大海サバイバル! チートな船で俺TUEEE な旅を満喫します

彩世幻夜

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第一章

精霊の加護

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 騒がしいのが消えて、急に辺りがシンと静まり返る。

 いや、アレが来るまでは元々静かな場所だったんだけど。

 何と言うか良く言えば調子の良い、悪く言えば無責任ぽい精霊とやらの登場に頭が痛くなる。

 ……しかし、だ。

 オルカと名付けたアレが触れていたステータス画面を、改めて見直してみると。

 ◆エンジン付ボート
 ・金属製
 ・耐久 450/500
 ・攻撃 1/10
 ・特殊 海図表示
 ・所有者 潮谷しおや 晴海はるみ
 ・登録精霊 オルカ(水)

 ・Exp 200/500

 ・SP 1000/1000

 一つ項目が増え、タイトルネームには“登録精霊”とある。それに続く名がオルカ、水の精霊とあるなら、アレはこの登録をするためにこれに触れたんだろう。

 「……ん、あれ、何だこれ」

 ふと気づくと、入れた覚えのない、と言うか今さっきまで無かったはずの、刺青タトゥー
 水滴マークで蝶の翅を模した、そんな風なデザインの……。

 まぁ、タイミング的に精霊との契約に関係しているんだろうと察しはつくけど。

 「何の説明もしないまま消えやがってからに……」

 聞きたいことはまだまだあったが、寝ている所を強引に起こされた事もあって、今は眠くて仕方なかった。

 「あいつの言ったことが本当なら、耐久値ギリまでは船に居りゃあ、取り敢えず安全なんだよね」

 よし、寝よう。

 私はさっさと割り切り、再度眠りに就いた。


 ※……※……※……※……※……※……※……※……※

 「はぁー、やっぱりか……」

 その頃。とある場所で大いに嘆きながら卓に突っ伏す美男子が一人。

 「やっぱり末の水のじゃダメだったの」「もっと賢い子を遣わすべきだったのよさ」「いや、もっと魔法の強い子にすべきだっただろう?」「いやいや、そこは加護の強い子が……」

 「あーーーー! お前たち少しは静かにしろ! 私の采配ミスは認めよう、だがそうホイホイ力ある精霊をやる訳にいかんだろう。そもそもこの件が神界に関わりのない話なら、こんなにサービスしてないって!」

 「でもこれじゃ、事情説明できるの、何時になるのー?」

 「……言うな。彼女の適性や能力にかかっているんだから」

 けど。

 「なるべく早く来てくれないと……、用意していたシナリオが全くの役立たずな机上の空論になっちゃうからねぇ。そしたらこの世界は消えて失くなっちゃうよー?」

 へらりと、締まりのない笑みを浮かべ。

 彼は外界を覗く鏡を興味深く眺めていた。
 彼の名は――

 
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