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プロローグ
その名は転生サポート事務局
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『ふむ、貴方が我が配下ルーンから聞いた願いがあるという者ですか?』
あれから少し経ち、とりあえず、あの駄女神に上司への連絡を取ってもらう。まずは本当に現状を話さねばお話にならない。そうして、しばらくすると、階段が現れ、その先に居た神々しい女神様とご対面という訳だ。
「はい、え~と……」
『ああ、名乗ってませんでしたね。私はヴェルザンディと申します』
「はい。では、ヴェルザンディ様が最後に彼女の仕事を直接見たのはいつ頃になりますか?」
わお、想像以上の大物ならぬ、大女神が出てきたがやる事は確認だ。変わらない。
『そうですね、彼女、ルーンに様々な世界を任せて3000年前と言ったところでしょうか?』
「その前はまだ女神としては?」
『ええ、未熟だったので、研修を行っている状態でしたね』
「つまり、彼女が管理を始めてからは、特に何事も無かった?」
『ええ。報告も定期的に来ていましたので、問題は無いと思っていましたが……どうかなさったのですか?』
「その報告書のような物を見せてもらえないでしょうか?私の考えが正しければ、今、転生者達はとんでもない事になってるかと……」
少し、ヴェルザンディ様は考えていたが、自分の言葉に嘘は無いと感じたのか、いくつかの資料を馴染み深い紙の書類にして自分の前に出してくれた。
「ありがとうございます」
感謝は当然忘れずに、紙の資料を次々と読んでいく、うん、割と思った通りだ。念入りに、読み終えた資料をもう一度呼んで確認も行ったので間違いない。
「ルーン様、ちょっと……」
ちょいちょいと手招きをしてルーン様、もとい、駄女神様を横に呼び………
「噴ッッッ!」
『おぶっ!』
再び渾身のチョップを振るい、ゴロゴロ床に転がせる。
『あ、あの?何かあったのですか?』
突然の事に呆然としている上司であるヴェルザンディ様に向かい、簡単に説明していく。更にいくつかの質問をする事で、彼女もどんどん顔が見せられないよ!状態になっていく。
『ルーン、少しこっちに来なさい』
『は、はい!』
その顔が笑顔になった状態しか見てないルーンだが、威圧感がある笑顔の所為か、言葉を上ずらせながら、上司の傍に寄り、そして……
『女神チョップ!』
『何故に?!』
渾身のチョップで○神家のようになった。どうしてこうなったかと言えば単純である。報告書のどれもが転生者に上位スキルを付けて、転生させました!で終っている。ある意味、間違ってはいないが、間違っている。
彼女は自分にも他の転生者と同じようにこう言った。スキルは1つだけと………要するに、会社とかで良くあるマニュアルに沿っていれば、問題は無いが問題がある報告書という事だ、これは。
「女神ヴァルザンディ殿に教えを乞う。スキルは1つまでと言う制限はあるか?」
『いいえ、ありません。確かに多くのスキルを持たせることは禁じていますが、1つと限ったという事はありません』
「要するに………」
『お恥ずかしい話ながら、彼女は拡大解釈していたという事ですね。私も大丈夫と思い、彼女の世界を訪問しなかった責任もありましょう』
おそらく、予想ではあるが研修中、こう聞かされたのだろう。スキルを与えるのは最低限でと。要するにコレを拡大解釈してしまったと思われる。研修と言うからにはスキルの恐ろしさも学ぶ訳だから、最低限=1つと言う概念が出来上がってしまったに違いない。
「その上で、お願いがあります。私はこのまま転生せず、スキルを持たされた者のスキルの改変、サポートを、このルーン殿と行わせていただきたい。いや、即時でも行わせていただきたい、真面目に」
そう言って、何故?と言う事情を説明すると、この場に居る女神二人もどんどん顔が青ざめていく。まだ可能性の話ではあるが十分にあり得る問題だからだろう。
『『よろしくお願いします!!!』』
