26 / 45
第26話
しおりを挟む
「お世話になったわ。」
「いつでも来てよいからのう。ただし、結界は壊さんように頼むのう」
ラセツはルイにいいながら帰りのお弁当を渡した。
「これからはカイルを通じて連絡を入れるわ。」
「わかった。元気で。」
「遥も、皆さんもお元気で!」
そういってルイは城に帰っていった。
カイルは昨日のうちにエスタニア王国に乗り込むと意気込んで行ってしまった。
その5日後にはエスタニア王国の軍事の詳しい詳細が届いたのだった。
これからクルス皇国に向かうともあった。その帰りに寄るともかかれていた。
「流石に魔族の密偵は違うのう」
ラセツと遥はルーン王国に戻ってきていた。
そして講和の話をロザリア陛下に話した所、難しい顔はしたものの協力はしてくれることになった。
「しかしなぁ~他の国は無理じゃないか?」
ロザリアは少女の姿で遥達の部屋に来ていた。
「余程暇なんですね?」
「何をいうか!公務の合間に来てやっとるというにー!」
「あーはいはい。」
最近あしらいかたを覚えてきていた。
どうにも幼さは抜けきっていないようで姿も相まって子供扱いしてしまうのである。
これでもれっきとした女王様なのだが、、、何ぶん行動が幼稚過ぎるのだった。
用は公務を抜け出してこの部屋でお菓子を食い漁っていると言うわけだった。
「しっかり仕事もしておるわー」
「でも、エスタニア王国のこの軍備の様子だとそろそろ攻め込むのではないでしょうか?」
遥はラセツに聞くと頷いて返した。
「そうじゃろうなぁ。この規模の軍の徴集といい、兵士の移動日程といい危険じゃな。」
「沈黙を守っているクルス皇国が気になるところですが、まずはエスタニア王国には負けて貰いますか?戦力もギリギリまで削っておきたいですし?」
「どうするつもりじゃ?」
「それなら手を打っておきます。試作も完成していますしね?」
にやっと笑うと小さな石ころ位の物を翳した。
それは魔石と違い何も魔力も感じなかった。
「それをどうするんじゃ?魔石じゃなさそうだが?」
「まぁ、まぁ、カイルが使い方と共にルイに渡して貰えば面白いことになるよ」
それから10日程たったある日、エスタニア王国軍は魔王領へと進軍したのである。
即席の橋を川にかけると歩兵と騎馬兵が川を渡りきった。
するとどうだろう、川の上流から木材が流れて来たのである。
木材は橋にぶつかり止まったが、次から次へと流れて来たのである。
その様子に兵は動揺を隠せなかった。
橋が壊されたら?
馬はもう、渡れない。深いところはかなりの深さがある為に泳いで渡るのも困難だった。
すると、とうとう橋が耐えきれず大きな音と共に砕け散ったのである。
「怯むな!我らは元より勝利しか求められてはおらん。前へ進め!」
指揮を取っている指揮官は前進を指示した。
しかし、そこに草陰に隠れていた魔族は小さな石を投げて寄越したのだ。
「怯むな!ただの石だ!突撃ー!」
そう言った瞬間に足元で爆発音がしたのだ。
魔族は魔力が人より多い。
そこを利用して魔力を貯めて敵にほおり投げると、敵のところで時間差で爆発する手榴弾のようなものを渡しておいたのだ。
それと、予め埋めておいた地雷の効果も絶大であった。
今回、勇者は参戦していなかった為か被害は大きく殆どが全滅に近かった。
魔族側は全くの被害なしであった。
多少、前に出すぎて爆発の余波を受けたものはいたようだが、なにしろ新兵器のお陰で初戦は完全な魔族の勝利であった。
「一体何をやっておったのだ!」
エスタニア王国の国王であるハロルド・エスタニアは逃げ帰ってきた指揮官に問いただしていた。
兵士が全滅している間に指揮官はさっさと逃げていたのだ。
そして、指揮系統は完全に混乱をきたして今回のような惨事を招いたのだった。
「何も言えんだろうな?たった一人で逃げ帰ってきて、釈明もないわ!」
「しかしながら申し上げます。魔族の奴等変わった武器で我らを攻撃してきたのです。まるで石のようなもので魔力が感じられなかったのですが、地面に落ちるといきなり爆発するのです」
「そんなものがこの世に有るわけはなかろう?夢でも見ていたとは情けない。下がれ!二度とみたくない」
「しかし、このままでは、我が軍は・・・」
「頭でも冷やしてくるがいい。こやつを牢に入れておけ!」
「はっ!」
なおも食い下がるがハロルドは兵士に指示すると指揮官を牢へとつれていかせた。
「お待ち下さい。真実なのです。陛下ー!今一度出兵の機会をお与えください」
「これ以上兵を減らしている場合ではないわ。これでは魔族の前に他の国に攻め込まれるではないか!全く恥知らずが!」
「父上、指揮官の変わりはいますが今回の大敗はいかがいたしましょうか?」
