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第28話
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クルス皇国とエスタニア王国の国境近くまで来ると少女の縄をほどくと解放した。
「自分で帰れるか?」
そういうと少女は何かをいいかけてやめてしまった。
声が出ないので伝えることも出来ないのだ。
ましてや裕福な貴族ならいざ知らず、字を書くことすら出来ないので意思疏通を図ることは困難だった。
「あっしはカイル。お嬢ちゃんはどうしたいんだい?もう、自由なんだ、好きなところへ行けばいい」
そういうのだが、少女はカイルの足にしがみついて離れなかった。
そこでカイルは自分が魔族で有ることを示すために姿を元に戻した。
それを見て、一瞬驚いたように固まったが、しばらくすると首を横に振ってまたもやしがみついてきた。
「これはどうしたもんかね~。仕方ない旦那の所に連れていくか!」
悩んでいても何も変わらないので情報と共にルーン王国に戻ることにした。
「あっしは今から人に会いに行くんだが、行くかいお嬢ちゃん?」
すると必死で掴んでいた腕を緩めると力強く頷いた。
「よし、しっかりと捕まってな!」
カイルは少女をおんぶするとエスタニア王国を突っ切るべく昼に差し掛かろうとする街に猛スピードで突っ込んでいった。
大体の人は風が通りすぎているように感じただけだった。
細い路地から抜けるとジャンプして屋根に上がり、そのまま屋根づたいに走り出す。
しかし、城の窓から覗いていた霞だけには凄いスピードで走る魔族が少女を背負っている姿が辛うじて見えた。
「なに、アレ?」
「何かございましたか?」
近くにいた兵士が霞に聞き返したが、その時にはもう、姿が見えなくなっていた。
「何でもないわ。人さらいにしては変よね?」
おんぶされて拐われるのも奇妙だった。
心なしか少女は喜んでいたようにも見えたからだった。
「人と魔族が仲良くなんてどうかしてるわね。」
この世界の人間は魔族を毛嫌いしているからである。
なぜかはわからないが勇者としてここに来たときに言われ続けたことだからだった。
堂島霞。彼女は誰にでも愛される明るい女性だった。
黒髪に肩までのボブが可憐な可愛さを持っていた。
親の趣味もあって乗馬や剣道、空手などという格闘系は一通り覚えさせられた。
女であっても強くあれ!
という親の教訓が染み着いているせいか男子や女子からも人気があった。
両親はどちらも警察官という家庭に育ったせいかとにかく厳しくしつけられた。
大会という大会は総なめするようにトロフィーの数を増やしていき、周りからは次世代のオリンピック選手の噂が流れた程だった。
しかし、ある日のことだった。
中学に入りたてだった彼女は恐喝の場面を見てしまったのだ。
他校の生徒であったが正義感から仲裁に入ったのだ。
自分の強さに過信していたのもあるだろう。
霞は油断して相手のナイフで切られてしまう。
それ以来、何をやっても上手くいかず、ずっと優勝していた大会も準優勝と順位をおとした。
勉強でも常にトップを取り続けていたというのに5位をさ迷うようになった。
端からみればそんなに気にすることではないのだが、両親はかなり落胆して霞に冷たく当たるようになった。
その頃のは父は他で女を作り、出ていってしまった。
高校に入学して普通の生徒と成り果てた。
母はいつものように帰ってくると愚痴をこぼした。
「なんで霞は女で生まれてきたのよ!男ならよかったのに・・・」
いつものことだが父が欲しかったのは男の子だったらしい。
しかし、母との間には霞しか産まれず、他の女を作って男の子を無事に産んでもらったらしい。
たまに父と会うことがあるが生活費を渡ながら子供の自慢話を聞かさせた。
「私もあなたの子供なのに・・・」
いつも理不尽だと思った。でも、ここで負けたらおしまいだ。
そう、思い直して努力を惜しまず父が望んだ様に誰からも慕われる、誰にも負けないようにと研鑽を積んだのだった。
高校2年になって全国大会での優勝を期に父に帰って来てほしいと願った。
しかし、答えは・・・
「霞は自慢の娘だよ。だが、私の欲しかったのは自慢の息子なんだよ。娘じゃない、わかるかい?」
「はい。」
