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裏山での召喚魔法!
「はぁっ! はぁ!」
ヘルメットをして自転車を走らせた先は、学校の裏山だ。
裏山といっても、ちょっと登って遊ぶような小さな山ではなく、本当に森がある大きな山なのだ。
ふもとには大きな遊具のある、小さな子も沢山来る公園がある。
そこからさらに登った山の真ん中には神社があって、それより『上は行ってはいけない』というのが子供たちに伝わる決まり。
神社の外灯の下に自転車を停めた。
「ちょっとだけ上に……!」
でも光はそれより、ちょっと先の……不思議な石がゴロゴロしている場所へ走る。
『ストンヘンダ』
イギリスのストーンヘンジを真似して、クラブのみんなで名前を付けた。
「(もう、みんななんか知らないよ! あんなに準備したのに!)」
うらぎられた気持ちで、光はストンヘンダに向かって走る。
「はぁ……はぁ……」
ストンヘンダの一番大きな岩の影に隠していた道具。
屋根裏部屋のおじいちゃんの部屋にあった大きな大きな魔法の本。
そこに書いてあった特別な『召喚魔法』
どこの言葉かわからない本を、おじいちゃんはずっと日本語に直し続けていたのだ。
他の召喚魔法で用意する道具は、とってもむずかしいものばかりだった。
でも、これだけは用意する道具は簡単だった。
でも最後に用意するものは、おじいちゃんには難しかった。
おじいちゃんには難しかったけど、光には簡単だった。
なぞなぞみたい。
その答えは……。
それは術者が『子ども』である事が条件だったからだ。
「水晶をここに……、この図形を書いて……、ここにフライドチキンの骨を……」
メモしたとおりに魔法陣は完成した。
最後に、おじいちゃんの残した炎のように真っ赤な石がついているステッキを持つ。
辺りはもう暗くなってきた。
「(これは一発勝負だ!)」
ドッキドッキとなる心臓を右手でおさえ、息を思いっきり吸い込んだ。
そして一気に吐き出すようにとなえる!
「フグガシャフグガシャ・ミメンドロ・バードロガ・アーバス・ザッカロイ・メドバ・アーバス。フグガシャフグガーシャ・ミメンドロ・バードロガ・アーバス・ザッカロイ・メドバ・アーバス。フグガシャフグガシャフグガーシャ・ミメンドロ・バードロガ・アーバス・ザッカロイ・メドバ・アーバス……いでよ我が友よ、我が名はヒカル……汝らとの交流を望むもの……フグガシャフグガーシャ・ミメンドロ……フグガシャフグガーシャ・ミメンドロ……我が前に現れよ!」
最後は両手を空にかかげて、光は叫んだ。
フグガシャフグガシャ
ふぐ……ふぐのガチャポン……
そうやって必死に覚えた呪文……。
ひゅ~~~~っと寒い風が吹く。
何も起こらず……ただ空と大地と岩と、散らばったおそなえがあるだけだ。
ひゅ~~~~
ひゅ~~~~
もっかいひゅ~~~~と風が吹いた。
「ううううっ……うそでしょう……」
がっっくりと光は膝を地面について、うなだれた。
この魔法陣から、どんなお友達になってくれる子がでてくるかな?
きっとかっこいい子! 可愛い子! といつもクラブのみんなと盛り上がっていた。
でも、今、誰もいない……。
何もでてこなかった……。そして、今、誰もいない……。
寂しい、悲しい、寒い。
ショックで、少し土の上に寝転んでいた光。
でもそろそろ帰らなきゃと、思って起き上がる。
その背中で、魔法陣は少しだけ赤く光っていたことに気付けない。
魔法陣のなかの物もビニール袋に拾って、トートバッグに入れた光は帰ろうとする。
「あ~もうこんな時間だ」
落ち込んで帰ろうとする光の背後に、何かがボウッと現れた。
それは光の背後で、大きな口を開ける鬼……!
ヘルメットをして自転車を走らせた先は、学校の裏山だ。
裏山といっても、ちょっと登って遊ぶような小さな山ではなく、本当に森がある大きな山なのだ。
ふもとには大きな遊具のある、小さな子も沢山来る公園がある。
そこからさらに登った山の真ん中には神社があって、それより『上は行ってはいけない』というのが子供たちに伝わる決まり。
神社の外灯の下に自転車を停めた。
「ちょっとだけ上に……!」
でも光はそれより、ちょっと先の……不思議な石がゴロゴロしている場所へ走る。
『ストンヘンダ』
イギリスのストーンヘンジを真似して、クラブのみんなで名前を付けた。
「(もう、みんななんか知らないよ! あんなに準備したのに!)」
うらぎられた気持ちで、光はストンヘンダに向かって走る。
「はぁ……はぁ……」
ストンヘンダの一番大きな岩の影に隠していた道具。
屋根裏部屋のおじいちゃんの部屋にあった大きな大きな魔法の本。
そこに書いてあった特別な『召喚魔法』
どこの言葉かわからない本を、おじいちゃんはずっと日本語に直し続けていたのだ。
他の召喚魔法で用意する道具は、とってもむずかしいものばかりだった。
でも、これだけは用意する道具は簡単だった。
でも最後に用意するものは、おじいちゃんには難しかった。
おじいちゃんには難しかったけど、光には簡単だった。
なぞなぞみたい。
その答えは……。
それは術者が『子ども』である事が条件だったからだ。
「水晶をここに……、この図形を書いて……、ここにフライドチキンの骨を……」
メモしたとおりに魔法陣は完成した。
最後に、おじいちゃんの残した炎のように真っ赤な石がついているステッキを持つ。
辺りはもう暗くなってきた。
「(これは一発勝負だ!)」
ドッキドッキとなる心臓を右手でおさえ、息を思いっきり吸い込んだ。
そして一気に吐き出すようにとなえる!
「フグガシャフグガシャ・ミメンドロ・バードロガ・アーバス・ザッカロイ・メドバ・アーバス。フグガシャフグガーシャ・ミメンドロ・バードロガ・アーバス・ザッカロイ・メドバ・アーバス。フグガシャフグガシャフグガーシャ・ミメンドロ・バードロガ・アーバス・ザッカロイ・メドバ・アーバス……いでよ我が友よ、我が名はヒカル……汝らとの交流を望むもの……フグガシャフグガーシャ・ミメンドロ……フグガシャフグガーシャ・ミメンドロ……我が前に現れよ!」
最後は両手を空にかかげて、光は叫んだ。
フグガシャフグガシャ
ふぐ……ふぐのガチャポン……
そうやって必死に覚えた呪文……。
ひゅ~~~~っと寒い風が吹く。
何も起こらず……ただ空と大地と岩と、散らばったおそなえがあるだけだ。
ひゅ~~~~
ひゅ~~~~
もっかいひゅ~~~~と風が吹いた。
「ううううっ……うそでしょう……」
がっっくりと光は膝を地面について、うなだれた。
この魔法陣から、どんなお友達になってくれる子がでてくるかな?
きっとかっこいい子! 可愛い子! といつもクラブのみんなと盛り上がっていた。
でも、今、誰もいない……。
何もでてこなかった……。そして、今、誰もいない……。
寂しい、悲しい、寒い。
ショックで、少し土の上に寝転んでいた光。
でもそろそろ帰らなきゃと、思って起き上がる。
その背中で、魔法陣は少しだけ赤く光っていたことに気付けない。
魔法陣のなかの物もビニール袋に拾って、トートバッグに入れた光は帰ろうとする。
「あ~もうこんな時間だ」
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