こうして、自分の新たな生、いや、死んでる状態だけど、新たな仕事である【転生サポート事務局】が始まった。
あれから少し経ち、とりあえず、あの駄女神に上司への連絡を取ってもらう。まずは本当に現状を話さねばお話にならない。そうして、しばらくすると、階段が現れ、その先に居た神々しい女神様とご対面という訳だ。
「はい、え~と……」
『ああ、名乗ってませんでしたね。私はヴェルザンディと申します』
「はい。では、ヴェルザンディ様が最後に彼女の仕事を直接見たのはいつ頃になりますか?」
わお、想像以上の大物ならぬ、大女神が出てきたがやる事は確認だ。変わらない。
『そうですね、彼女、ルーンに様々な世界を任せて3000年前と言ったところでしょうか?』
「その前はまだ女神としては?」
『ええ、未熟だったので、研修を行っている状態でしたね』
「つまり、彼女が管理を始めてからは、特に何事も無かった?」
『ええ。報告も定期的に来ていましたので、問題は無いと思っていましたが……どうかなさったのですか?』
「その報告書のような物を見せてもらえないでしょうか?私の考えが正しければ、今、転生者達はとんでもない事になってるかと……」
少し、ヴェルザンディ様は考えていたが、自分の言葉に嘘は無いと感じたのか、いくつかの資料を馴染み深い紙の書類にして自分の前に出してくれた。
「ありがとうございます」
感謝は当然忘れずに、紙の資料を次々と読んでいく、うん、割と思った通りだ。念入りに、読み終えた資料をもう一度呼んで確認も行ったので間違いない。
「ルーン様、ちょっと……」
ちょいちょいと手招きをしてルーン様、もとい、駄女神様を横に呼び………
「噴ッッッ!」
『おぶっ!』
再び渾身のチョップを振るい、ゴロゴロ床に転がせる。
『あ、あの?何かあったのですか?』
突然の事に呆然としている上司であるヴェルザンディ様に向かい、簡単に説明していく。更にいくつかの質問をする事で、彼女もどんどん顔が見せられないよ!状態になっていく。
『ルーン、少しこっちに来なさい』
『は、はい!』
その顔が笑顔になった状態しか見てないルーンだが、威圧感がある笑顔の所為か、言葉を上ずらせながら、上司の傍に寄り、そして……
『女神チョップ!』
『何故に?!』
渾身のチョップで○神家のようになった。どうしてこうなったかと言えば単純である。報告書のどれもが転生者に上位スキルを付けて、転生させました!で終っている。ある意味、間違ってはいないが、間違っている。
彼女は自分にも他の転生者と同じようにこう言った。スキルは1つだけと………要するに、会社とかで良くあるマニュアルに沿っていれば、問題は無いが問題がある報告書という事だ、これは。
「女神ヴァルザンディ殿に教えを乞う。スキルは1つまでと言う制限はあるか?」
『いいえ、ありません。確かに多くのスキルを持たせることは禁じていますが、1つと限ったという事はありません』
「要するに………」
『お恥ずかしい話ながら、彼女は拡大解釈していたという事ですね。私も大丈夫と思い、彼女の世界を訪問しなかった責任もありましょう』
おそらく、予想ではあるが研修中、こう聞かされたのだろう。スキルを与えるのは最低限でと。要するにコレを拡大解釈してしまったと思われる。研修と言うからにはスキルの恐ろしさも学ぶ訳だから、最低限=1つと言う概念が出来上がってしまったに違いない。
「その上で、お願いがあります。私はこのまま転生せず、スキルを持たされた者のスキルの改変、サポートを、このルーン殿と行わせていただきたい。いや、即時でも行わせていただきたい、真面目に」
そう言って、何故?と言う事情を説明すると、この場に居る女神二人もどんどん顔が青ざめていく。まだ可能性の話ではあるが十分にあり得る問題だからだろう。
『『よろしくお願いします!!!』』
こうして、自分の新たな生、いや、死んでる状態だけど、新たな仕事である【転生サポート事務局】が始まった。
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