シリ・カークスさんも」
「えっ、じゃーゼム・ストーンってあんたか?」
「はい、世間は狭いものですな」
打ち解けていると先程の声の主が現れた。
「楽しんで頂けただろうか?これからあなたたちにやってもらう事はこの世界を救う事になります。さぁ、伝説の賢者として地上に降りて災いの種を摘んで来てくれることを願っています。この世界は魔物が我が物顔で徘徊するようになってしまいました。」
「ちょっと、待って。俺は帰りたいんだけど、、、」
「原因は偽りの王女がサメロの城の王冠を手にしてしまったことに有ります。王冠を取り戻し、本当の王の元へ返すことが出来れば災いを退ける事ができるのです。」
「聞いてねーし。まるでゲームだな」
「全くですな。それに聞き覚えが有りますし。これは、、、」
「DEAD OR ALIVE~王女の奉還~でしょ。さっきまでやってたじゃない」
「やっぱりお前がミナか」
「賢者の皆さん。こちらから1つ選んで持って行きなさい。くれぐれも世界を頼みましたよ」
女神は言うことだけ言うと消えていった。
そこに残されたのは5つの宝箱。ミナはさっさと一番の宝箱を開けて取り出した。そこに入っていたのは寵愛の指輪だった。HPの上昇とスタミナ上昇、装備重量の上昇である。ミナのプレイスタイルは傭兵で接近戦闘を得意としていた。
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