異世界転生?いいえ、転生サポート事務局です

鑑定漢

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プロローグ

異世界転生?それ以前の問題じゃ!ゴルァ!

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自分はファンタジー小説が好きだ。今日もライトノベルやTRPGのルールブックなどを買い込んだ帰り……本当にライトノベルのような展開。最後に見たのは酒を飲んだであろう運転手が慌ててハンドルを切ってる姿がスローのように見え……ドンッ!と自分の身体が浮遊していくことだけが最後の現実感だった。

『川原 薙さん、貴方は死にました。ですが、貴方はこの女神 ルーンの名に於いて、新たな生を迎える事が出来ます』

凄いテンプレ且つ、棒読み凄いですね?ねえ、本当に不慮の事故だったの?

『はい、私がちょっと、運命の書の管理ミスしたとかあり得ませんから』

そっか~、そうなのか~…………………っていうと思ったかッッッ!

『まそっぷ?!』

自分の生前に空手で鍛えたチョップが女神の頭部に見事命中する。分かった、こいつはポンコツだ。そして、嫌な予感がする。

『ポンコツじゃありませんよ!今まで担当した皆さんは凄いスキルを付けて転生したんですから!』

もういっぱーーーつ!

『ずるっほぅ?!』

担当した=同じ事やって、異世界に放り込んだって事じゃねえか!この駄女神様は!

『ゴフッ!で、でも、凄いスキル身につけていくんですから、生きていけますよぅ……』

ほう?では、その凄いスキルのリストとやら見せてもらおうか?

『ふっふっふっ!1つしか選べませんが、どれも凄いですよ!駄女神と言う不名誉な称号を撤回させてあげます!』

そうして、渡されたのは紙のファイル……………いや、ここには突っ込むまい。一々、ツッコミ入れてたら手が痛くなる、うん。パラパラと捲り、いくつかの質問をしていき、うん、これはアレだね。

『それでは、改めて、川原 薙さん。新たな生を以て異世界転生に………』

「する以前の問題だ!ゴルァ!」

自分は生涯においてもなかった最高の力を込め、力一杯、目の前の女神の頭部にめがけてチョップを振り下ろした。結果、女神がしばらくゴロゴロ転がったが、知らんぷりしたのは言うまで無い。
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