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目指せ勝ち組!~君と歩む花道~
これもお約束……?
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学内に私の名前が知れ渡って暫く。
「アンリ=カーライル、生徒会の会計係に立候補せよ」
ある日の朝のHRで突然王子様に命じられました。
……ちなみに現生徒会の副会長は王太子殿下だ。
夏休み前に生徒会選挙が行われ、秋までに新生徒会への引き継ぎが行われる。その、新生徒会へのお誘い――もとい強制召喚のお声がかかった。
生徒会は、建前上は初等部と上級学校と別の組織とされていて、それぞれに担当顧問の教師もいるのだけれど、実際は何かと行き来が頻繁にあって、実質同一組織となっている。
「そなたの助言を受け、遠回りでも皆の意識改革に取り組んでいるが、これをより効率的に行うには生徒会に入るのが良いと気づいたのだ。是非、助力を頼みたい」
そうは言うけどね?
……これもお約束と言おうか。生徒会メンバーは攻略キャラの集う会と言っても過言じゃない。既に王太子とそのお付きは生徒会メンバーだし、ウチの王子のお付きもそれぞれ庶務と書記として立候補している。
ビルは居ないけど……。これ、ヒロインちゃんことアリスが王太子か王子を狙うなら生徒会に入らないと攻略出来ないんだ。
現時点でもし彼女が立候補したとしても……まあ選挙で確実に落とされるだろうから、この二人のルートは消滅したと思って良いだろう。
その分、ビルルート確定確率が上がった訳だが。
「……という訳で生徒会に入ることになりそう」
「やはり、ですか。こんな事もあろうかと先に私も生徒会に立候補しておいて正解でしたね」
レイフレッドは副会長として立候補したらしい。
レイフレッドは既に男爵だけど、異種族に厳しいこの国では彼も苦労しているはずなのに、副会長に立候補してしまえる彼も凄いな……。
けど、そうなるとここからかなりハードスケジュールになってくる。
夏休みの前に定期試験もあるし、夏休み中には研修旅行もある。
候補者ポスター作って、演説用の原稿作って。
勿論部活も相変わらずあるし、私は仕事もあるし。
……その合間にも、警告してから多少慎重にはなった様だけど相変わらず嫌がらせは続いていて。
だから、候補者一覧が開示された時、誰もが驚いた事実にその誰より私が一番驚いた。
候補者のポスターの並ぶ中に居るはずのない男の物が一緒に並んだ事に。
アリスと、ビル。……ヒロインちゃんはまぁ王子攻略を諦めきれなかったのだとしても……、だ。
なぜお前が立候補した?
それもよりによって会計かよ!
お前やお前の親父がまともに金勘定できてりゃ私はお前の婚約者になんぞならんで済んだんじゃー!!!
……って、今すぐあいつの胸ぐら掴み上げて思いっきり揺さぶってやりたい衝動を、握り拳を全力で握りしめて堪える。
「何だ……、その……、お前も大変だな。同情はするが……その、とにかく落ち着け、な?」
……相当な顔をしていたのか、王子様に顔をひきつらせながら宥められ。
「おい、お前これはどういうこ――」
がらりと憤りながらウチのクラスに突撃してきたビルに、
「おい、誰でも良いからアイツをつまみ出せ、当分寄らせるな!」
とクラスメイトに指示し、奴を出禁にした王子の顔が余りに必死だった、と。
後にクラスメイトは語ったらしい……。
「アンリ=カーライル、生徒会の会計係に立候補せよ」
ある日の朝のHRで突然王子様に命じられました。
……ちなみに現生徒会の副会長は王太子殿下だ。
夏休み前に生徒会選挙が行われ、秋までに新生徒会への引き継ぎが行われる。その、新生徒会へのお誘い――もとい強制召喚のお声がかかった。
生徒会は、建前上は初等部と上級学校と別の組織とされていて、それぞれに担当顧問の教師もいるのだけれど、実際は何かと行き来が頻繁にあって、実質同一組織となっている。
「そなたの助言を受け、遠回りでも皆の意識改革に取り組んでいるが、これをより効率的に行うには生徒会に入るのが良いと気づいたのだ。是非、助力を頼みたい」
そうは言うけどね?
……これもお約束と言おうか。生徒会メンバーは攻略キャラの集う会と言っても過言じゃない。既に王太子とそのお付きは生徒会メンバーだし、ウチの王子のお付きもそれぞれ庶務と書記として立候補している。
ビルは居ないけど……。これ、ヒロインちゃんことアリスが王太子か王子を狙うなら生徒会に入らないと攻略出来ないんだ。
現時点でもし彼女が立候補したとしても……まあ選挙で確実に落とされるだろうから、この二人のルートは消滅したと思って良いだろう。
その分、ビルルート確定確率が上がった訳だが。
「……という訳で生徒会に入ることになりそう」
「やはり、ですか。こんな事もあろうかと先に私も生徒会に立候補しておいて正解でしたね」
レイフレッドは副会長として立候補したらしい。
レイフレッドは既に男爵だけど、異種族に厳しいこの国では彼も苦労しているはずなのに、副会長に立候補してしまえる彼も凄いな……。
けど、そうなるとここからかなりハードスケジュールになってくる。
夏休みの前に定期試験もあるし、夏休み中には研修旅行もある。
候補者ポスター作って、演説用の原稿作って。
勿論部活も相変わらずあるし、私は仕事もあるし。
……その合間にも、警告してから多少慎重にはなった様だけど相変わらず嫌がらせは続いていて。
だから、候補者一覧が開示された時、誰もが驚いた事実にその誰より私が一番驚いた。
候補者のポスターの並ぶ中に居るはずのない男の物が一緒に並んだ事に。
アリスと、ビル。……ヒロインちゃんはまぁ王子攻略を諦めきれなかったのだとしても……、だ。
なぜお前が立候補した?
それもよりによって会計かよ!
お前やお前の親父がまともに金勘定できてりゃ私はお前の婚約者になんぞならんで済んだんじゃー!!!
……って、今すぐあいつの胸ぐら掴み上げて思いっきり揺さぶってやりたい衝動を、握り拳を全力で握りしめて堪える。
「何だ……、その……、お前も大変だな。同情はするが……その、とにかく落ち着け、な?」
……相当な顔をしていたのか、王子様に顔をひきつらせながら宥められ。
「おい、お前これはどういうこ――」
がらりと憤りながらウチのクラスに突撃してきたビルに、
「おい、誰でも良いからアイツをつまみ出せ、当分寄らせるな!」
とクラスメイトに指示し、奴を出禁にした王子の顔が余りに必死だった、と。
後にクラスメイトは語ったらしい……。
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