大海サバイバル! チートな船で俺TUEEE な旅を満喫します

彩世幻夜

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第四章

双子島

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 さて。フェリーで島が見えないくらい沖に出て更に一日船を走らせて。

 「フィーネ、あの島に戻る以外で、他に教会なり祠なりがある場所は無いか?」

 「そうですね……。ああ、ならここはいかがです?」

 フィーネが示したのは――


 「……あれか、鉱山島は」

 高い山が島の面積の80%を占める島。
 その山では宝石が採掘される、鉱山島だが、島の大半は山で、そこで働く人達皆の住居を作るだけの土地はなかった。

 が。

 すぐ隣に、平坦な土地に申し訳程度の川があるだけで、農作物も育たない島があった。

 そこで当然人々はその平坦な島の方に街を作り、男たちは日々隣の島の鉱山へと通勤する。
 また、その島では隣の島で採れる宝石を加工する職人も多く集まり、それを求めて商人も集まって来る。

 「近隣の島には農業に適した島もあり、食料はそちらから運び込んでいるようですね」

 つまり、余所者にも慣れた島らしい。

 「うん、同じ失敗はしたくないもんね」

 早速その島へと自動航行のラインを引いた。

 ――そして。
 代わり映えのしない青の世界で、他に何もしないのも時間が勿体ないと、私は魔法の練習をする事にした。

 幸い周りは見える限り海と空しかない。

 多少魔法を失敗しようと誰にも迷惑かけないんだしね!

 「ウォーターストーム!」
 そう、海上に巨大な水の竜巻を発生させたとしてもね!

 「渦潮!」
 巨大蟻地獄みたいな渦潮を発生させたもしても!
 このチートな船はびくともしない!

 まぁ、使えるのは水と風の魔法だけなんだけど。
 こんな水だらけの場所じゃ火も土も大して効果無さそうだしね。

 疲れたら、たまに釣りをして。お風呂入ってお昼寝して。

 ――約一週間が経った。

 まず先に見えたのは勿論鉱山島――の、山だった。
 富士山風の見た目の、けどもっと縦に細長い、岩肌ゴツゴツの岩山で、キュッと窄まっだ頂上にはドーナツみたいな雲がかかっていた。

 それが確認できた時点で、私は一度船を止めた。

 人の住む島はあの山の向こうだ。

 明らかにこの世界の文明とそぐわないこのフェリーを下手に見られる訳にはいかないからね!

 フェリーレベルを上げて新しくゲットしたスキルを早速試そうじゃないか!

 その名も偽装スキル!
 見た目だけこの世界の船風に見せる。……必須スキルですな。

 木造の帆船に偽装して……

 鉱山島を回り込み、その向こうの平島の港を目指し、舵輪を握る。

 ほうほう、確かに大きな船が幾つも並んでるね。

 港も、こないだの漁村の様なショボいのじゃない。
 木製なのは同じでも別物っていうか……、

 素人の日曜大工品とプロの職人の品位の差が……。
 え、表現が良い加減過ぎる?

 プロでもないのに港の出来の良し悪しなんか分かるか!
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