大海サバイバル! チートな船で俺TUEEE な旅を満喫します

彩世幻夜

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第十一章

作戦会議 その1

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 「おー、あれかな?」

 海面に少しだけ顔を出し、景色を伺う。

 潜望鏡を使っても良かったんだけど、それだと一人ずつしか見れないからな……。

 「間違いないな」

 そう、ようやく目的地に到着するところなのである。

 つまり――お仕事開始。

 「まずは情報収集だな。早速これからの動きを指示する」

 アルトはテーブルに島の地図を広げた。
 ……うん、これ明らかに手書きだよね?

 「勇者ルイス、アンタはどれだけ隠密系の依頼を成功させた事がある?」

 「……無い。いや、新人の頃に入れてもらった先輩パーティーでは何度かその手の依頼を受けたことがあるが、情報収集は斥候役の仕事で、俺は最後に戦力要員として活躍するのが定番だったし。一人前になってからはその手の依頼は不得手で受けた事はない」

 その答えにチベットスナギツネみたいな表情になりかけたのを何とか顔面の表情筋の動きを抑えて無表情のまま、小さく息を吐き出した。

 「ならば、俺が一度一人で潜入し、情報を集めて来よう。……すまんが後でクルーザーで島の裏へ付けてくれるか?」

 「分かった」

 「俺が戻るまではしばらく船の中で待機。情報次第で次の行動を決める」

 うわー、アルト無しでこの女と一緒の船……。

 同じ屋根の下、と言うには広すぎる船の中とはいえ……。

 面倒な予感しかしないが、これは仕事なのだ。我儘ばかりも言っていられない。

 「了解。なら日が沈んだら船を出すのでいいんだよな?」

 「ああ。……近々お前にも少しこの手の事も仕込まないとな」

 うげっ、さらなるスパルタの気配がする!

 ……けどまだ昼前だしな。まだまだ時間はある。甘いものでも食べて未来の憂いは一旦忘れよう、そうしよう。

 少しばかり現実逃避しかけた思考。
 それを引き戻すセリフが鼓膜に突き刺さったのはその瞬間だった。

 「あの、本当に邪魔するんですか?」

 おずおずと上目遣いに尋ねてくる女。

 「説得に応じて取りやめる輩なら良いんだがな。話を聞かない輩なら力尽くもやむなしだな」

 「けど、何か困ってるから召喚に頼るのでは……?」

 「何か本当に必要な支援があるなら女帝に報告して我が国で支援してやらん事もない、が……十分豊かで困った事なんか無い国に俺には見えるが、お前の目には違って見えるのか?」

 「……よその国が成功させたら、上司は怒りそうですが、神の導きがそれを促したなら、それを邪魔するのは――」

 「説明したはずだがな。神はこれ以上の召喚を望まない、むしろそれを望んだことは一度も無いと」

 ……ああ。これだから、顔が良いだけで頭の悪い女って嫌なんだよね。
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