っと、それしか言えなかった。
だた、女ってだけでダメなの?っと一言小声で囁いた。
悔しくて、悔しくて、たまに通りかかるふりをして弟を眺めるようになった。
霞の時と同じように色々な習い事をしていた。
今は楽しそうに笑っていた。それが憎らしくて仕方がなかった。
しかし、自分には何も出来ない。公園で腰かけているといきなり飴が差し出された。
「お姉ちゃん、どこか痛いの?」
そう聞いてきたのは弟だった。向こうは自分のことを知らない。
自分だけが知っている事実。
「お姉ちゃん?痛いの?涙が出てるよ?」
そう言われて初めて泣いていることに気づいた。
「なんでもないの。きみ、名前は?」
「斉藤佑馬」
「さいとう・・・ゆうまかぁ~。凛々しい名前だね?」
「うん。お父さんが付けてくれたんだ!お姉ちゃんは?」
にっこりと笑うと霞を見上げてきた。
「霞だよ。かすみお姉ちゃんって呼んでね?よかったらたまに会ってくれないかな?」
「うん。いいよ。」
そう言ってそろそろ時間だからと帰っていった。
それからたまに会うようになった。どこかへ出掛けたり、格闘技の練習にも付き合ったりもした。
「霞お姉ちゃんは凄いや。全く僕じゃ敵わないや。」
「ふふふ。そんな事ないわよ。段々と強くなってるよ。そのうち抜かれちゃうかな?」
ムスッしていたが、やがて絶対僕のほうが強くなって見せるからね!っと意気込んでいた。
「僕が完全に勝てるようになったら霞お姉ちゃんにお願いがあるの!」
「なーに?高いものは買えないよ?」
モジモジとしながらスッと目を見るとにっこりと笑って言った。
「僕のお嫁さんになって!」
「・・・ぷっ。あっははははっ。」
「なんで笑うんだよ!真剣に言ってるのに~。」
笑いが止まらない霞に佑馬はふくれっ面で抗議した。
そんな事は父が許さないだろう。
ましてやこうやって会っていることもきっとばれたら怒られるに決まっている。
それはずっと内緒にしなくてはならないことだった。
「それを誰かにいったの?」
「言ってないよ。ただ、お父さんとお母さんには好きな人がいるってのは言ったけど。・・・まだ内緒なんだもん!」
「そっかー、なら、絶対に負けられないなぁ~。」
「えー。そんなのずるいよ!」
「まだまだ、子供だね~。」
弟と一緒にいるのは実に楽しかった。
嫌な事があっても忘れられる位に充実した日々が過ごせていた。
しかし、そんなある日母がとある質問をしてきた。
「最近遊んでる男の子はなんなの?」
「あぁ、近所の子供だね。なつかれちゃって!」
「そう、なんだかあの人に似てるわね?」
「・・・!」
「付き合うのはやめなさい。なんだか面影が似ていて不愉快よ!」
「はい。」
そうは答えたがやはりたまには場所を変えて会っていた。
するとある日突然待ち合わせ佑馬は来なくなった。
家に行くわけにも行かず、次の週を待ったが来なかった。
気になって父に連絡したが全く繋がらなかった。
それから母がなんだか少し晴れやかになった気がする。
嫌な予感しかしないなか、佑馬の自宅へと行った。
チャイムを鳴らしても誰も出てこなかった。
ドアを回すと鍵は空いていて静かだった。
「ごめんくださーい!」
「・・・・・・」
返事もなければ物音もしない。
一瞬迷ったが、中へ入る事にした。
扉を開けると踏み込むと後ろから肩を掴まれビックリして振り向くとそこには父の姿があった。
「お父さん!・・・そうだ、佑馬は?」
「お前がやったのか?」
少し沈んだ声で聞いてきた。疲れているのか髭も剃っていないままだった。
父には珍しい事だった。
「何言ってるの?先週から佑馬と連絡が取れないのよ!」
「お前が、・・・お前なんてはじめからいなけりゃよかったんだ!」
「何を言ってるの?ねぇ、お父さん?」
必死の形相が怖かった。
まるで父が自分を恨んでいるような面持ちで迫ってくるからだった。
まずは離れなきゃっと思い部屋の中へと入った。
中は異臭がしていて臭かった。
何かが腐ったような、鉄が錆びたような言い表しにくいような臭いがしていた。
自分が父に叶うはずも無いことくらいはわかっていたので部屋の中を逃げることにした。
まずは話が出来なければどうしようもなかった。
二階にかけ上がると近くの扉を開けた。
するとそこには血まみれの佑馬が転がっていた。
「きゃあああああーーー」
なぜ?何があったのか?
