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目指せ勝ち組!~君と歩む花道~
念願の手合わせ
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Eクラスの帰り道に付き添い、行きと同じく休憩の度に目を光らせ点呼を取り――。そんなこんなで無事学園まで送り届け、その日の晩は自分の下宿に戻り、翌朝今度はDクラスのメンバーを連れて昨日来た道を(私達の感覚では)戻る。
今回も何事もなく無事到着。三日目まではEクラス同様ギルドの訓練室での訓練、三日目からは外での訓練になる。
私達はギルドまでの送迎が仕事で、訓練中は教師陣の責任になる。
だから――
「今日からギルドまで引率すれば、帰る時間までは少し暇がある。訓練室を拝借して、手合わせを願いたい!」
かつてより期待されていた手合わせの申し込みを受けざるを得なくなった私とレイフレッドは、ギルドの野外演習場で騎士団長子息と対峙した。
まずはレイフレッドから。
防具は普段と同じ装いだけど、手にした武器は木剣だ。形状は片手剣だけど、私お手製の双剣よりかなり重い。
対する騎士団長子息は、このあいだ一度帰った時に用意して持ってきた騎士鎧を着込み、両手剣の木剣を構える。……あちらの武器はむしろ本物より軽いはず。
まあこの程度ならハンデのうちだろう。
「始め!」
スタートの合図と同時にトップスピードでレイフレッドが飛び出し、あっという間に相手の懐に飛び込んで左手で大剣を払い、右手の剣をその首筋に当てる。
素人目には文字通り目にも留まらぬ早業、瞬殺だったろう。
それでも、剣が重たい分動きが普段より鈍かった、って言ったら……今ですら呆然としてるお坊ちゃんの傷に塩塗り込むようなもんだし……黙っておこう。
「先日の戦いを見て、実力の差は分かっていたはずが……これは。自分で体感するともっとよく分かるな。見えず、動けずではいくら剣技が素晴らしくとも実戦では何の意味もないと」
そして、精神的にはダメージ大だが全く動かず敗北した彼の身体的ダメージはゼロなため、続投。相手役として私が出る。
魔術師相手ならレイフレッド相手の様な事にはならないだろうと、張り切って剣を構え直した。
「始め!」
さっきレイフレッド相手に一歩も動けなかったことが余程悔しかったんだろう、今度はその合図ですぐに足を動かし駆け始める。
けど、重い騎士鎧と、本物よりは軽いとはいえ重たい両手剣型の木剣を装備した、まだ未熟な身体ではそんなに速度は出ない。
普段しっかり稽古はしているのだろう。同じ年頃の冒険者と比べるなら実戦経験以外のステータスはかなり優秀だ。たりないけいけんを補い、この先も真面目に稽古に励めばある程度までの出世は確実だろう。……流石は攻略候補。普通に格好良い。
けど。
私の相手をするにはまだまだ足りない。
……主武器が弓のため、木製の練習用武器なんてないから小剣の木剣のみを装備した今の私の手は魔法しかない。
氷の盾で斬撃を受け、氷のつぶてで相手の動きを阻害。その隙に距離を詰めて木剣を首筋に当てる。
「……負けました。でも、諦めませんよ! 明日も手合わせをお願いします!」
……彼はなかなか不屈の精神をお持ちのようだ。
今回も何事もなく無事到着。三日目まではEクラス同様ギルドの訓練室での訓練、三日目からは外での訓練になる。
私達はギルドまでの送迎が仕事で、訓練中は教師陣の責任になる。
だから――
「今日からギルドまで引率すれば、帰る時間までは少し暇がある。訓練室を拝借して、手合わせを願いたい!」
かつてより期待されていた手合わせの申し込みを受けざるを得なくなった私とレイフレッドは、ギルドの野外演習場で騎士団長子息と対峙した。
まずはレイフレッドから。
防具は普段と同じ装いだけど、手にした武器は木剣だ。形状は片手剣だけど、私お手製の双剣よりかなり重い。
対する騎士団長子息は、このあいだ一度帰った時に用意して持ってきた騎士鎧を着込み、両手剣の木剣を構える。……あちらの武器はむしろ本物より軽いはず。
まあこの程度ならハンデのうちだろう。
「始め!」
スタートの合図と同時にトップスピードでレイフレッドが飛び出し、あっという間に相手の懐に飛び込んで左手で大剣を払い、右手の剣をその首筋に当てる。
素人目には文字通り目にも留まらぬ早業、瞬殺だったろう。
それでも、剣が重たい分動きが普段より鈍かった、って言ったら……今ですら呆然としてるお坊ちゃんの傷に塩塗り込むようなもんだし……黙っておこう。
「先日の戦いを見て、実力の差は分かっていたはずが……これは。自分で体感するともっとよく分かるな。見えず、動けずではいくら剣技が素晴らしくとも実戦では何の意味もないと」
そして、精神的にはダメージ大だが全く動かず敗北した彼の身体的ダメージはゼロなため、続投。相手役として私が出る。
魔術師相手ならレイフレッド相手の様な事にはならないだろうと、張り切って剣を構え直した。
「始め!」
さっきレイフレッド相手に一歩も動けなかったことが余程悔しかったんだろう、今度はその合図ですぐに足を動かし駆け始める。
けど、重い騎士鎧と、本物よりは軽いとはいえ重たい両手剣型の木剣を装備した、まだ未熟な身体ではそんなに速度は出ない。
普段しっかり稽古はしているのだろう。同じ年頃の冒険者と比べるなら実戦経験以外のステータスはかなり優秀だ。たりないけいけんを補い、この先も真面目に稽古に励めばある程度までの出世は確実だろう。……流石は攻略候補。普通に格好良い。
けど。
私の相手をするにはまだまだ足りない。
……主武器が弓のため、木製の練習用武器なんてないから小剣の木剣のみを装備した今の私の手は魔法しかない。
氷の盾で斬撃を受け、氷のつぶてで相手の動きを阻害。その隙に距離を詰めて木剣を首筋に当てる。
「……負けました。でも、諦めませんよ! 明日も手合わせをお願いします!」
……彼はなかなか不屈の精神をお持ちのようだ。
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