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目指せ勝ち組!~君と歩む花道~
レイフレッドの本気
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「おかえりなさい、アンリ」
私は初等部を、レイフレッドは上級学校を卒業し、私達はまず実家へと帰った。
「ただいま帰りました、お父様、お母様」
私は貴族らしくカーテシーで挨拶をする。
「そして、ご報告があります」
「子爵の事かね?」
「それもありますが……」
「――この度、無事子爵子息様との婚約破棄が成立致しました。つきましては、彼女を私に下さいませんか?」
レイフレッドが、お父様の前に膝をついて頭を下げた。
既に男爵位にある彼が、平民のお父様相手に頭を下げる必要なんかどこにもないのに、彼は従者だった時とはまた違う、貴族としての礼儀を保ち頭を下げている。
彼は今、貴族として私が欲しいと父に願っているのだ。
あー、ヤバイ。ものっ凄くドキドキしてくる。嬉しいのに、何か緊張しちゃって手に汗かいてくる。
「ああ……うん。まぁそうじゃないかとは思っていたけどね」
そんな彼にお父様は少し遠い目をして空笑いをし。
逆にお母様は目を輝かせた。
「まあ素敵!」……とばかりにウキウキワクワクし始める。その母の様子に父もがっくり肩を落として頷いた。
「ただし結婚はアンリが上級学校を卒業してからだ。いいね?」
「勿論、はじめからそのつもりでしたから」
「まぁまぁまぁ! それじゃあ今日は一緒にご飯を食べましょう!」
と、そんな流れで私とレイフレッドは両親と弟とで夕飯の席に着いた。
弟が必死にマナー通りに食べようとしているのを微笑ましく見守りながら、私とレイフレッドは当然の様に板についた貴族のマナーで食事を進める。
お母様達は……平民としてなら見苦しくなく、下級貴族相手ならまぁ見逃してもらえるレベルのマナーだ。
「それにしても。本当に成し遂げるとはな」
お父様は少し寂しそうに言った。
「私がもっと強くいられれば、お前ももう少し楽だっただろう」
「お父様、この国の平民が貴族に声をあげるのはそう容易いことではありません。学校では少しばかり意識改革も出来ましたが、それはまだほんの一部に過ぎません」
だから、安易に彼を責められない。
「結果的に、私はこうして無事にレイフレッドと婚約出来たのですから、良しとしましょう」
「……そうだな」
お父様は苦笑し、レイフレッドの顔を眺めた。
「君がこの屋敷に来た時分にはただの孤児だったのにな。今は男爵様で……娘の婚約者になるとは……」
それについては私もあの日の幸運に感謝しきりである。あの日彼との出会いがなければこの結末は無かったんだから。
「それは私の台詞ですよ、お嬢様。お嬢様にあの日出会っていなければ、私は今ごろ餓えてか……はたまた我慢が利かずに誰かの血を吸ったとかそんな理由で死んでいたか。運が悪ければ奴隷、運が良くても貧民街で日銭を稼ぐ日々だったでしょうから」
うん。改めてあの日の幸運に、乾杯しよう。
そして、改めてこれからの日々を行くんだ。
私は初等部を、レイフレッドは上級学校を卒業し、私達はまず実家へと帰った。
「ただいま帰りました、お父様、お母様」
私は貴族らしくカーテシーで挨拶をする。
「そして、ご報告があります」
「子爵の事かね?」
「それもありますが……」
「――この度、無事子爵子息様との婚約破棄が成立致しました。つきましては、彼女を私に下さいませんか?」
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既に男爵位にある彼が、平民のお父様相手に頭を下げる必要なんかどこにもないのに、彼は従者だった時とはまた違う、貴族としての礼儀を保ち頭を下げている。
彼は今、貴族として私が欲しいと父に願っているのだ。
あー、ヤバイ。ものっ凄くドキドキしてくる。嬉しいのに、何か緊張しちゃって手に汗かいてくる。
「ああ……うん。まぁそうじゃないかとは思っていたけどね」
そんな彼にお父様は少し遠い目をして空笑いをし。
逆にお母様は目を輝かせた。
「まあ素敵!」……とばかりにウキウキワクワクし始める。その母の様子に父もがっくり肩を落として頷いた。
「ただし結婚はアンリが上級学校を卒業してからだ。いいね?」
「勿論、はじめからそのつもりでしたから」
「まぁまぁまぁ! それじゃあ今日は一緒にご飯を食べましょう!」
と、そんな流れで私とレイフレッドは両親と弟とで夕飯の席に着いた。
弟が必死にマナー通りに食べようとしているのを微笑ましく見守りながら、私とレイフレッドは当然の様に板についた貴族のマナーで食事を進める。
お母様達は……平民としてなら見苦しくなく、下級貴族相手ならまぁ見逃してもらえるレベルのマナーだ。
「それにしても。本当に成し遂げるとはな」
お父様は少し寂しそうに言った。
「私がもっと強くいられれば、お前ももう少し楽だっただろう」
「お父様、この国の平民が貴族に声をあげるのはそう容易いことではありません。学校では少しばかり意識改革も出来ましたが、それはまだほんの一部に過ぎません」
だから、安易に彼を責められない。
「結果的に、私はこうして無事にレイフレッドと婚約出来たのですから、良しとしましょう」
「……そうだな」
お父様は苦笑し、レイフレッドの顔を眺めた。
「君がこの屋敷に来た時分にはただの孤児だったのにな。今は男爵様で……娘の婚約者になるとは……」
それについては私もあの日の幸運に感謝しきりである。あの日彼との出会いがなければこの結末は無かったんだから。
「それは私の台詞ですよ、お嬢様。お嬢様にあの日出会っていなければ、私は今ごろ餓えてか……はたまた我慢が利かずに誰かの血を吸ったとかそんな理由で死んでいたか。運が悪ければ奴隷、運が良くても貧民街で日銭を稼ぐ日々だったでしょうから」
うん。改めてあの日の幸運に、乾杯しよう。
そして、改めてこれからの日々を行くんだ。
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