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~プロローグ~
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なぜおれはここにいるのだろう…。本当なら自分の部屋でいつも通りNPC狩りをしつつダンジョンへ行っているはずなのに…。なぜ今俺は…
「ドラゴンに追い掛け回されないといけないんだよぉぉ!!」
この物語が始まったのは、ドラゴンに追い掛け回される3~4時間前の事である。
そう、俺はいつも通り家に帰宅し2階に駆け上り自分の部屋でゲームをする予定だった。
俺は、松村 翔(まつむら しょう)高校2年生だが部活はもちろん帰宅部、友人は……。
まぁそれは置いといて、俺には自慢できることが一つだけある。そう、俺は[ソードフロディオス]と言う
オンラインRPGでランキング1位を持っている。
今日も、帰宅後速攻でPCの電源を付け俺の日課が始まる
予定だったが、
「あれ、今日緊急メンテナンスだったか?バージョンがアップデートされてるぞ」
起動すると「更新データがあります。更新しますか?」と通知が出てきたのである。
翔は疑問に思いつつも更新するかどうかの問いに対し「はい」と選択する。
すると、
「ようこそ。ソードフロディオォ……」
画面が急に真っ暗になり、全く動かなくなってしまった。
電源を切ろうとするも全く切れず翔はしょうがなくPCのコンセントを抜くことにした。
翔がPCのコンセントを抜いて画面を見てみると急にめまいがやってきたのである。
「あれ…おかしいぞ。視界が…ぐわんぐわんする…ぞ……。」
そして翔はそのまま意識を失った。
遠くの方から鳥の鳴き声が聞こえてくる。
「(やば…朝になったのか?寝落ちしたのか?目がかすんでよく見えないな…)」
ぼやけた視界のままその場を立ち上がる。
「……待てよ。俺、自宅の椅子に座ってゲームをしていたはずだ!」
目をこすり、ぼやけを払うとなんと見覚えのない草原の真ん中に立っていた。
「ここは…どこだ…?待て…夢か…そうか!夢か!」
笑いながらそう言うと頬をつねるが痛みがり、
「痛い!……ってことは現実なのか…ここ…」
と周りを見ていると遠くより動物の雄たけびの様な声が響き渡ってきた。
と同時に、いきなりウィンドウ画面が右下に出てきたのである。
「うわ…いきなりなんだこれ……ログ…?これログか!」
と気付いた瞬間、いきなり空中より大きな影が翔に覆いかぶさり頭上を見てみると
何かしらの巨大な動物がこちらの様子を伺っていた。
「なんだ…これ……うん?なんか見えるぞ…ど…らごん?」
目を凝らすとその動物の顔近くに先程出てきたログと似たようなウインドウが見えたのである。
緑のゲージが描かれておりその上に名前らしきものとレベルらしきものが書いていた。
「あれは…ステータス画面か?相手の…レベルが…78!!これは…やばいのではないか…?」
生命の危機を感じた翔は、その場から逃げる事を決意しそして今現在である。
「ドラゴンに追い掛け回されないといけないんだよぉぉ!!」
「ドラゴンに追い掛け回されないといけないんだよぉぉ!!」
この物語が始まったのは、ドラゴンに追い掛け回される3~4時間前の事である。
そう、俺はいつも通り家に帰宅し2階に駆け上り自分の部屋でゲームをする予定だった。
俺は、松村 翔(まつむら しょう)高校2年生だが部活はもちろん帰宅部、友人は……。
まぁそれは置いといて、俺には自慢できることが一つだけある。そう、俺は[ソードフロディオス]と言う
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今日も、帰宅後速攻でPCの電源を付け俺の日課が始まる
予定だったが、
「あれ、今日緊急メンテナンスだったか?バージョンがアップデートされてるぞ」
起動すると「更新データがあります。更新しますか?」と通知が出てきたのである。
翔は疑問に思いつつも更新するかどうかの問いに対し「はい」と選択する。
すると、
「ようこそ。ソードフロディオォ……」
画面が急に真っ暗になり、全く動かなくなってしまった。
電源を切ろうとするも全く切れず翔はしょうがなくPCのコンセントを抜くことにした。
翔がPCのコンセントを抜いて画面を見てみると急にめまいがやってきたのである。
「あれ…おかしいぞ。視界が…ぐわんぐわんする…ぞ……。」
そして翔はそのまま意識を失った。
遠くの方から鳥の鳴き声が聞こえてくる。
「(やば…朝になったのか?寝落ちしたのか?目がかすんでよく見えないな…)」
ぼやけた視界のままその場を立ち上がる。
「……待てよ。俺、自宅の椅子に座ってゲームをしていたはずだ!」
目をこすり、ぼやけを払うとなんと見覚えのない草原の真ん中に立っていた。
「ここは…どこだ…?待て…夢か…そうか!夢か!」
笑いながらそう言うと頬をつねるが痛みがり、
「痛い!……ってことは現実なのか…ここ…」
と周りを見ていると遠くより動物の雄たけびの様な声が響き渡ってきた。
と同時に、いきなりウィンドウ画面が右下に出てきたのである。
「うわ…いきなりなんだこれ……ログ…?これログか!」
と気付いた瞬間、いきなり空中より大きな影が翔に覆いかぶさり頭上を見てみると
何かしらの巨大な動物がこちらの様子を伺っていた。
「なんだ…これ……うん?なんか見えるぞ…ど…らごん?」
目を凝らすとその動物の顔近くに先程出てきたログと似たようなウインドウが見えたのである。
緑のゲージが描かれておりその上に名前らしきものとレベルらしきものが書いていた。
「あれは…ステータス画面か?相手の…レベルが…78!!これは…やばいのではないか…?」
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「ドラゴンに追い掛け回されないといけないんだよぉぉ!!」
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