好きになっていいですか?

秋元智也

文字の大きさ
2 / 89

2 気持ちいいコト

しおりを挟む
奥へと入って行くにつれて、次第に痛みも伴ってきた。

 リクト「んっ…(ゆっくりのがいいのかな?)」

今度はゆっくりと入れては、出してを繰り返してみる。
ハンドクリームが、潤滑油になっているのか、次第に痛みもなく
なってきた。奥にあたるところまできたが、気持ちの良いわけで
はなかった。ただ異物感が強く、排泄感を催すくらいだった。

(おかしな?何が違うんだろう?出し入れだけじゃ気持ちよくな
らないのかな?)

本の映像を思い出しながら考えてみた。
バチを持つ手を角度を変えて入れてみたり出し入れの時に中でか
き回してみたりと試してみた。するといきなり体が痺れたように
全員に電気が走るのを感じた。

 リクト「ぁっ…うぁっ…ここ、ここだ!」

イイトコロを見つけたという手応えと、悪い事をやっている罪悪
感があったが、次第に、それも薄れていった。
何度も、何度もそこを擦ると、前から透明な液が滴り始めた。
すると、一階から母親のお風呂を呼ぶ声が聞こえてきた。

 母  「早く、お風呂入っちゃいなさーい」
 リクト「はーい!今行くー」

テッシュで、残骸を拭くとすぐに着替えを持って風呂場に駆け込ん
だ。汚れたバチも持ってきてしまったが、それは中でゆっくり試す
為でもあった。
まだ射精はした事がなかった。さっきの透明な液はその前兆なのか
と期待して風呂場に入ると、石鹸で泡をいっぱい作ると体を入念に
綺麗にして後ろを弄りはじめた。
前のペニスを扱きながら後ろではさっきのイイトコロに何度も刺激
を与えた。息が上がってだんだんと肩で息をする様になってきた。

(こんなに疲れるんだ~。でも気持ちいいかも~。癖になるな~)

だんだん早く、遅くと緩急をつけるとその分息も上がって行く。
すると、頭に中を火花が散った高揚感に襲われた気がした。
力が抜けてぐったりと、座り込むと前の鈴口から白い液体が飛び散
っていた。興味津々にそれを指で掬うとぺろっと舐めてみた。

 リクト「生臭いかも…口でフェラしたら、これを飲んだりするん
     だよな?う~ん、ちょっと無理かな?」

一回イクだけで、結構疲れてしまい、後はお湯に浸かると、洗うも
のだけ洗うと、部屋へと引っ込んだ。
あとを引く高揚感は今まで考えていたものより刺激的で気持ちが良
かった。これを機に、毎晩帰ってきてからバチにお世話になりなが
らのオナニー生活が始まったのである。


ある日、いつものように放課後にアジトに向かうともうほとんど
全部を読み終わったせいか、それとも何度も読んでるうちに慣れ
たのかそこまで恥ずかしげもなく、堂々と読むようになっていた。

 タツヤ「な~リク。ちょっとこっちきてみ~。」
 リクト「なに?」

呼ばれて竜也の側まで来ると寝そべっている竜也を覗き込んだ。
なにかと樹も振り向くとそこには利久斗の顔を自分の方に引き寄
せる瞬間の竜也がいた。
一瞬の出来事で頭が理解する前に竜也は利久斗の頭に腕を回して
引き寄せると唇を重ねた。
驚いて固まっているのをいい事に舌を入れると吸うとそのまま自分
の体を反転させて、下に組み敷いたのである。

 リクト「んっ…んんっ…。」

くぐもったうめき声がするが離さない。一回口を離して息を吐くと
また、同じように、しかも今度は貪るように舌を絡ませた。

 イツキ「なっ…な…なに…をっ…」
 リクト「…んんっ……ぅ…んー…」

長い間そうしていたが、やっと竜也は利久斗を解放した。
利久斗は、放心状態でしばらく動こうともしなかった。1番先に
動き出したのは樹だった。利久斗の上で跨っている竜也を蹴り
飛ばしたのである。

 イツキ「竜也!お前一体なにやってるんだ!?」
 タツヤ「あ~試してみよっかなって?ほら、イツキよりリク
     のがさ、やりやすそうじゃん?どうせ減るもんじゃ
     ねーし、いつかは試したくなるだろ?」

そう言ってあっさりと、認めた。

 タツヤ「おーい。リクー?」
 イツキ「リク、大丈夫か?頭でも打ったか?」

放心状態のままに利久斗に2人は声をかけた。正気を取り戻した
利久斗は、はっと唇に指を当てて、それから自分の股間が膨れ
上がっている事に気づいた。いち早くそれを見つけた、竜也は
嬉しそうに笑った。

 タツヤ「お!俺のテクもなかなかだったって事か?」
 リクト「えっ、ちがっ…何でだろう?」
 イツキ「まぁ、気にすんな!こいつの悪ふざけなんだから」

そういうと、近くの公園のトイレで抜いてこいよと言われた。
 
 リクト「ごめん。僕、帰るね。」

そういうと、2人を置いて家へと急いだ。
何度も家でヌいていて気づいた事があった。前を扱いただけでは
全然イけなくなってしまっていたのだ。後ろも同時に入れていな
いと、達する事も出来ない状態になっていた。あまりにも好奇心
で毎日触っていたせいかもしれないが、こんな事人に言えない
ことでもあった。
帰ると、風呂場に駆け込んでいた。いつものようにシャワーで
洗った後に後ろに指を入れて解しながら中も綺麗に洗っていく。
ふと、鏡を見ると自分の乳首がぷっくりと膨れているのに気が
ついた。

(何でだろう?僕は…男なのに…)

摘んだり、奥に押し込んだりとするとジンジンと痺れてきた。
後ろを弄るのと一緒に乳首も引っ張ったり、爪で引っ掻いたり
すると、どんどん快楽が伴ってくる。気付いたら後ろの手が早
く小刻みに出し入れし出していた。
その間も乳首への刺激を求めて思いっきりつねってみる。

 リクト「あぁっ…いぃ…もっとぉ~…」

自分に言い聞かせるように激しく出し入れさせた。
前を一切触ることなく絶頂を迎えた。荒い息を整えながら体
を洗い流すと部屋へと行き、ベットに寝転がった。するとい
つのまにか寝息が聞こえ出していた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

  【完結】 男達の性宴

蔵屋
BL
  僕が通う高校の学校医望月先生に  今夜8時に来るよう、青山のホテルに  誘われた。  ホテルに来れば会場に案内すると  言われ、会場案内図を渡された。  高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を  早くも社会人扱いする両親。  僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、  東京へ飛ばして行った。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

魔王の息子を育てることになった俺の話

お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。 「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」 現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません? 魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。 BL大賞エントリー中です。

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

後宮の男妃

紅林
BL
碧凌帝国には年老いた名君がいた。 もう間もなくその命尽きると噂される宮殿で皇帝の寵愛を一身に受けていると噂される男妃のお話。

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ

BL
鍛えられた肉体、高潔な魂―― それは選ばれし“供物”の条件。 山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。 見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。 誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。 心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。

処理中です...