ライラは今回の出兵の民への発表の事を言っていた。
まさかあるがまま伝えるわけにもいかず、多少考えるがいつも通りになった。
「大勝利と伝えておけ!ただ今回はどちらも痛み分けであったとな?じゃから殆どが名誉の戦死であったと言っておけばよい!国民など替えはいくらでもおるのだからな!」
「わかりました、そのように。次の出兵は2月ほど先にしていただかないと農作物の刈り入れ時と重なります。御考慮ください。」
ハロルドは机の上に乗っている書類を床に叩きつけた。
「そんな民の都合など考えてはおれん。いつ魔族が攻めてくるかもわからんのに悠長にしていられるか!バルリアにも要請して合同で攻めるのはどうか?それならば兵の量も増やせるではないか!クルス皇国とルーン王国にも使者を送れ。今すぐにだ!」
「かしこまりました。早急に手配いたします。」
ライラは書類を戻すとすぐに伝令用の親書をしたためて伝令の宿舎に向かった。
クルス皇国では皇王ジャック・グノシスがエスタニアの大敗の知らせを聞いていた。
「なんとも情けない。英樹よ、お主ならどうじゃこれからどうなると思う?」
「そうですね、まずは兵士の数を補うために他の国に共同攻撃を持ちかけるでしょう。そうすれば、お互いの国の兵士を同じく減らせますから、それに兵が減れば後の争いが起きにくいとでも考えているのではないでしょうか?」
ジャックは英樹の考えに賛同したのか盛大に笑った。
「勇者とは参謀もしかりじゃな?なら、我が国はどう選ぶべきかな?」
英樹は眼鏡を少しずらすと細い瞳を開いて口許を緩めた。
「ここは作戦に乗ったふりをして魔術師部隊を後方に詰めて援護ではなく殲滅すべきでしょうね?しかし、これは戦況を見ての話ですが・・・あまりにぼろ敗けでは魔族と直接戦うことになってしまうのでそれは避けたいところですね!」
「そなたに一万と五千の兵士を与える。戦場にて指揮をするがいい。人選は好きにするがいい。」
「はい、お任せください。」
英樹は一礼し、膝をつくと踵を返して出ていった。
残ったハロルドは影に潜むものに命令を下した。
「しっかりと見張っておけ。余計なことをする前にすぐに連絡するのだぞ?」
影はひそかに頷くとそのまま消えていった。
「いつでも来てよいからのう。ただし、結界は壊さんように頼むのう」
ラセツはルイにいいながら帰りのお弁当を渡した。
「これからはカイルを通じて連絡を入れるわ。」
「わかった。元気で。」
「遥も、皆さんもお元気で!」
そういってルイは城に帰っていった。
カイルは昨日のうちにエスタニア王国に乗り込むと意気込んで行ってしまった。
その5日後にはエスタニア王国の軍事の詳しい詳細が届いたのだった。
これからクルス皇国に向かうともあった。その帰りに寄るともかかれていた。
「流石に魔族の密偵は違うのう」
ラセツと遥はルーン王国に戻ってきていた。
そして講和の話をロザリア陛下に話した所、難しい顔はしたものの協力はしてくれることになった。
「しかしなぁ~他の国は無理じゃないか?」
ロザリアは少女の姿で遥達の部屋に来ていた。
「余程暇なんですね?」
「何をいうか!公務の合間に来てやっとるというにー!」
「あーはいはい。」
最近あしらいかたを覚えてきていた。
どうにも幼さは抜けきっていないようで姿も相まって子供扱いしてしまうのである。
これでもれっきとした女王様なのだが、、、何ぶん行動が幼稚過ぎるのだった。
用は公務を抜け出してこの部屋でお菓子を食い漁っていると言うわけだった。
「しっかり仕事もしておるわー」
「でも、エスタニア王国のこの軍備の様子だとそろそろ攻め込むのではないでしょうか?」
遥はラセツに聞くと頷いて返した。
「そうじゃろうなぁ。この規模の軍の徴集といい、兵士の移動日程といい危険じゃな。」
「沈黙を守っているクルス皇国が気になるところですが、まずはエスタニア王国には負けて貰いますか?戦力もギリギリまで削っておきたいですし?」
「どうするつもりじゃ?」
「それなら手を打っておきます。試作も完成していますしね?」
にやっと笑うと小さな石ころ位の物を翳した。
それは魔石と違い何も魔力も感じなかった。
「それをどうするんじゃ?魔石じゃなさそうだが?」
「まぁ、まぁ、カイルが使い方と共にルイに渡して貰えば面白いことになるよ」
それから10日程たったある日、エスタニア王国軍は魔王領へと進軍したのである。
即席の橋を川にかけると歩兵と騎馬兵が川を渡りきった。
するとどうだろう、川の上流から木材が流れて来たのである。
木材は橋にぶつかり止まったが、次から次へと流れて来たのである。
その様子に兵は動揺を隠せなかった。
橋が壊されたら?
