大海サバイバル! チートな船で俺TUEEE な旅を満喫します

彩世幻夜

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第三章

サンゴ礁の島

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 ひょうたん島を出て三日経った。

 「あ、見えてきた」
 ようやく次の目的地が見えてきた。

 え、群島じゃなかったのかって?
 いえいえ、群島ですよ。
 だから、夜には近くの島に船を寄せて、いかりを下ろして寝ましたからね。

 だけど、その途中の島は、最初の――子供のお絵かきレベルの島と大差なく、滞在するのに適した島ではなかったので、基本スルーして来ていた。

 だけど、目の前に見えてきたあの島は……

 あまり高さはない。「山」と呼べる程の起伏がなく、せいぜい「丘」と呼べる程度の高さの隆起が一つあるきり。

 島には果物のなる木と川が流れているのが、ここからでも分かるほど見通しが良く、広さもひょうたん島よりだいぶ狭い。

 勿論最初の島よりかは格段に大きいけど、島の装いとしてはあれを縦横に引き伸ばしたような。そんな島だから、魔物は居なさそうだった。

 私はしばらく、あの島を拠点に群島巡りをするつもりなのだ。

 「えー、神様とお話してー! 神殿のある街に行こうよー!」

 オルカは騒いだけどね?

 「その神殿のある街ってどこよ」
 海図を見せて問いただすも……

 「何、コレ? え、だから大っきな街だよ、島じゃなくてもっと大きい陸地にあるの」

 つまり大陸、少なく見積もっても半島に行かなきゃ無いって話だ。
 海図を見る限り、一番近い大きな陸地は、おおよそ日本海を挟んで日本と中国程離れていた。

 今の、公開技術の進んだ船で行くから大した距離とは思わないけど、遣唐使やら遣隋使やら送っていた時代には命がけの任務だった航海だ。

 こんな、多少豪華になったとはいえ根本的なスペック的には釣り船に毛が生えた様な程度の船で行こうなんて自殺行為も良い所、そんな話に頷けるわけがない。

 「途中で耐久価が無くなったらどうする、水はともかく食料は? 無限じゃないんだよ。私はアンタみたいに霞食って生きてるんじゃないんだからね!」

 「霞なんか食べてないよ、ボクらの食べ物は魔力って教えたよね?」

 「霞みたいなもんだろう、そんなもん。とにかく無限にタダで食べられるものじゃないんだよ、私達の食料は。そして、食べなきゃ餓え死にだ」

 物知らずの精霊でもなきゃ誰でも思いつく理由で、私はこの群島にしばらく居着く事に決めた訳だけど。

 夜、寝に戻るだけなら別にこれまでスルーしてきた小島で問題ない訳なんだけど。……もう、虫々パラダイスは御免被るんで。

 ……島に船を停め、オプションで出したウェットスーツに着替え、海に潜れば。

 色とりどりの熱帯魚と、イソギンチャクにサンゴ礁。
 美しい南国の海の風景が広がっていた。

 これこそが、この島を選んだ理由だ。
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