101 / 125
第二章
和菓子なデザートに挑戦です!
しおりを挟む
「うーん、見た感じ生の果物は柑橘類が多いなぁ」
デザートを作ると決めて、改めて市場を回る。
しかし、柑橘類でデザート……。
マーマレード、は、そのままじゃデザートとして出せないし。
柑橘類って基本生で食べる方が多いからなー……。デザート……。チョコと合わせると美味しいのは知ってるけど、そもそもチョコがない。
……流石にチョコはなー。チョコレートソースはスキルのレパートリーにあるけど、チョコそのものはここでは用意できないので、今回のレシピには使えない。
「あとはゼリー……。そう言えば前に買った寒天があったな。アレ使えるかな?」
ついでに牛乳発見。
牛乳とみかんを寒天で固めたデザート、スーパーの惣菜コーナーでよく見かけたな……。
けど、高温多湿気味なここの土地で要冷蔵の生菓子をそのまま売るのは怖すぎる。
もうひと工夫必要かな。
あ、白いんげん豆。あれがあれば白あんが作れるな。
そういや前世でフルーツ大福ってあったな。
みかんの大福はそういや白あん使ってた。
けど、大福となると餅、つまり米を使う。大福はアウトだよね?
となると……。
「あ、ナッツがある。……ふむ、落花生……ピーナッツね。砂糖も手に入る、となれば……、あーしてこーして……。うん、できそう」
ただ、今回に限りはその場で食べるスタイルの営業ではなく、テイクアウト屋台に一時営業形態を戻す必要がありそうだけど。
「また近くにテーブルと椅子を用意して、持ち帰るも食べていくもご自由に、ってなスタンスでいくかな」
そうとなれば材料の買い出しをせねば。
「え、スイーツなのに豆を買うんですか?」
ジークが不思議そうな顔をする。
「うーん、俺には味の想像がつきません……」
まぁ、そうだろうな。
国によっては日本のアンパンが嫌われる事があるらしいし。
その場合、甘い豆というのがどうしても受け付けない事が多いらしい。
豆はおかずだろう、と。
日本でも肉にパイナップルみたいな取り合わせを受け付けない人もいるからな。
まぁ、今回あんこはあくまで脇役だし。食べてみてから判断してもらうことにして。
「みかんに、牛乳、ピーナッツに水飴。……水飴はまだ分かりますが、どんなお菓子になるのか気になりますね」
「取り敢えず試作品を作るから。味見して感想や意見を下さいな。
私もそれぞれ単体のお菓子は食べたことあっても、それを組み合わせたお菓子を食べるのは初めてなので。
今の所頭の中では美味しい物が出来上がる想定でいるけど。
実際の所は食べてみないと……ね」
細かい調整は確実に必要になるだろうし。
では、まずは試作に取り掛かりますか。
デザートを作ると決めて、改めて市場を回る。
しかし、柑橘類でデザート……。
マーマレード、は、そのままじゃデザートとして出せないし。
柑橘類って基本生で食べる方が多いからなー……。デザート……。チョコと合わせると美味しいのは知ってるけど、そもそもチョコがない。
……流石にチョコはなー。チョコレートソースはスキルのレパートリーにあるけど、チョコそのものはここでは用意できないので、今回のレシピには使えない。
「あとはゼリー……。そう言えば前に買った寒天があったな。アレ使えるかな?」
ついでに牛乳発見。
牛乳とみかんを寒天で固めたデザート、スーパーの惣菜コーナーでよく見かけたな……。
けど、高温多湿気味なここの土地で要冷蔵の生菓子をそのまま売るのは怖すぎる。
もうひと工夫必要かな。
あ、白いんげん豆。あれがあれば白あんが作れるな。
そういや前世でフルーツ大福ってあったな。
みかんの大福はそういや白あん使ってた。
けど、大福となると餅、つまり米を使う。大福はアウトだよね?
となると……。
「あ、ナッツがある。……ふむ、落花生……ピーナッツね。砂糖も手に入る、となれば……、あーしてこーして……。うん、できそう」
ただ、今回に限りはその場で食べるスタイルの営業ではなく、テイクアウト屋台に一時営業形態を戻す必要がありそうだけど。
「また近くにテーブルと椅子を用意して、持ち帰るも食べていくもご自由に、ってなスタンスでいくかな」
そうとなれば材料の買い出しをせねば。
「え、スイーツなのに豆を買うんですか?」
ジークが不思議そうな顔をする。
「うーん、俺には味の想像がつきません……」
まぁ、そうだろうな。
国によっては日本のアンパンが嫌われる事があるらしいし。
その場合、甘い豆というのがどうしても受け付けない事が多いらしい。
豆はおかずだろう、と。
日本でも肉にパイナップルみたいな取り合わせを受け付けない人もいるからな。
まぁ、今回あんこはあくまで脇役だし。食べてみてから判断してもらうことにして。
「みかんに、牛乳、ピーナッツに水飴。……水飴はまだ分かりますが、どんなお菓子になるのか気になりますね」
「取り敢えず試作品を作るから。味見して感想や意見を下さいな。
私もそれぞれ単体のお菓子は食べたことあっても、それを組み合わせたお菓子を食べるのは初めてなので。
今の所頭の中では美味しい物が出来上がる想定でいるけど。
実際の所は食べてみないと……ね」
細かい調整は確実に必要になるだろうし。
では、まずは試作に取り掛かりますか。
263
あなたにおすすめの小説
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
結婚しても別居して私は楽しくくらしたいので、どうぞ好きな女性を作ってください
シンさん
ファンタジー
サナス伯爵の娘、ニーナは隣国のアルデーテ王国の王太子との婚約が決まる。
国に行ったはいいけど、王都から程遠い別邸に放置され、1度も会いに来る事はない。
溺愛する女性がいるとの噂も!
