大海サバイバル! チートな船で俺TUEEE な旅を満喫します

彩世幻夜

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第十章

カスタマイズ機能

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 「とにかく。近くの港で降りてもらうから」

 私はそれだけ言いおいて、さっさと退場。
 早々に港を見つけないと、と、操舵室へ向かった。

 いつもの様に海図から適当な港を探し、近くまで自動操縦て移動するために。

 ――が。

 「ん、新機能?」

 まだ灰色表示で選べないが、候補として上がっている経験値の使い道。

 「カスタマイズ?」

 ……とはなんぞや?

 いや、勿論言葉の意味は分かるけど。
 何をどうカスタマイズするのか?

 詳細を見てみる。

 んー、なになに、使用条件……

 ・船を五艘以上所有している
 ・その内一艘が豪華客船である
 ・必要経験値が貯まっている

 あー、豪華客船ってのが引っかかってるわけだ。

 で、これを使うとどうなるのか……

 「……機能の継ぎ接ぎが出来て、要は船のミックスができる、と」

 つまり、本来攻撃機能なんかないはずの豪華客船にミサイルや機関銃を装備し、また逆に居住性を極力省いた戦艦にあるまじき居住性を備えた船になる、と。
 しかもそれまるごと潜水艦に出来る……と。

 「え、ナニそれ。もうチートの壁突き破ってんじゃん。チートの中のチート、チートオブチート!」

 よし、あの娘を降ろしたら早速使おう!
 豪華客船に進化させよう!

 そうと決めたら……

 「あ、ここから三日の距離にいい港がある」

 ここに決めた♪

 イライラしていた気分がようやく上向いた。

 「ケーキでも食べよったな……。けどまだあの女が居るかも。はぁ、部屋でお茶で我慢するか。売店でなんかお菓子でも買おう」

 そう思いながら操舵室を出る、と――

 「あ、アルト……? 何か用事?」

 腕組みしたまま廊下の壁に背を預けたアルトが立っていた。

 「お前の様子がおかしかったからな。……あの娘とは初対面のはずだが、何かあったか?」

 「え、いや、勇者くんはほら、アルトが叩きのめしてウンと言わせたけどさ、女の子相手にそれは、どうかなーと。かと言って何もなしに信用はできないし。だから、まっとうな判断だと思うけど?」

 「……本当に、そうか?」

 「いや、そりゃ……。はぁ、まぁああ言う女を私が苦手って理由も多分に含まれちゃいるけどさ、先に言った理由だって嘘じゃないし」

 「なら、船を降りる事を早く納得させた方が良いな。あの男が口説いていたぞ?」

 「……いざとなったらあの男も一緒に降ろすよ」

 「お前らしくない気もするが?」

 確かに。あの女が、妹に似たタイプじゃなきゃここまで冷たくはしなかっただろうけど。

 「貴方は?」

 「ん?」


 「貴女は、彼女を引き止めなくていいの? 私に彼女を残すよう進言しなくていいの?」
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