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君花2
お話し合い、からの……
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翌日。
昨日はシリカを空間伝いに呼び、対策を練っていたところ、その日の内に謁見を申し込まれ、仕方なしに場所と時間を設けて彼を招いた。
今日は娘を連れておらず、イアン経由で聞いたところによると、藍牙の所に押し掛けているらしい。
昨日の話を聞いた子供達は、今は近くでこの話し合いの様子を見ている。
「何かあるといけないからね。将来的には……まぁ考えるけど、まだ当分王位なんて継ぎたくないし。まだまだ頑張って貰わないとね」
と、揃って言われたんだから、この話は断固として断る。
そのつもりで私達はその場に臨んだ。
「おや、シリカ姫ではありませんか」
「どうも、センリ辺境伯」
お互いに皮肉をたっぷりと含んだ挨拶を交わす。
「そう言えば、彼女ともご縁があったのでしたか……」
「ええ。……彼女に出会えていなければ、レイフレッドはどうなっていたか。人間の国では吸血鬼の詳しい習慣の情報が少なく、私も彼もパートナー等と言う者の存在など知らずに生活し、知らぬ間に私は契約していないだけのパートナーとなっていました。彼女にその事を聞かされないままなら、私が風邪でも引いた時等に他の人の血を飲んで……等と言う事もあり得ましたからね」
「私の第一の恩人は間違いなく妻ですけれど、シリカも恩人の一人ですね。商会や領地経営の事でも随分と世話になりましたから」
「……それで。貴女は何をしに?」
「無論、貴方が過剰な無理を言い出さぬように牽制するためさ。我が国はこれ以上皇帝に睨まれたくないんでね」
「――はて。正当な跡継ぎを欲しいと願うのは当然の事では?」
「貴方にはまだ娘が居たはずだ。……あの元孤児ではなく、実子が。あれに婿を取らせれば終わる話だろう」
「――これまで息子と孫は死んだものと思っていた。それならばと婿を選定してはいたが、孫が居たなら話は別だ」
「その孫がまだ子供であったならそれも良い。だが、全く養育もしないままとうに成人を済ませ、相応の地位に就いた者を無理矢理とは感心せんぞ。しかも離婚までをも強要。……これは我が国の貴族としてもおかしいと言わざるを得ん」
シリカに徹底的にやり込められ、顔を真っ赤にして憤激する辺境伯は。
「小娘に何が分かる!」
と大声を出した。
「私でなくとも、あんたの言ってる事のおかしさは理解できるさ」
それに反論された辺境伯は。
「ならば! 力尽くで貰って行くまでよ!」
テーブルを蹴り飛ばし、シリカに殴りかかった。
「……はぁ。だからご老体は面倒なんだ。これ、何だか分かる?」
シリカは彼の目の前に一枚の紙切れを突きつけた。
「今、この時を以て貴殿の爵位を剥奪する! これは勅命である、神妙にせよ!」
真っ赤だった辺境伯の顔が見る間に真っ青になっていく。
「ふざ、けるな……」
そしてそう呟いて。
「ふざけるなー!」
怒鳴った。
そして、話し合いの場はバトルフィールドと化したのだった。
昨日はシリカを空間伝いに呼び、対策を練っていたところ、その日の内に謁見を申し込まれ、仕方なしに場所と時間を設けて彼を招いた。
今日は娘を連れておらず、イアン経由で聞いたところによると、藍牙の所に押し掛けているらしい。
昨日の話を聞いた子供達は、今は近くでこの話し合いの様子を見ている。
「何かあるといけないからね。将来的には……まぁ考えるけど、まだ当分王位なんて継ぎたくないし。まだまだ頑張って貰わないとね」
と、揃って言われたんだから、この話は断固として断る。
そのつもりで私達はその場に臨んだ。
「おや、シリカ姫ではありませんか」
「どうも、センリ辺境伯」
お互いに皮肉をたっぷりと含んだ挨拶を交わす。
「そう言えば、彼女ともご縁があったのでしたか……」
「ええ。……彼女に出会えていなければ、レイフレッドはどうなっていたか。人間の国では吸血鬼の詳しい習慣の情報が少なく、私も彼もパートナー等と言う者の存在など知らずに生活し、知らぬ間に私は契約していないだけのパートナーとなっていました。彼女にその事を聞かされないままなら、私が風邪でも引いた時等に他の人の血を飲んで……等と言う事もあり得ましたからね」
「私の第一の恩人は間違いなく妻ですけれど、シリカも恩人の一人ですね。商会や領地経営の事でも随分と世話になりましたから」
「……それで。貴女は何をしに?」
「無論、貴方が過剰な無理を言い出さぬように牽制するためさ。我が国はこれ以上皇帝に睨まれたくないんでね」
「――はて。正当な跡継ぎを欲しいと願うのは当然の事では?」
「貴方にはまだ娘が居たはずだ。……あの元孤児ではなく、実子が。あれに婿を取らせれば終わる話だろう」
「――これまで息子と孫は死んだものと思っていた。それならばと婿を選定してはいたが、孫が居たなら話は別だ」
「その孫がまだ子供であったならそれも良い。だが、全く養育もしないままとうに成人を済ませ、相応の地位に就いた者を無理矢理とは感心せんぞ。しかも離婚までをも強要。……これは我が国の貴族としてもおかしいと言わざるを得ん」
シリカに徹底的にやり込められ、顔を真っ赤にして憤激する辺境伯は。
「小娘に何が分かる!」
と大声を出した。
「私でなくとも、あんたの言ってる事のおかしさは理解できるさ」
それに反論された辺境伯は。
「ならば! 力尽くで貰って行くまでよ!」
テーブルを蹴り飛ばし、シリカに殴りかかった。
「……はぁ。だからご老体は面倒なんだ。これ、何だか分かる?」
シリカは彼の目の前に一枚の紙切れを突きつけた。
「今、この時を以て貴殿の爵位を剥奪する! これは勅命である、神妙にせよ!」
真っ赤だった辺境伯の顔が見る間に真っ青になっていく。
「ふざ、けるな……」
そしてそう呟いて。
「ふざけるなー!」
怒鳴った。
そして、話し合いの場はバトルフィールドと化したのだった。
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