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目指せ勝ち組!~君と歩む花道~
夏合宿開始
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夏合宿に向かう順番は下位クラスから先に、上位クラス程後となっている。
一学期の終業式を講堂で終えた次の日には、各学年Eクラスのメンバーが高等部校門前に集合していた。
門前の通りには大型馬車が20台並んでいる。うち、18台が生徒用。一台は教師を始めとする大人専用車、もう一台は私達生徒会役員用。
私達以外は一回の往復で済むけれど、私達生徒会は、毎回往復しなくてはいけない。
「けど、部屋は続けて使用できるから、荷物は向こうに置いてこれるよ。だから次からはもう少し楽に移動出来るよ、最終日の帰途までは」
出発前の点呼を終え、護衛の冒険者との打ち合わせも済ませ、御者役に声をかけ隊列にゴーサインを出す。先頭は先生方の馬車、最後尾は私達生徒会の馬車が行く。
「そういえば、私でもお嬢様でもない御者の居る馬車での長旅はいつ以来でしょう? ……初めてのような気もします」
「言われてみれば、そうね。でも今日一日で着いてしまうのを長旅と言うのも違和感があるわ」
いつも使う私のグリフィン車よりも大きい、都心の電車のように進行方向から見て側面の壁に長椅子を取り付けた形の馬車に、生徒会役員全員が乗り合わせている。……勿論王子様方とそのお付き達も一緒に。
「……しかし、そうか。君達黄金級冒険者なんだよな。一度手合わせ願いたいものだ」
そう楽しそうに言うのは王太子のお付きの騎士団長子息。
「嫌ですわ。確かに私も黄金級冒険者ですが、私は魔術師です。剣の腕はさっぱりですし、単純な腕力勝負では冒険者どころか素人でも男性には敵いません。騎士団長直々に手解きを受ける武家の名門のご子息様相手は務まりませんわ」
最低限、間合いに入られてしまった時の為に小刀は常に装備しているし、それを扱う訓練も欠かさない。
「それでも、私の専門は弓術と魔術です。専門分野では負けませんが、他は素人ですから」
「では、レイフレッド殿は……」
「私も剣は扱いますが、騎士の剣ではありません。スピード重視の上敵を惑わし不意を突くスタイルを得意とし、正面からの一対一の正々堂々とした戦いは不得手なのです」
「そうなのか。……しかし、ならばこそ手合わせ願いたい。形式に乗っ取った騎士の打ち合いではなく、実戦経験を積んでおきたいのだ。私は将来王太子殿下の近衛の長となる事を期待される身だ。……王族を狙うような輩が正々堂々とした決闘を申し込んできてくれると思うか?」
「……まあ普通はあり得ませんね。刺客を雇っての暗殺を目論むのが普通でしょう」
「だろう? だが学校の剣術の授業で習うのは騎士の剣術だ。無論近衛としてそれも必要な技能ではあるのだが、それだけでは殿下を守りきれないのだ。魔法相手の戦いだって出来なければ、殿下の盾にはなれないからな」
「……私達もその戦い、是非見学させて貰いたいな。後学のためにも」
王子達も乗り気だし……。これは逃げられそうにないな……。
「畏まりました。時間や場所の手配はお願いしても?」
「おお、任せておけ。はは、これで合宿期間中の楽しみが一つ増えたな!」
気づけば王子以外の男子達もワクワクした目をして居た。彼らも見学希望らしい。
「……プレッシャーが酷いわ」
「手加減の加減を間違えたら大変ですね、これは……」
私とレイフレッドは密かに顔をひきつらせたけど。
まあ、その日は他に特に事件もなく無事目的地に到着したのだった。
一学期の終業式を講堂で終えた次の日には、各学年Eクラスのメンバーが高等部校門前に集合していた。
門前の通りには大型馬車が20台並んでいる。うち、18台が生徒用。一台は教師を始めとする大人専用車、もう一台は私達生徒会役員用。
私達以外は一回の往復で済むけれど、私達生徒会は、毎回往復しなくてはいけない。
「けど、部屋は続けて使用できるから、荷物は向こうに置いてこれるよ。だから次からはもう少し楽に移動出来るよ、最終日の帰途までは」
出発前の点呼を終え、護衛の冒険者との打ち合わせも済ませ、御者役に声をかけ隊列にゴーサインを出す。先頭は先生方の馬車、最後尾は私達生徒会の馬車が行く。
「そういえば、私でもお嬢様でもない御者の居る馬車での長旅はいつ以来でしょう? ……初めてのような気もします」
「言われてみれば、そうね。でも今日一日で着いてしまうのを長旅と言うのも違和感があるわ」
いつも使う私のグリフィン車よりも大きい、都心の電車のように進行方向から見て側面の壁に長椅子を取り付けた形の馬車に、生徒会役員全員が乗り合わせている。……勿論王子様方とそのお付き達も一緒に。
「……しかし、そうか。君達黄金級冒険者なんだよな。一度手合わせ願いたいものだ」
そう楽しそうに言うのは王太子のお付きの騎士団長子息。
「嫌ですわ。確かに私も黄金級冒険者ですが、私は魔術師です。剣の腕はさっぱりですし、単純な腕力勝負では冒険者どころか素人でも男性には敵いません。騎士団長直々に手解きを受ける武家の名門のご子息様相手は務まりませんわ」
最低限、間合いに入られてしまった時の為に小刀は常に装備しているし、それを扱う訓練も欠かさない。
「それでも、私の専門は弓術と魔術です。専門分野では負けませんが、他は素人ですから」
「では、レイフレッド殿は……」
「私も剣は扱いますが、騎士の剣ではありません。スピード重視の上敵を惑わし不意を突くスタイルを得意とし、正面からの一対一の正々堂々とした戦いは不得手なのです」
「そうなのか。……しかし、ならばこそ手合わせ願いたい。形式に乗っ取った騎士の打ち合いではなく、実戦経験を積んでおきたいのだ。私は将来王太子殿下の近衛の長となる事を期待される身だ。……王族を狙うような輩が正々堂々とした決闘を申し込んできてくれると思うか?」
「……まあ普通はあり得ませんね。刺客を雇っての暗殺を目論むのが普通でしょう」
「だろう? だが学校の剣術の授業で習うのは騎士の剣術だ。無論近衛としてそれも必要な技能ではあるのだが、それだけでは殿下を守りきれないのだ。魔法相手の戦いだって出来なければ、殿下の盾にはなれないからな」
「……私達もその戦い、是非見学させて貰いたいな。後学のためにも」
王子達も乗り気だし……。これは逃げられそうにないな……。
「畏まりました。時間や場所の手配はお願いしても?」
「おお、任せておけ。はは、これで合宿期間中の楽しみが一つ増えたな!」
気づけば王子以外の男子達もワクワクした目をして居た。彼らも見学希望らしい。
「……プレッシャーが酷いわ」
「手加減の加減を間違えたら大変ですね、これは……」
私とレイフレッドは密かに顔をひきつらせたけど。
まあ、その日は他に特に事件もなく無事目的地に到着したのだった。
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