馬はもう、渡れない。深いところはかなりの深さがある為に泳いで渡るのも困難だった。
すると、とうとう橋が耐えきれず大きな音と共に砕け散ったのである。
「怯むな!我らは元より勝利しか求められてはおらん。前へ進め!」
指揮を取っている指揮官は前進を指示した。
しかし、そこに草陰に隠れていた魔族は小さな石を投げて寄越したのだ。
「怯むな!ただの石だ!突撃ー!」
そう言った瞬間に足元で爆発音がしたのだ。
魔族は魔力が人より多い。
そこを利用して魔力を貯めて敵にほおり投げると、敵のところで時間差で爆発する手榴弾のようなものを渡しておいたのだ。
それと、予め埋めておいた地雷の効果も絶大であった。
今回、勇者は参戦していなかった為か被害は大きく殆どが全滅に近かった。
魔族側は全くの被害なしであった。
多少、前に出すぎて爆発の余波を受けたものはいたようだが、なにしろ新兵器のお陰で初戦は完全な魔族の勝利であった。
「一体何をやっておったのだ!」
エスタニア王国の国王であるハロルド・エスタニアは逃げ帰ってきた指揮官に問いただしていた。
兵士が全滅している間に指揮官はさっさと逃げていたのだ。
そして、指揮系統は完全に混乱をきたして今回のような惨事を招いたのだった。
「何も言えんだろうな?たった一人で逃げ帰ってきて、釈明もないわ!」
「しかしながら申し上げます。魔族の奴等変わった武器で我らを攻撃してきたのです。まるで石のようなもので魔力が感じられなかったのですが、地面に落ちるといきなり爆発するのです」
「そんなものがこの世に有るわけはなかろう?夢でも見ていたとは情けない。下がれ!二度とみたくない」
「しかし、このままでは、我が軍は・・・」
「頭でも冷やしてくるがいい。こやつを牢に入れておけ!」
「はっ!」
なおも食い下がるがハロルドは兵士に指示すると指揮官を牢へとつれていかせた。
「お待ち下さい。真実なのです。陛下ー!今一度出兵の機会をお与えください」
「これ以上兵を減らしている場合ではないわ。これでは魔族の前に他の国に攻め込まれるではないか!全く恥知らずが!」
「父上、指揮官の変わりはいますが今回の大敗はいかがいたしましょうか?」
ライラは今回の出兵の民への発表の事を言っていた。
まさかあるがまま伝えるわけにもいかず、多少考えるがいつも通りになった。
「大勝利と伝えておけ!ただ今回はどちらも痛み分けであったとな?じゃから殆どが名誉の戦死であったと言っておけばよい!国民など替えはいくらでもおるのだからな!」
「わかりました、そのように。次の出兵は2月ほど先にしていただかないと農作物の刈り入れ時と重なります。御考慮ください。」
ハロルドは机の上に乗っている書類を床に叩きつけた。
「そんな民の都合など考えてはおれん。いつ魔族が攻めてくるかもわからんのに悠長にしていられるか!バルリアにも要請して合同で攻めるのはどうか?それならば兵の量も増やせるではないか!クルス皇国とルーン王国にも使者を送れ。今すぐにだ!」
「かしこまりました。早急に手配いたします。」
ライラは書類を戻すとすぐに伝令用の親書をしたためて伝令の宿舎に向かった。
クルス皇国では皇王ジャック・グノシスがエスタニアの大敗の知らせを聞いていた。
「なんとも情けない。英樹よ、お主ならどうじゃこれからどうなると思う?」
「そうですね、まずは兵士の数を補うために他の国に共同攻撃を持ちかけるでしょう。そうすれば、お互いの国の兵士を同じく減らせますから、それに兵が減れば後の争いが起きにくいとでも考えているのではないでしょうか?」
ジャックは英樹の考えに賛同したのか盛大に笑った。
「勇者とは参謀もしかりじゃな?なら、我が国はどう選ぶべきかな?」
英樹は眼鏡を少しずらすと細い瞳を開いて口許を緩めた。
「ここは作戦に乗ったふりをして魔術師部隊を後方に詰めて援護ではなく殲滅すべきでしょうね?しかし、これは戦況を見ての話ですが・・・あまりにぼろ敗けでは魔族と直接戦うことになってしまうのでそれは避けたいところですね!」
「そなたに一万と五千の兵士を与える。戦場にて指揮をするがいい。人選は好きにするがいい。」
「はい、お任せください。」
英樹は一礼し、膝をつくと踵を返して出ていった。
残ったハロルドは影に潜むものに命令を下した。
「しっかりと見張っておけ。余計なことをする前にすぐに連絡するのだぞ?」
影はひそかに頷くとそのまま消えていった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる