あいつは悪魔王子!~悪魔王子召喚!?追いかけ鬼をやっつけろ!~ 

とらんぽりんまる

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魔術クラブ再結成!?

 五時間目のお楽しみ会は大盛り上がりで楽しかった!

 そして放課後。

「光! ちょっと!」

 ラーに呼び止められた。
 もちろん後ろには、リィとルルも一緒だ。

「な……なに?」

 別にきらいになったわけじゃないけれど、昨日の魔術クラブ解散のことがあるので光はちょっと笑えない。
 話をするために廊下の端っこにみんな集まる。
 ランドセルと、今日持ち帰るように言われた体育着袋を置いた。

「魔術クラブ……秘密の魔術クラブに、麻那人君も入るの?」

「えっ……」

「うん、そうだよ。僕も魔術クラブ。光と二人でね」

 後ろから現れた悪魔王子は、にっこり言う。
 当然のように言うし、二人とか言われると、なんだか恥ずかしくなってしまう。

「……私、やっぱりクラブやめない事にするわ!!」

「へ? ……えぇ!?」

 麻那人をジッと見つめたかと思うと、ラーが言う。
 ラーの、しょうげきの言葉!

「ラ、ラー!? まじで!?」
 
「ラーちゃん……本気?」

 後のリィとルルの二人も、おどろいたようだ。

 「(二人は、ラーがもう一度入るって聞いてなかった感じ!?)……や、やめないってどゆこと?」

「昨日のはじょうだんって事にしてよね? いいわね!?」

「むぅ~~! じょうだんって何よぉ! き、昨日は大変だったんだから!」

 みんなが来なかったせい……ではないけれど、大変だった!
 とにかく大変だった、今も大変だよ! という気持ちになる。
 
「なに? 何があったっていうの?」

 ラーはすずしい顔で、聞いてきた。

「いや……なんでもないけど……(言えないよー! 絶対信じてもらえない!)」

 頭を抱える光。

「お前らなにやってんの!? 魔術クラブの話か? じゃあ俺も入る!」

 なんと突然あらわれた空太まで、そんな事を言う。
 
「なっ……なんで空太まで!?」

「いーじゃん、入れろよ。ってか俺は入るからな!」

 今日の空太は、何故かちょっとフキゲンだ。
 そして押しが強い。
 いつも確かに自己主張はハッキリしてるけど、今日は特にハッキリしてるように感じる。

「そ、空太も入るの? なら……んじゃあ、あたしもまた入ろうかな~~」

 リィが、そんな事を言う。
 リィは陸上クラブに入ってて、背が高くてがっちりした女の子。
 くせっけショートカットが似合ってて、男子にも負けない足の速さ。
 
「リィちゃんも……? じゃあ私もまた入るね」

 ルルは、おとなしい女の子。
 本を読むのが好きなんだけど、この二人とも一緒にいることが多い。
 絵も上手で、素敵な妖精の絵を描いてくれる。
 黒くて真っ直ぐなキレイな髪を、二つに縛っている女の子。

「じゃあ魔術クラブは全員で六人かぁ、たくさん増えたね。いいことだ」

 また麻那人はニコニコしている。
 
「会議場所ってどこだよ?」

 空太が聞いた。

「いつも裏山の公園なのよ」

「じゃ、今日そこ集合な!」

 ラーの言葉に、空太が勝手に決めてしまう。

「えっ」

 とまどう光。

「オッケー!!」

 うなずく、リィ。

「え、ちょっと」

 とまどう光

「じゃあまた後でね~麻那人君!」

 麻那人にウインクする、ラー。

「えっえっ?」

 みんなについていけない光。
 
「またあとでな! 光!」

「えっえっ!?」

 元気にランドセルを背負って行ってしまう空太。
 
「私は掃除だから、少し遅くなるかもしれない……」

 ルルがひかえめに、ちょっとオドオドして言った。

「んじゃあ~あとで私と、一緒に行こう! ルル」

「うん……ありがと。リィちゃん。じゃあね光ちゃん」

「えっえっ!? ええええええ!? ちょまっえ!?」
 
 みんなランドセルと体育着袋を持って一気に解散! という感じで散らばっていった。

「うそぉ……」

 とり残されて、ボーゼンとする光。
 
「良かったね☆」

 麻那人がウインクしてきた。

「よ、良かった!? の!?」

「二人より、いい~んじゃない? かなりね☆」

「(悪魔王子と二人……よりは良い? そういうもの? でも良い? ああああ。わかんない!)」

 光が頭をブンブン振ると、長いポニーテールもブンブン揺れた。
 
「ねぇ。う、裏山って危なくない!? 昨日の今日だよ!」

「まぁ大丈夫さ。僕も一緒だしね。楽しみだなぁ~」

「お、追いかけ鬼は……まだ、あそこにいるかな?」

「わからないよ~あは、ねぇお菓子持って行こうよ」

「あ、あんたって食べ物ばっかり!」

「じゃあ、光はお菓子いらないの?」

 何故かそんな時だけ、真顔でジッと見てくる麻那人。

「い、いるけど!」

「でしょ?」

 悪魔のくせに、後ろからピッカーっと光が指すような笑顔だ。

「(いっつもこのスマイル! なんか、ズルい!)」
 
 とりあえず、二人は一度家に帰ってから裏庭に向かうことにした。
 
 
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