3 / 45
魔術クラブ解散!?
三人の突然の言葉に、呆然とする光。
「ちょ、ちょどういう意味?」
「だから私らは、もう行かないから」
「な、なんでよ!? 今日こそやろうって決めてたじゃん!」
言い返す光。
掃除係に注目されているけど、今はそんなこと考えてられない。
「だから、もう、そういうのいいって言ってるの」
「いいってなに!?」
怒る光に対して、三人の女子は冷たく言う。
「やってられないから、じゃーね」
「あっ! ラー! リィ! ルル! 魔術クラブはどうなるの?」
「解散だよ」
「魔術なんか、あるわけないから~!」
「追いかけ鬼も、こ、怖いし……」
そう言うと三人とも、教室から出て行った。
「ムキー! ちょっと待ってよ! あ、掃除掃除。掃除はしっかりやらないと」
くやしくて、すぐに走りだしたくなったけど、掃除はしっかりやり終えた。
◇◇◇
「はぁ~」
学校から帰って、夕方。
リビングのテーブルでココアを飲みながらため息をつく。
光の家は、映画に出てくる魔女の家のように古い。
あちこちに不思議な置物や、キラキラした鉱物が置いてある。
『アンティーク』で、とても高価なものらしい。
壁には、光が小さい頃に亡くなったおじいちゃんの肖像画。
おじいちゃんは魔法や不思議が大好きで、ずっと研究をしていた。
リビングだけではなく、屋根裏部屋には沢山の謎の本やアイテムがある。
小さな頃に、光り輝く炎なんかを見せてくれた。
光はそんな、おじいちゃんをそんけいしていて、いつかおじいちゃんのような魔法使いになりたいのだ。
そしておじいちゃんの絵の横には、世界中を飛び回る冒険者のお母さんの似顔絵。
光と、お父さんと、お母さんの三人の笑顔の絵。
大事な大事な家族だ。
「光、ココアもう一杯飲むか? クッキーもまだあるよ」
「ん~……もういいかな」
光の家では、お父さんが毎日ご飯を作ってくれたり、宿題を見てくれる。
ちょっとお腹がでてるけど、メガネをかけた優しい大好きなお父さんだ。
「な~~お」
黒猫のクロをなでて、光はまたため息をつく。
「どうした?」
「なんでもない……」
いつもは十枚はクッキーを食べるのに、今日は五枚。
お父さんは少し心配そうだ。
「そうかぁ? じゃあ今日の夕飯は光の大好きなオムライスにしようか!」
「え!? やった~!」
「あ、ケチャップの残りがすくないな……お父さん買い物に行ってくる」
「わかった~~あ、私も出かけるかも……」
「こんな時間から? 暗くなると追いかけ鬼が来るぞ~」
「もう~やめてよぉ。すぐ帰ってくるから」
「光のことは信用してるけど、気をつけるんだぞ」
お父さんは笑いながら買い物かごを持って出て行った。
クロと一緒にソファに寝転ぶ。
時計は十六時。
今日は、魔法クラブの四人で学校の裏山で召喚魔法をする予定だった。
「(今日の十七時が一番良い! ってずっと前から計画してたのに……)」
光には突然、あの三人に言われた事が理解できない。
たしかに、先週の放課後に準備のことで少し言い合いになったけど、光は次の日にはすっかり忘れていた。
「今年一番……ううん、百年に一番、今日が最適の日なのに!」
出掛ける時間は、十八時までが学校の決まりだ。
「今なら……間に合う、やってみようかな?」
光はリュックを背負い、スマホをポケットに入れて家を飛び出した。
「一人ぼっちになっても、魔術クラブは解散しない!」
「ちょ、ちょどういう意味?」
「だから私らは、もう行かないから」
「な、なんでよ!? 今日こそやろうって決めてたじゃん!」
言い返す光。
掃除係に注目されているけど、今はそんなこと考えてられない。
「だから、もう、そういうのいいって言ってるの」
「いいってなに!?」
怒る光に対して、三人の女子は冷たく言う。
「やってられないから、じゃーね」
「あっ! ラー! リィ! ルル! 魔術クラブはどうなるの?」
「解散だよ」
「魔術なんか、あるわけないから~!」
「追いかけ鬼も、こ、怖いし……」
そう言うと三人とも、教室から出て行った。
「ムキー! ちょっと待ってよ! あ、掃除掃除。掃除はしっかりやらないと」
くやしくて、すぐに走りだしたくなったけど、掃除はしっかりやり終えた。
◇◇◇
「はぁ~」
学校から帰って、夕方。
リビングのテーブルでココアを飲みながらため息をつく。