そんな事考えている余裕など無かった事を思い出した。
父が怒っている理由はコレなのだ。
すると、今霞は犯人にさせられそうになっているのだった。
「お父さん。違う、私じゃないわ。佑馬にこんなことしないわ!」
「あいつの差し金か?そんなに気に入らないのか?」
全く聞いく耳を持たなかった。
「自分で帰れるか?」
そういうと少女は何かをいいかけてやめてしまった。
声が出ないので伝えることも出来ないのだ。
ましてや裕福な貴族ならいざ知らず、字を書くことすら出来ないので意思疏通を図ることは困難だった。
「あっしはカイル。お嬢ちゃんはどうしたいんだい?もう、自由なんだ、好きなところへ行けばいい」
そういうのだが、少女はカイルの足にしがみついて離れなかった。
そこでカイルは自分が魔族で有ることを示すために姿を元に戻した。
それを見て、一瞬驚いたように固まったが、しばらくすると首を横に振ってまたもやしがみついてきた。
「これはどうしたもんかね~。仕方ない旦那の所に連れていくか!」
悩んでいても何も変わらないので情報と共にルーン王国に戻ることにした。
「あっしは今から人に会いに行くんだが、行くかいお嬢ちゃん?」
すると必死で掴んでいた腕を緩めると力強く頷いた。
「よし、しっかりと捕まってな!」
カイルは少女をおんぶするとエスタニア王国を突っ切るべく昼に差し掛かろうとする街に猛スピードで突っ込んでいった。
大体の人は風が通りすぎているように感じただけだった。
細い路地から抜けるとジャンプして屋根に上がり、そのまま屋根づたいに走り出す。
しかし、城の窓から覗いていた霞だけには凄いスピードで走る魔族が少女を背負っている姿が辛うじて見えた。
「なに、アレ?」
「何かございましたか?」
近くにいた兵士が霞に聞き返したが、その時にはもう、姿が見えなくなっていた。
「何でもないわ。人さらいにしては変よね?」
おんぶされて拐われるのも奇妙だった。
心なしか少女は喜んでいたようにも見えたからだった。
「人と魔族が仲良くなんてどうかしてるわね。」
この世界の人間は魔族を毛嫌いしているからである。
なぜかはわからないが勇者としてここに来たときに言われ続けたことだからだった。
堂島霞。彼女は誰にでも愛される明るい女性だった。
黒髪に肩までのボブが可憐な可愛さを持っていた。
親の趣味もあって乗馬や剣道、空手などという格闘系は一通り覚えさせられた。
女であっても強くあれ!
という親の教訓が染み着いているせいか男子や女子からも人気があった。
両親はどちらも警察官という家庭に育ったせいかとにかく厳しくしつけられた。
大会という大会は総なめするようにトロフィーの数を増やしていき、周りからは次世代のオリンピック選手の噂が流れた程だった。
しかし、ある日のことだった。
中学に入りたてだった彼女は恐喝の場面を見てしまったのだ。
他校の生徒であったが正義感から仲裁に入ったのだ。
自分の強さに過信していたのもあるだろう。
霞は油断して相手のナイフで切られてしまう。
それ以来、何をやっても上手くいかず、ずっと優勝していた大会も準優勝と順位をおとした。
勉強でも常にトップを取り続けていたというのに5位をさ迷うようになった。
端からみればそんなに気にすることではないのだが、両親はかなり落胆して霞に冷たく当たるようになった。
その頃のは父は他で女を作り、出ていってしまった。
高校に入学して普通の生徒と成り果てた。
母はいつものように帰ってくると愚痴をこぼした。
「なんで霞は女で生まれてきたのよ!男ならよかったのに・・・」
いつものことだが父が欲しかったのは男の子だったらしい。
しかし、母との間には霞しか産まれず、他の女を作って男の子を無事に産んでもらったらしい。
たまに父と会うことがあるが生活費を渡ながら子供の自慢話を聞かさせた。
「私もあなたの子供なのに・・・」
いつも理不尽だと思った。でも、ここで負けたらおしまいだ。
そう、思い直して努力を惜しまず父が望んだ様に誰からも慕われる、誰にも負けないようにと研鑽を積んだのだった。
高校2年になって全国大会での優勝を期に父に帰って来てほしいと願った。
しかし、答えは・・・
「霞は自慢の娘だよ。だが、私の欲しかったのは自慢の息子なんだよ。娘じゃない、わかるかい?」
「はい。」
っと、それしか言えなかった。
だた、女ってだけでダメなの?っと一言小声で囁いた。
悔しくて、悔しくて、たまに通りかかるふりをして弟を眺めるようになった。
霞の時と同じように色々な習い事をしていた。
