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第一章
9話 同郷
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□□
対峙する男の名を、エリヤは知らない。
ただ、男が自分と同じ、天界送りになった魔界の住人だということはわかっていた。
それに少し変わった訛りのある言葉を使う。
倒されたサルティエラの住人を通路に置いたまま、狭い地下通路を先へと走る。
『待てや!』
男がエリヤに向かって叫びながら追ってくるのを振り切って走る。武器を納めた宝物庫はこの先にある。
(誰が待つか!)
シュッ!
鋭い風の刃がエリヤの足を掠めて切った。
ここに来るまでの間ずっと続いている男の魔導術による攻撃だ。通路は狭く大した逃げ場もないためエリヤは傷だらけになっている。
エリヤは生まれて1日しか経たない経験不足を呪う。
(くそ!大した術でもない奴の攻撃を完全に防ぐことが出来ねぇ!)
『止まらへんと、まだまだやらんなアカンやないか!止まらんかい!!』
「馬鹿か!止まったら殺る気だろうが!」
『何言うてんねん!そんなことせえへん!信用したりぃや!』
「殺気を漲らせながら魔導術で攻撃してくる馬鹿の言うことなんて、誰が信じるんだ!まず攻撃を止めてから言いやがれ!」
俺がそこまで言うと、男が突然
『それもそうやな』
と言って攻撃を止めたが、エリヤはかまわず走り続ける。
『な、なんや自分!こっちは攻撃を止めたったのに、止まらへんのかい!!』
「止まって俺に何の得がある!」
『攻撃を止めたったやろ!』
「恩着せがましい!そもそも攻撃を受ける覚えがねえよ!」
『オレが止まれ言うてるのに、止まらへんのが悪いねん』
エリヤにしてみれば、男の言い分はめちゃくちゃである。
一本道になった通路の奥に扉が見えてきた。
男に倒される前に天界人から預かった鍵を使えば扉は開くが、結局立ち止まることになる。
(仕方ない)
扉にたどり着く前にエリヤは走る速さをゆるめて男を待つ。
少し息をきらすようにして男が追い付く。
『や、やっと止まりよった。観念しぃや、同郷のよしみで悪いようにはせんつもりや』
対峙する男の名を、エリヤは知らない。
ただ、男が自分と同じ、天界送りになった魔界の住人だということはわかっていた。
それに少し変わった訛りのある言葉を使う。
倒されたサルティエラの住人を通路に置いたまま、狭い地下通路を先へと走る。
『待てや!』
男がエリヤに向かって叫びながら追ってくるのを振り切って走る。武器を納めた宝物庫はこの先にある。
(誰が待つか!)
シュッ!
鋭い風の刃がエリヤの足を掠めて切った。
ここに来るまでの間ずっと続いている男の魔導術による攻撃だ。通路は狭く大した逃げ場もないためエリヤは傷だらけになっている。
エリヤは生まれて1日しか経たない経験不足を呪う。
(くそ!大した術でもない奴の攻撃を完全に防ぐことが出来ねぇ!)
『止まらへんと、まだまだやらんなアカンやないか!止まらんかい!!』
「馬鹿か!止まったら殺る気だろうが!」
『何言うてんねん!そんなことせえへん!信用したりぃや!』
「殺気を漲らせながら魔導術で攻撃してくる馬鹿の言うことなんて、誰が信じるんだ!まず攻撃を止めてから言いやがれ!」
俺がそこまで言うと、男が突然
『それもそうやな』
と言って攻撃を止めたが、エリヤはかまわず走り続ける。
『な、なんや自分!こっちは攻撃を止めたったのに、止まらへんのかい!!』
「止まって俺に何の得がある!」
『攻撃を止めたったやろ!』
「恩着せがましい!そもそも攻撃を受ける覚えがねえよ!」
『オレが止まれ言うてるのに、止まらへんのが悪いねん』
エリヤにしてみれば、男の言い分はめちゃくちゃである。
一本道になった通路の奥に扉が見えてきた。
男に倒される前に天界人から預かった鍵を使えば扉は開くが、結局立ち止まることになる。
(仕方ない)
扉にたどり着く前にエリヤは走る速さをゆるめて男を待つ。
少し息をきらすようにして男が追い付く。
『や、やっと止まりよった。観念しぃや、同郷のよしみで悪いようにはせんつもりや』
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