27 / 45
第27話
しおりを挟む
内村英樹はまるで優等生のような印象を受ける青年だった。
勉強もできて、将来も有望視されていた。
見た目は眼鏡をはめていてお堅いように見えるが、なかなかのイケメンだった。
優しそうなマスクに誰もが騙されるのだった。
告白される度に付き合うのだが一週間と持った事はなかった。
英樹が飽きてしまうのだ。
勿論男からも手紙を受けることもあった。
この平和な時代に恋愛は自由なのだ。
勿論長続きはしなかった。
ほっそりとしているが実はかなりの筋肉質で腹筋も鍛えられているせいか割れ目がしっかりとついていた。
見た目からは想像もつかない程だった。
しかし、彼には特異希な性癖があったのだ。
それは小学校の頃である。
飼育係の当番で鶏小屋に世話をしようと来たとき、なぜか鶏達は痙攣して倒れていたのである。
一緒にいた子供は泣きながら先生を呼びに行ったのだが英樹は違った。
『可愛そうだから』
といって絞め殺したのだった。用具室にあったロープで一匹づつ。
先生が来たときには全てが息絶えていた。
それから感染病の疑いがあり、殺したことには避難が殺到することなく落ち着いたのだった。
しかし、彼が中学に上がるとどうしても押さえられない衝動に駆られるようになった。
夜な夜な離れた街のペットを捕まえては頭に袋を被せ鈍器で殴ってみたり、ロープで足に重りを付けて川に流してみたり、極めつけは買ってもらったばかりのボーガンで近所の犬を撃ち抜いたとき、なんとも言えない衝撃が走った。
全く知らない動物より、身近にある物に手を掛けた時の方がいい刺激になった。
勉強もはかどり生徒会長にもなった。
何でも出来る男と皆からは羨望の的だった。
段々と刺激はマンネリ化してくるもので動物では飽きたらなくなってきた。
そこで近くの公園で遊んでいた少女を秘密の基地と称して廃屋へと連れていき監禁した。
流石にすぐに殺してしまうのは勿体ないと思い長く時間をかけてじわじわと楽しむ予定だった。
しかし、思いの外暴れるのでその日のうちに絞め殺してしまった。
すると、また味わったことのない感覚が湧いてきたのである。
それから暫くは平和な日々が続いた。
高校にも入って、またもや物足りなさに悩まされるようになった。
『もっと、刺激を。もっと長くアノ感覚に浸りたい』
そんな欲求が湧いてきたのである。
そこで流石に付き合っている女子で試そうとも思ったが、それではすぐに疑われてしまう。
まずは自分にとって大切な存在になれるかを見極めてから殺ろうと考えた。
しかし、誰と付き合ってもそんな大切には思わなかった。
ましてや男とも付き合い始めたが、女とたいしてかわらなかった。
学校帰りに自分好みの小学生を発見した。
『そうだ、自分好みの性格に作り上げていけばいいんだ。そうすれば俺でも好きになれる。』
監禁するつもりで後をつけてバスに乗り込んだ。
後を追うように乗り込んだバスはそのまま帰ることはなかった。
何人も亡くなるという大惨事だったらしい。
しかし、追いかけていた少女は前にいた男子高校生によって助けられたらしいことを後で聞いた。
『俺の獲物だったのに』
まるで煮え切らないような感覚だった。
しかし、この世界では自分が勇者様だと言うのだから笑いが止まらない。
侍女は多少殺しても代わりは腐るほど城にはいるのだ。
夜の閨に呼ぶと喜んでついてきた。
後は好きなだけ可愛がった後で眠ってる時に首を強く次第に力を入れていくだけでいい。
目を覚ました時の驚愕の表情がたまらなかった。
死体は城の堀の外の川に流すとあっと言う間に消えていった。
後は知らぬ存ぜぬを貫き通すだけ。
勇者のやることには誰も口を挟む事は出来ないらしい。
なんともいい身分だった。
次第に街の娘を城に連れ込んでは弄ぶようになっていた。
部屋のタンスを開けると英樹は微笑んだ。
「おとなしく待っていてくれたのかい?」
何かには縛られて身動きの取れない8才位の少女が詰め込まれていた。
魔術師を呼んで声を出ないようにしてもらっているので助けを呼ぶことも出来ない。
ただ、英樹が飽きるまで夜は弄ばれるのだった。
陰からその光景を見ていた者はあまりの悲惨さに勇者とは名ばかりの鬼畜に苛立ちを覚えた。
人族同士で何をやっていても構わないが、あまりにも弱い者へのいたぶりは許せなかった。
朝になり、英樹は部屋を出た。少女の体を清めるための桶をに水を汲んで戻ってきた。
至るところに鬱血や痣が浮かぶ体をきれいに拭くと身動きが取れないように縛るとタンスに押し込んだ。
排泄はそのまま出来るように下にはバケツを設置しておいた。
それが終わるとあくびをしながら部屋を出ていった。
それを見計らったように天井が外れ上から一人の男が降りてきた。
タンスを開けると、怯えた少女がこちらを見ていた。
「大丈夫だ。今から助けてやるからな?」
そういうと少女は首を何度も縦に振った。
縄をほどくよりもそのまま担いで逃げたほうが早いのでそのまま肩に担ぐと城のなかを風のようなスピードで駆け抜けた。
