大海サバイバル! チートな船で俺TUEEE な旅を満喫します

彩世幻夜

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第十三章

賢者の塔

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 そこは。マッドサイエンティストの巣窟だった。
 ……いや、この世界に科学という考え方は無いから“”科学者サイエンティストと言うのは違うかもしれないけど。

 やってる事は大差ない。研究対象が科学でないだけで、研究に全てをかけてそうな学者の巣窟だった。

 この国、基本脳筋の国と聞いていたからこそ、余計に異様に見えるこの光景。

 私がそっと部屋を覗き見ても気付きもしない。
 会話一つないから、視覚で得られる情報しか集められない。

 仕方なく地階の使用人スペースに忍び込む。
 ……上階と違ってカビ臭い。

 そして、実験器具やら書類と文房具の音しか無くてやたらと静かだった上と比べ、明らかに賑やかな声が聞こえてくる。

 「ねぇ、聞いた? 賢者様が連れ帰えなされた女の事!」

 「聞いたわよ! アレの世話したメイドの話じゃ、まるで男みたいな髪した下品な女だったって!」

 「私も聞いた! 身体も男かと思うようなぺったんこだったらしいよ。思わず下を確認しちゃったって」

 「え、風呂に入ったんでしょ、着衣のままなら分かりづらくても、全裸なら一目見れば分からない?」

 「いや、ほら、今のこの国には無いけどさ、玉と竿取っちゃった使用人ってのも居た訳だから……」

 「なる程、で? どうだったの」

 「一応女だったらしいよ。男としてもあんなひょろいのうちの国じゃ、賢者様並みに頭が安い良くなきゃ生きてくのも難しいけど。女だってあんな貧相な体じゃモテやしないよ?」

 ……悪かったな、ぺったんこで! しかもあの際どいトコ触ってったやつ、そういう意図があったんかい! 失礼な!

 しかもこの世界にもあったのか、宦官制度……。

 「賢者様も何であんなの連れ帰ったのか……」
 「王に謁見するって言ってた! ……どっかの偉いさんの隠し事か? 何かスキャンダルの匂いが!?」
 「いや、ただの隠し子なら王まで出て来なくない? 何か悪さした官僚の悪事の証人とかかしら?」

 ……ふむ、少なくともこの場にいる者には私が異世界人であることは知られていないらしい。王が私を望む理由も。

 「ああ、もうこんな時間! 私ランチの給仕しに行かなきゃ!」

 「……ここの食堂、騎士塔に比べれば物静かなんだけど。声掛けしないと食べに来てくれなくて気づいたら餓死しそうになってた人とか、食事を面倒臭がる人が多くて、逆に大変なのよね。騎士塔は戦場だって言ってたけど、量さえ与えとけば勝手に食べてくれる人たちなんだし」

 ……お昼、か。そう言えばお腹空いたな。
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