今は楽しそうに笑っていた。それが憎らしくて仕方がなかった。
しかし、自分には何も出来ない。公園で腰かけているといきなり飴が差し出された。
「お姉ちゃん、どこか痛いの?」
そう聞いてきたのは弟だった。向こうは自分のことを知らない。
自分だけが知っている事実。
「お姉ちゃん?痛いの?涙が出てるよ?」
そう言われて初めて泣いていることに気づいた。
「なんでもないの。きみ、名前は?」
「斉藤佑馬」
「さいとう・・・ゆうまかぁ~。凛々しい名前だね?」
「うん。お父さんが付けてくれたんだ!お姉ちゃんは?」
にっこりと笑うと霞を見上げてきた。
「霞だよ。かすみお姉ちゃんって呼んでね?よかったらたまに会ってくれないかな?」
「うん。いいよ。」
そう言ってそろそろ時間だからと帰っていった。
それからたまに会うようになった。どこかへ出掛けたり、格闘技の練習にも付き合ったりもした。
「霞お姉ちゃんは凄いや。全く僕じゃ敵わないや。」
「ふふふ。そんな事ないわよ。段々と強くなってるよ。そのうち抜かれちゃうかな?」
ムスッしていたが、やがて絶対僕のほうが強くなって見せるからね!っと意気込んでいた。
「僕が完全に勝てるようになったら霞お姉ちゃんにお願いがあるの!」
「なーに?高いものは買えないよ?」
モジモジとしながらスッと目を見るとにっこりと笑って言った。
「僕のお嫁さんになって!」
「・・・ぷっ。あっははははっ。」
「なんで笑うんだよ!真剣に言ってるのに~。」
笑いが止まらない霞に佑馬はふくれっ面で抗議した。
そんな事は父が許さないだろう。
ましてやこうやって会っていることもきっとばれたら怒られるに決まっている。
それはずっと内緒にしなくてはならないことだった。
「それを誰かにいったの?」
「言ってないよ。ただ、お父さんとお母さんには好きな人がいるってのは言ったけど。・・・まだ内緒なんだもん!」
「そっかー、なら、絶対に負けられないなぁ~。」
「えー。そんなのずるいよ!」
「まだまだ、子供だね~。」
弟と一緒にいるのは実に楽しかった。
嫌な事があっても忘れられる位に充実した日々が過ごせていた。
しかし、そんなある日母がとある質問をしてきた。
「最近遊んでる男の子はなんなの?」
「あぁ、近所の子供だね。なつかれちゃって!」
「そう、なんだかあの人に似てるわね?」
「・・・!」
「付き合うのはやめなさい。なんだか面影が似ていて不愉快よ!」
「はい。」
そうは答えたがやはりたまには場所を変えて会っていた。
するとある日突然待ち合わせ佑馬は来なくなった。
家に行くわけにも行かず、次の週を待ったが来なかった。
気になって父に連絡したが全く繋がらなかった。
それから母がなんだか少し晴れやかになった気がする。
嫌な予感しかしないなか、佑馬の自宅へと行った。
チャイムを鳴らしても誰も出てこなかった。
ドアを回すと鍵は空いていて静かだった。
「ごめんくださーい!」
「・・・・・・」
返事もなければ物音もしない。
一瞬迷ったが、中へ入る事にした。
扉を開けると踏み込むと後ろから肩を掴まれビックリして振り向くとそこには父の姿があった。
「お父さん!・・・そうだ、佑馬は?」
「お前がやったのか?」
少し沈んだ声で聞いてきた。疲れているのか髭も剃っていないままだった。
父には珍しい事だった。
「何言ってるの?先週から佑馬と連絡が取れないのよ!」
「お前が、・・・お前なんてはじめからいなけりゃよかったんだ!」
「何を言ってるの?ねぇ、お父さん?」
必死の形相が怖かった。
まるで父が自分を恨んでいるような面持ちで迫ってくるからだった。
まずは離れなきゃっと思い部屋の中へと入った。
中は異臭がしていて臭かった。
何かが腐ったような、鉄が錆びたような言い表しにくいような臭いがしていた。
自分が父に叶うはずも無いことくらいはわかっていたので部屋の中を逃げることにした。
まずは話が出来なければどうしようもなかった。
二階にかけ上がると近くの扉を開けた。
するとそこには血まみれの佑馬が転がっていた。
「きゃあああああーーー」
なぜ?何があったのか?
そんな事考えている余裕など無かった事を思い出した。
父が怒っている理由はコレなのだ。
すると、今霞は犯人にさせられそうになっているのだった。
「お父さん。違う、私じゃないわ。佑馬にこんなことしないわ!」
「あいつの差し金か?そんなに気に入らないのか?」
全く聞いく耳を持たなかった。
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