勉強もできて、将来も有望視されていた。
見た目は眼鏡をはめていてお堅いように見えるが、なかなかのイケメンだった。
優しそうなマスクに誰もが騙されるのだった。
告白される度に付き合うのだが一週間と持った事はなかった。
英樹が飽きてしまうのだ。
勿論男からも手紙を受けることもあった。
この平和な時代に恋愛は自由なのだ。
勿論長続きはしなかった。
ほっそりとしているが実はかなりの筋肉質で腹筋も鍛えられているせいか割れ目がしっかりとついていた。
見た目からは想像もつかない程だった。
しかし、彼には特異希な性癖があったのだ。
それは小学校の頃である。
飼育係の当番で鶏小屋に世話をしようと来たとき、なぜか鶏達は痙攣して倒れていたのである。
一緒にいた子供は泣きながら先生を呼びに行ったのだが英樹は違った。
『可愛そうだから』
といって絞め殺したのだった。用具室にあったロープで一匹づつ。
先生が来たときには全てが息絶えていた。
それから感染病の疑いがあり、殺したことには避難が殺到することなく落ち着いたのだった。
しかし、彼が中学に上がるとどうしても押さえられない衝動に駆られるようになった。
夜な夜な離れた街のペットを捕まえては頭に袋を被せ鈍器で殴ってみたり、ロープで足に重りを付けて川に流してみたり、極めつけは買ってもらったばかりのボーガンで近所の犬を撃ち抜いたとき、なんとも言えない衝撃が走った。
全く知らない動物より、身近にある物に手を掛けた時の方がいい刺激になった。
勉強もはかどり生徒会長にもなった。
何でも出来る男と皆からは羨望の的だった。
段々と刺激はマンネリ化してくるもので動物では飽きたらなくなってきた。
そこで近くの公園で遊んでいた少女を秘密の基地と称して廃屋へと連れていき監禁した。
流石にすぐに殺してしまうのは勿体ないと思い長く時間をかけてじわじわと楽しむ予定だった。
しかし、思いの外暴れるのでその日のうちに絞め殺してしまった。
すると、また味わったことのない感覚が湧いてきたのである。
それから暫くは平和な日々が続いた。
高校にも入って、またもや物足りなさに悩まされるようになった。
『もっと、刺激を。もっと長くアノ感覚に浸りたい』
そんな欲求が湧いてきたのである。
そこで流石に付き合っている女子で試そうとも思ったが、それではすぐに疑われてしまう。
まずは自分にとって大切な存在になれるかを見極めてから殺ろうと考えた。
しかし、誰と付き合ってもそんな大切には思わなかった。
ましてや男とも付き合い始めたが、女とたいしてかわらなかった。
学校帰りに自分好みの小学生を発見した。
『そうだ、自分好みの性格に作り上げていけばいいんだ。そうすれば俺でも好きになれる。』
監禁するつもりで後をつけてバスに乗り込んだ。
後を追うように乗り込んだバスはそのまま帰ることはなかった。
何人も亡くなるという大惨事だったらしい。
しかし、追いかけていた少女は前にいた男子高校生によって助けられたらしいことを後で聞いた。
『俺の獲物だったのに』
まるで煮え切らないような感覚だった。
しかし、この世界では自分が勇者様だと言うのだから笑いが止まらない。
侍女は多少殺しても代わりは腐るほど城にはいるのだ。
夜の閨に呼ぶと喜んでついてきた。
後は好きなだけ可愛がった後で眠ってる時に首を強く次第に力を入れていくだけでいい。
目を覚ました時の驚愕の表情がたまらなかった。
死体は城の堀の外の川に流すとあっと言う間に消えていった。
後は知らぬ存ぜぬを貫き通すだけ。
勇者のやることには誰も口を挟む事は出来ないらしい。
なんともいい身分だった。
次第に街の娘を城に連れ込んでは弄ぶようになっていた。
部屋のタンスを開けると英樹は微笑んだ。
「おとなしく待っていてくれたのかい?」
何かには縛られて身動きの取れない8才位の少女が詰め込まれていた。
魔術師を呼んで声を出ないようにしてもらっているので助けを呼ぶことも出来ない。
ただ、英樹が飽きるまで夜は弄ばれるのだった。
陰からその光景を見ていた者はあまりの悲惨さに勇者とは名ばかりの鬼畜に苛立ちを覚えた。
人族同士で何をやっていても構わないが、あまりにも弱い者へのいたぶりは許せなかった。
朝になり、英樹は部屋を出た。少女の体を清めるための桶をに水を汲んで戻ってきた。
至るところに鬱血や痣が浮かぶ体をきれいに拭くと身動きが取れないように縛るとタンスに押し込んだ。
排泄はそのまま出来るように下にはバケツを設置しておいた。
それが終わるとあくびをしながら部屋を出ていった。
それを見計らったように天井が外れ上から一人の男が降りてきた。
タンスを開けると、怯えた少女がこちらを見ていた。
「大丈夫だ。今から助けてやるからな?」
そういうと少女は首を何度も縦に振った。
縄をほどくよりもそのまま担いで逃げたほうが早いのでそのまま肩に担ぐと城のなかを風のようなスピードで駆け抜けた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる