師匠はうっかり転生しちゃった伝説の陰陽師!

彩世幻夜

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第二章 霊力修行

弐話 滝行と瞑想

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    「さあ、今朝もやるぞ!」
    ……最近毎朝滝行してます。
    おかしいでしょ?    何で旅しているのに毎日滝のある側に泊まれるんだ?
    ――私の修行の為と一時的に旅の足を止め、半日程で行って帰って来れる村が周囲に幾つかある場所に泊まり、護衛にと蒼月さんだけ留守番に残して三人は各村を巡っている。
    その間に私は滝行をしている。
    ……足手纏いにしかなれない私の為に彼らの足を止めるなんて、と言ったにもかかわらず、
    「足手纏いから脱却する為の修行なんだろう?」
    「まぁ、適当な町までならそうかからねぇが、アンタが暮らせそうな大きな街はまだしばらく歩かにゃならんからな。数日程度の足止めくらい大した事ねえよ」
    と言われてしまえばそれ以上は言い返せない。
    私はせめてもと真面目に修行に取り組むしかなくて。
    最初は本当にキツかった。水行の初めもキツかったと思ったけど、今思えばまだ楽だった。……けど、慣れてきた時に感じられるようになったものは……もはや全く別物に思えた。
    ただの熱源の塊の様にしか感じられなかった『霊力』を、もっと微細に感じ取れる。
    まるでビー玉のような粒が纏まって動いている。意識すると、ある程度私の意思でその動きに干渉出来た。
    ……といっても、お祭りのスーパーボール掬いで一方向にぐるぐる流れるボールをちょっとかき乱す程度の事なんだけど。
   「その感覚が重要なのだ!    その感覚を忘れてはならん、いやむしろ流れを自在に操れるようにならねばならん!」
    そこに至って、ようやく毎日の滝行から解放されて、滝を見つけたら滝行、という事になり。
    代わりに休憩時に度々「瞑想」をさせられるようになった。
    「霊力を意識して、血流に乗せて全身に流すのじゃ!」
    ……なんて言われてもねぇ。
    血流なんて、普段意識もしない。せいぜい激しい運動をした直後に心臓や一部の脈を意識するくらいだ。
    皮膚の上からでも見える血管を通る分くらいならともかく全身て……。
   「そんなん、リアルな知識は要らん、イメージで良い。とにかく全身を巡らせろ、そのイメージがしやすいのが血流じゃからそう言ったまで。他にイメージしやすいものがあるなら何でも良い、とにかく巡らせろ」
   と申されるので、まぁ確かにそう言う事なら血が巡るイメージが楽だろう、と、霊力の粒を幾つかまずは巡らせてみる。
    ……これが中々難しかった。
    そもそも玉が上手く流れていかない。詰まる、落ちる。……から勢い付けてみれば勢い余ってコースアウトする。
    「……まぁ、頑張れ?」
     なんか仏の笑みでそれしか言わない狐爺を絞めたくなりました、まる。
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