大海サバイバル! チートな船で俺TUEEE な旅を満喫します

彩世幻夜

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第十章

初指令

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 それは。
 水上に浮かんだ際、デッキに居たアルトの腕に舞い降りた。

 足に何か筒が括りつけられている。

 アルトは筒の中から折り畳まれた紙片を取り出し一瞥し。

 「ついに来たな。指令だ」

 紙片に綴られていた内容からすると。

 どうやら前回の召喚合戦には参加していなかった国らしい。国力が足りず、準備が整わなかったらしい。
 それをホゾを噛んで悔しがってた王様が、他国の失敗を聞き、今度は小躍りして喜んだそうだ。

 遅れていた準備は整いつつあり、他国を出し抜くチャンスだと。

 国を上げて召喚に全力を注いでいるらしい。

 「それを阻止せよ、との仰せだ」

 ニヤリと余裕の笑みを浮かべての発言。

 「最初の案件としては無難じゃないか? なにせこの国は――島国、だからな。いざとなれば国ごと沈めて良いと女帝は仰せだ。この船の一撃で港一つ簡単に落ちるだろう」

 ここから急げば半月の距離。

 「……設定してくる」

 どうやら遂に世直しの旅が始まるらしい。
 水戸のご老公じゃないけど!

 この世界に来た当時と違い、今ある船は元の世界を越えたチートな乗り物と化し、私自身もある程度は戦えるようになった。

 アルトにはまだまだ敵わないけど、平和な日本人の一般人相手なら男にだって負けない自信は出来た。
 ……流石にプロの武道家や格闘家に魔法無しでは敵う気がしないけど。

 それを補ってくれるアルトも居る。

 海賊狩りも経験した。

 私はいい加減、覚悟を決めなきゃいけない。

 操舵室から水平線の向こうを睨む。

 「この世界と心中したくなければ戦うしかないなら。私は戦う方を選ぶ。まずは最初の一歩から。……行こう」
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