光の家は、映画に出てくる魔女の家のように古い。
あちこちに不思議な置物や、キラキラした鉱物が置いてある。
『アンティーク』で、とても高価なものらしい。
壁には、光が小さい頃に亡くなったおじいちゃんの肖像画。
おじいちゃんは魔法や不思議が大好きで、ずっと研究をしていた。
リビングだけではなく、屋根裏部屋には沢山の謎の本やアイテムがある。
小さな頃に、光り輝く炎なんかを見せてくれた。
光はそんな、おじいちゃんをそんけいしていて、いつかおじいちゃんのような魔法使いになりたいのだ。
そしておじいちゃんの絵の横には、世界中を飛び回る冒険者のお母さんの似顔絵。
光と、お父さんと、お母さんの三人の笑顔の絵。
大事な大事な家族だ。
「光、ココアもう一杯飲むか? クッキーもまだあるよ」
「ん~……もういいかな」
光の家では、お父さんが毎日ご飯を作ってくれたり、宿題を見てくれる。
ちょっとお腹がでてるけど、メガネをかけた優しい大好きなお父さんだ。
「な~~お」
黒猫のクロをなでて、光はまたため息をつく。
「どうした?」
「なんでもない……」
いつもは十枚はクッキーを食べるのに、今日は五枚。
お父さんは少し心配そうだ。
「そうかぁ? じゃあ今日の夕飯は光の大好きなオムライスにしようか!」
「え!? やった~!」
「あ、ケチャップの残りがすくないな……お父さん買い物に行ってくる」
「わかった~~あ、私も出かけるかも……」
「こんな時間から? 暗くなると追いかけ鬼が来るぞ~」
「もう~やめてよぉ。すぐ帰ってくるから」
「光のことは信用してるけど、気をつけるんだぞ」
お父さんは笑いながら買い物かごを持って出て行った。
クロと一緒にソファに寝転ぶ。
時計は十六時。
今日は、魔法クラブの四人で学校の裏山で召喚魔法をする予定だった。
「(今日の十七時が一番良い! ってずっと前から計画してたのに……)」
光には突然、あの三人に言われた事が理解できない。
たしかに、先週の放課後に準備のことで少し言い合いになったけど、光は次の日にはすっかり忘れていた。
「今年一番……ううん、百年に一番、今日が最適の日なのに!」
出掛ける時間は、十八時までが学校の決まりだ。
「今なら……間に合う、やってみようかな?」
光はリュックを背負い、スマホをポケットに入れて家を飛び出した。
「一人ぼっちになっても、魔術クラブは解散しない!」
あなたにおすすめの小説
極甘独占欲持ち王子様は、優しくて甘すぎて。
猫菜こん
児童書・童話
私は人より目立たずに、ひっそりと生きていたい。
だから大きな伊達眼鏡で、毎日を静かに過ごしていたのに――……。
「それじゃあこの子は、俺がもらうよ。」
優しく引き寄せられ、“王子様”の腕の中に閉じ込められ。
……これは一体どういう状況なんですか!?
静かな場所が好きで大人しめな地味子ちゃん
できるだけ目立たないように過ごしたい
湖宮結衣(こみやゆい)
×
文武両道な学園の王子様
実は、好きな子を誰よりも独り占めしたがり……?
氷堂秦斗(ひょうどうかなと)
最初は【仮】のはずだった。
「結衣さん……って呼んでもいい?
だから、俺のことも名前で呼んでほしいな。」
「さっきので嫉妬したから、ちょっとだけ抱きしめられてて。」
「俺は前から結衣さんのことが好きだったし、
今もどうしようもないくらい好きなんだ。」
……でもいつの間にか、どうしようもないくらい溺れていた。
【完結】またたく星空の下
mazecco
児童書・童話
【第15回絵本・児童書大賞 君とのきずな児童書賞 受賞作】
※こちらはweb版(改稿前)です※
※書籍版は『初恋×星空シンバル』と改題し、web版を大幅に改稿したものです※
◇◇◇冴えない中学一年生の女の子の、部活×恋愛の青春物語◇◇◇
主人公、海茅は、フルート志望で吹奏楽部に入部したのに、オーディションに落ちてパーカッションになってしまった。しかもコンクールでは地味なシンバルを担当することに。
クラスには馴染めないし、中学生活が全然楽しくない。
そんな中、海茅は一人の女性と一人の男の子と出会う。
シンバルと、絵が好きな男の子に恋に落ちる、小さなキュンとキュッが詰まった物語。
魔法少女はまだ翔べない
東 里胡
児童書・童話
第15回絵本・児童書大賞、奨励賞をいただきました、応援下さった皆様、ありがとうございます!