それって最高!好きでもない男の子供をつくらなくていいかもしれないし。
それに私は、最初から別居して楽しく暮らしたかったんだから!
そんな別居願望たっぷりの伯爵令嬢と王子の恋愛ストーリー
最後まで書きあがっていますので、随時更新します。
表紙はエブリスタでBeeさんに描いて頂きました!綺麗なイラストが沢山ございます。リンク貼らせていただきました。
【完結】婚約者と仕事を失いましたが、すべて隣国でバージョンアップするようです。
鋼雅 暁
ファンタジー
聖女として働いていたアリサ。ある日突然、王子から婚約破棄を告げられる。
さらに、偽聖女と決めつけられる始末。
しかし、これ幸いと王都を出たアリサは辺境の地でのんびり暮らすことに。しかしアリサは自覚のない「魔力の塊」であったらしく、それに気付かずアリサを放り出した王国は傾き、アリサの魔力に気付いた隣国は皇太子を派遣し……捨てる国あれば拾う国あり!?
他サイトにも重複掲載中です。
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
水しか操れない無能と言われて虐げられてきた令嬢に転生していたようです。ところで皆さん。人体の殆どが水分から出来ているって知ってました?
ラララキヲ
ファンタジー
わたくしは出来損ない。
誰もが5属性の魔力を持って生まれてくるこの世界で、水の魔力だけしか持っていなかった欠陥品。
それでも、そんなわたくしでも侯爵家の血と伯爵家の血を引いている『血だけは価値のある女』。
水の魔力しかないわたくしは皆から無能と呼ばれた。平民さえもわたくしの事を馬鹿にする。
そんなわたくしでも期待されている事がある。
それは『子を生むこと』。
血は良いのだから次はまともな者が生まれてくるだろう、と期待されている。わたくしにはそれしか価値がないから……
政略結婚で決められた婚約者。
そんな婚約者と親しくする御令嬢。二人が愛し合っているのならわたくしはむしろ邪魔だと思い、わたくしは父に相談した。
婚約者の為にもわたくしが身を引くべきではないかと……
しかし……──
そんなわたくしはある日突然……本当に突然、前世の記憶を思い出した。
前世の記憶、前世の知識……
わたくしの頭は霧が晴れたかのように世界が突然広がった……
水魔法しか使えない出来損ない……
でも水は使える……
水……水分……液体…………
あら? なんだかなんでもできる気がするわ……?
そしてわたくしは、前世の雑な知識でわたくしを虐げた人たちに仕返しを始める……──
【※女性蔑視な発言が多々出てきますので嫌な方は注意して下さい】
【※知識の無い者がフワッとした知識で書いてますので『これは違う!』が許せない人は読まない方が良いです】
【※ファンタジーに現実を引き合いに出してあれこれ考えてしまう人にも合わないと思います】
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾もあるよ!
◇なろうにも上げてます。
モブで可哀相? いえ、幸せです!
みけの
ファンタジー
私のお姉さんは“恋愛ゲームのヒロイン”で、私はゲームの中で“モブ”だそうだ。
“あんたはモブで可哀相”。
お姉さんはそう、思ってくれているけど……私、可哀相なの?
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
巻添え召喚されたので、引きこもりスローライフを希望します!
あきづきみなと
ファンタジー
階段から女の子が降ってきた!?
資料を抱えて歩いていた紗江は、階段から飛び下りてきた転校生に巻き込まれて転倒する。気がついたらその彼女と二人、全く知らない場所にいた。
そしてその場にいた人達は、聖女を召喚したのだという。
どちらが『聖女』なのか、と問われる前に転校生の少女が声をあげる。
「私、ガンバる!」
だったら私は帰してもらえない?ダメ?
聖女の扱いを他所に、巻き込まれた紗江が『食』を元に自分の居場所を見つける話。
スローライフまでは到達しなかったよ……。
緩いざまああり。
注意
いわゆる『キラキラネーム』への苦言というか、マイナス感情の描写があります。気にされる方には申し訳ありませんが、作中人物の説明には必要と考えました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる