唯一平民の悪役令嬢は吸血鬼な従者がお気に入りなのである。

彩世幻夜

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魔王対策

鉱石採集

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   やって来ました、鉱山です。
   グリフィン車が通れるだけの道幅がなかったんで、見張りにリルフィとフロスを残して麓に置いて、徒歩で山の中腹まで登ってきました。
    ちなみにここはダンジョンではなくただの坑道ですが、複雑に入りくんでいて分岐も多くもはや迷宮。
    しかも小物ながらコウモリ型やネズミ型などの洞窟で良く見る系統の魔物が湧きます。
    故に、採掘は今は行われていない廃鉱山です。
    けど、鉱石が無くなって放棄されたわけじゃないから、資源は豊富に採れます。
    「ここはこないだの草原と違って姿が目に見えたときにはもう手遅れだし、音もあちこち反射して信憑性に欠ける。魔力で敵を見つけて種類を判断する訓練だと思いながら採掘頑張りなさいね」
    とカイルはに指示して私はつるはしを取り出した。
    これもルクスドでのアレコレを思い出す懐かしいアイテムだ。
    「……何でそんな百発百中で鉱石を掘り当てられるんだよ!」
    「スキルで鉱石のありかが分かるから」
    「……クリエイトって、本当にとんでもないチートスキルなんだな」
    カイルは何ヵ所か当てずっぽうに掘ってるけど、鉱石はなかなか見つからない。……まぁ普通に一人で掘ったらほとんどギャンブルみたいなものだしなぁ。
    「ほら、ここ掘ってみなさい」
     しょうがないから何ヵ所か指示して掘らせる。
   「うー、嬉しいけどなんかズルしてるみたいで何か複雑な気分だ……」
   出てきた鉱石握りしめて、カイルは何か一人で葛藤してた。
    策敵の方はコツが掴めてきたようで、ネズミ程度は一人で倒せていた。……流石吸血鬼。治療師と言えど最低限の戦闘能力は有している。
    お陰で採掘の的中率で落ち込んでいた気分も持ち直していた様なのでまぁ良しとしよう。
    「次は宝石を掘るよ!」
    この鉱山では金属系の鉱石は結構色々な種類のものが掘れるけど、宝石系はほぼ出てこない。
    私は山を降り、次の山を目指す。
   「……種族的にはただの人間のはずなのに、母さんってタフだよな」
   「お前は移動中に少しでも休んでおけ」
   レイフレッドに言われて車の中の寝台に寝転ぶカイル。
    ……ふむ。
   そして数日後。
   「カイル、それ使って掘りな」
   と、モノクルを渡した。
    「何、これ?」
    「使えばすぐ分かるよ」
    それは私の目に映る光景を再現した魔道具のモノクルだ。
    「おおおお、すげー!」
     ま、やっぱり掘るなら出ないと面白くないよね。しかもここは宝石の原石が出る鉱山。……磨いてない原石だから、宝石店で見るような輝きはないけど、色とりどりの石がでてくるのはやっぱり楽しいよね。
    ここは入山料を払えば誰でも好きに掘れる。
    道は険しいけど、魔物的な意味ではほとんど出ない安全な採掘場所だ。
    「これで鉱石も集まったし……、後は魔物素材だね」
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