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光は小学五年生!
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キラッキラの春。
桜のお花見が終わった頃、校庭は桜の花びらが舞い散っている。
眠子寝子市の市立眠子寝子小学校の子ども達は今日元気に勉強中。
小学校の校舎は古いけど、みんなで大事に使って綺麗だ。
「この問題がわかる人いるか~?」
給食が終わった午後。
五時間目の算数の授業。
しっかり聞かなきゃいけないのに、ノートについコンパスで円形を書いてしまう女の子がいた。
名前は羽間 光。
小学校五年生。
国語と体育が好きで算数が苦手。
いつもスポーティなトレーナーにジーンズのキュロット。
長い髪をポニーテールをしている女の子だ。
「むふ……むふふ」
円形のなかに色々と文字を書いてニヤニヤ……隣の男子がのぞきこむ。
光の幼馴染の男子、空太だ。
髪は短めで眉毛は太い。
もうTシャツ姿のサッカー大好きスポーツ少年。
「また……書いてる」
「ちょ! 見ないでよっ」
バッと隠して大きな声をあげてしまった。
「羽間~? わかるのか? じゃあ答えなさい」
担任の小林タカシ先生が光に当てた。
「え!? あっあ~~ええと~~!! えっとえっと!」
先生に当てられてパニックになってしまう。
「答えは、A君のおしりだよ」
となりの空太に言われて、光はありがとう! と思った。
「答えはA君のおしりです!」
「え?」
小林先生の再確認。
「A君の、おしりです!!」
「ぶふーーーーーー!!!」
「えっ!?」
となりの空太は笑い出し、クラスが笑いにつつまれた。
「算数の時間に、そんな問題を出すわけないだろう!」
担任の先生のツッコミで更に教室は笑いにつつまれる。
「光サイコー!!」
先生は授業の話をしっかり聞きなさい! と言ったが、みんなが光の明るさを知っているので光も笑ってみんなも笑って算数の授業は終わった。
「空太~! 許さない!」
「はは! 授業中にコンパスで遊ぶなよ~」
空太が教室内をウロウロと逃げていく、その後ろを追いかける光を見て、またみんなが笑った。
「追いかけ鬼だ! 光が追いかけ鬼になってるぞ~!」
『追いかけ鬼』という言葉に耳をふさぐ子がいたり、キャーと叫ぶ子もいたり……。
最近、町の中でうわさになっている……恐ろしい化け物。
それが『追いかけ鬼』だ。
追いかけ鬼は顔だけの鬼。
一人ぼっちの子どもを見つけると、追いかけてくる。
そして子どもを食べる、恐ろしい鬼だ。
『追いかけられたら最後だよ♪
逃げて走ってどこまでも♪
追いつかれたら食べられる♪
骨も残さず食べられる♪
追いかけ鬼に見つかれば♪
最後死ぬまで追いかけらーれる♪』
これが今、流行の妖怪歌だ。
そして放課後。
掃除当番の光は教室で掃き掃除をしながら、ノートに書いた円を思い出していた。
「(あの魔法陣で、今日こそ……! むふふ)」
そんな光の前に来た三人の少女達。
「ねぇ、光! あたし達もう魔術クラブやめるから!」
突然そう言われたのだった。
桜のお花見が終わった頃、校庭は桜の花びらが舞い散っている。
眠子寝子市の市立眠子寝子小学校の子ども達は今日元気に勉強中。
小学校の校舎は古いけど、みんなで大事に使って綺麗だ。
「この問題がわかる人いるか~?」
給食が終わった午後。
五時間目の算数の授業。
しっかり聞かなきゃいけないのに、ノートについコンパスで円形を書いてしまう女の子がいた。
名前は羽間 光。
小学校五年生。
国語と体育が好きで算数が苦手。
いつもスポーティなトレーナーにジーンズのキュロット。
長い髪をポニーテールをしている女の子だ。
「むふ……むふふ」
円形のなかに色々と文字を書いてニヤニヤ……隣の男子がのぞきこむ。
光の幼馴染の男子、空太だ。
髪は短めで眉毛は太い。
もうTシャツ姿のサッカー大好きスポーツ少年。
「また……書いてる」
「ちょ! 見ないでよっ」
バッと隠して大きな声をあげてしまった。
「羽間~? わかるのか? じゃあ答えなさい」
担任の小林タカシ先生が光に当てた。
「え!? あっあ~~ええと~~!! えっとえっと!」
先生に当てられてパニックになってしまう。
「答えは、A君のおしりだよ」
となりの空太に言われて、光はありがとう! と思った。
「答えはA君のおしりです!」
「え?」
小林先生の再確認。
「A君の、おしりです!!」
「ぶふーーーーーー!!!」
「えっ!?」
となりの空太は笑い出し、クラスが笑いにつつまれた。
「算数の時間に、そんな問題を出すわけないだろう!」
担任の先生のツッコミで更に教室は笑いにつつまれる。
「光サイコー!!」
先生は授業の話をしっかり聞きなさい! と言ったが、みんなが光の明るさを知っているので光も笑ってみんなも笑って算数の授業は終わった。
「空太~! 許さない!」
「はは! 授業中にコンパスで遊ぶなよ~」
空太が教室内をウロウロと逃げていく、その後ろを追いかける光を見て、またみんなが笑った。
「追いかけ鬼だ! 光が追いかけ鬼になってるぞ~!」
『追いかけ鬼』という言葉に耳をふさぐ子がいたり、キャーと叫ぶ子もいたり……。
最近、町の中でうわさになっている……恐ろしい化け物。
それが『追いかけ鬼』だ。
追いかけ鬼は顔だけの鬼。
一人ぼっちの子どもを見つけると、追いかけてくる。
そして子どもを食べる、恐ろしい鬼だ。
『追いかけられたら最後だよ♪
逃げて走ってどこまでも♪
追いつかれたら食べられる♪
骨も残さず食べられる♪
追いかけ鬼に見つかれば♪
最後死ぬまで追いかけらーれる♪』
これが今、流行の妖怪歌だ。
そして放課後。
掃除当番の光は教室で掃き掃除をしながら、ノートに書いた円を思い出していた。
「(あの魔法陣で、今日こそ……! むふふ)」
そんな光の前に来た三人の少女達。
「ねぇ、光! あたし達もう魔術クラブやめるから!」
突然そう言われたのだった。
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