中学一年生のキラリが転校先で出会ったのは、キラという男の子。
キラキラコンビと名付けられた二人とクラスの仲間たちは、ケンカしたり和解をして絆を深め合うが、キラリはとある事情で一時的に転校してきただけ。
駄菓子屋を営む、おばあちゃんや仲間たちと過ごす海辺の町、ひと夏の思い出。
そこで知った自分の家にまつわる秘密にキラリも覚醒して……。
果たしてキラリの夏は、キラキラになるのか、それとも?
表紙はpixivてんぱる様にお借りしております。
異世界転移が決まってる僕、あと十年で生き抜く力を全部そろえる
谷川 雅
児童書・童話
【第3回きずな児童書大賞 読者賞受賞作品】
「君は25歳の誕生日に異世界へ飛ばされる――準備、しておけよ」
そんなリアルすぎる夢を見たのは、中学3年・15歳の誕生日。
しかも、転移先は「魔法もあるけど生活水準は中世並み」、しかも「チート能力一切なし」!?
死ぬ気で学べ。鍛えろ。生き抜け。
目指すのは、剣道×農業×経営×工学を修めた“自己完結型万能人間”!
剣道部に転部、進学先は国立農業高校。大学では、園芸、畜産・農業経営・バイオエネルギーまで学び、最終的には油が採れるジャガイモを発見して学内ベンチャーの社長に――
そう、全部は「異世界で生きるため」!
そしてついに25歳の誕生日。目を覚ますと、そこは剣と魔法の異世界。
武器は竹刀、知識はリアル、金は……時計を売った。
ここから始まるのは、“計画された異世界成り上がり”!
「魔法がなくても、俺には農業と剣がある――」
未来を知る少年が、10年かけて“最強の一般人”になり、異世界を生き抜く!
※「準備型転移」×「ノンチートリアル系」×「農業×剣術×起業」異色の成長譚!
【完結】森の中の白雪姫
佐倉穂波
児童書・童話
城で暮らす美しいブランシュ姫。
ある日、ブランシュは、王妃さまが魔法の鏡に話しかけている姿を目にしました。
「この国で一番美しく可愛いのは誰?」
『この国で一番美しく可愛いのは、ブランシュ姫です』
身の危険を感じて森へと逃げたブランシュは、不思議な小人たちや狩人ライと出会い、楽しい日々を送ります。
【奨励賞】氷の王子は、私のスイーツでしか笑わない――魔法学園と恋のレシピ【完結】
旅する書斎(☆ほしい)
児童書・童話
【第3回きずな児童書大賞で奨励賞をいただきました】
魔法が学べる学園の「製菓科」で、お菓子づくりに夢中な少女・いちご。周囲からは“落ちこぼれ”扱いだけど、彼女には「食べた人を幸せにする」魔法菓子の力があった。
ある日、彼女は冷たく孤高な“氷の王子”レオンの秘密を知る。彼は誰にも言えない魔力不全に悩んでいた――。
「私のお菓子で、彼を笑顔にしたい!」
不器用だけど優しい彼の心を溶かすため、特別な魔法スイーツ作りが始まる。
甘くて切ない、学園魔法ラブストーリー!
オバケの謎解きスタンプラリー
綾森れん
児童書・童話
第3回きずな児童書大賞 奨励賞をいただきました! ありがとうございます!
――七不思議を順番にめぐると、最後の不思議「大階段踊り場の鏡」に知らない自分の姿が映るんだって。
小学六年生の結菜(ユイナ)が通う三日月(みかづき)小学校では、そんな噂がささやかれていた。
結菜は難関中学に合格するため、塾の夏期講習に通って勉強に励んでいる。
だが一方で、自分の将来にひそかな期待と不安をいだいてもいた。
知らない自分を知りたい結菜は、家族が留守にする夏休みのある夜、幼なじみの夏希(ナツキ)とともに七不思議めぐりを決意する。
苦労して夜の学校に忍び込んだ二人だが、出会うのは個性豊かなオバケたちばかり。
いまいち不真面目な二宮金次郎のブロンズ像から、二人はスタンプラリーの台紙を渡され、ルールを説明される。
「七不思議の謎を解けばスタンプがもらえる。順番に六つスタンプを集めて大階段の鏡のところへ持って行くと、君の知らない君自身が映し出されるんだ」
結菜と夏希はオバケたちの謎を解いて、スタンプを集められるのか?
そして大階段の鏡は二人に何を教えてくれるのか?
思春期に足を踏み入れたばかりの少女が、心の奥底に秘めた想いに気付いてゆく物語です。