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総帥閣下の協力者
昨日は2話更新すると言っておきながら更新できなくてすみません。
執筆中に寝落ちていました。
今日は2話更新は厳しいので見送りたいと考えています。
もし2話更新できたら更新したいと思います。
最近パソコンの調子が悪いのでスマホから打ち込むかもしれません。
スマホに変わったら更新時間が21時から、22時以降に変わるかもしれません。
――――――――――――――――――――――
「皇太子殿下が本邸の温室でお待ちです。」
午後、お昼を食べ、お菓子を作って、届けて一休みしていたユリアのもとに本邸から侍女がやってきた。
綺麗な礼は東の宮で働いている良家出身の侍女たちと大差ない美しさだった。
「・・・もう?まだ3時前なのだけど・・・?」
窓から見える時計台の指す時間は2時30分だ。
ユリアは不可解そうに首を傾げた。
「ユリアお嬢様に早くお会いしたかったのではないでしょうか?」
よかったですね・・・とサツキが言う。
「準備ができ次第、温室にお越しください。」
本邸の侍女は丁寧に礼をするとユリアの返事を待たずに部屋から出て行った。
「あの侍女!なんなんですか!ユリアお嬢様に対してあんな態度をとって!」
ユリアのファンと化しているフェナが怒りに肩を震わせる。
「フェナ!落ち着いて!お嬢様、同僚が申し訳ありませんでした。」
サツキが慌てて言う。
その同僚というのがフェナではなく本邸からの侍女であることは明らかだ。
「知り合いなの?」
「初めて見る顔です。」
フェナが言う。
「私は初めて見る顔ではありません。」
サツキが迷ったような顔をしながら言う。
「そうなの?」
ユリアが尋ねた。
「はい。一度総帥閣下のお部屋の近くで見ました。その時はメリィさんと一緒にいました。」
「メリィ・・・ああ、ハルの専属侍女ね。一体どういう関係なのかしら?」
ユリアが首を傾げた。
「それよりもユリアお嬢様。早くお着替えをしましょう。あの侍女のことは戻ってきてからでも考えられますから。」
サツキが促す。
「ええ、そうね。皇太子殿下を待たせるのは失礼だわ。」
ユリアはうなずいた。
「ユリアお嬢様!お綺麗です!」
着替え終わり、鏡の前に立ったユリアにフェナが言う。
「ありがとう。さあ、行きましょう。確か温室だったわよね?」
「はい、温室と言っていました。」
この時は誰も違和感に気づいていなかった。
「ここが温室なのね。」
本邸の裏に大きな温室があった。
色とりどりの花は元気に花を咲かせている。
ユリアたちは温室の奥に足を進めた。
「ようこそおいでくださいました、ユリア様。」
そこにいたのは皇太子ではなかった。
「貴女は・・・!」
本邸から皇太子が来たと連絡に来た侍女であった。
「こうでもしないと呼び出すことは不可能だと思いましたので皇太子殿下のお名前を使わせていただきました。」
侍女は優雅に笑う。
「貴女!一体何様なのですか?名乗りもしないでなんと無礼な!」
フェナが食って掛かる。
「まあ、怖いですわ。さすが侍女長の娘さんですこと。フェナさんでしたか?侍女長にそっくりですね。」
侍女は余裕で受け流す。
「なっ!?それはどういう意味?」
「すぐに感情的になる貴女とは違ってサツキさんは冷静ですこと。本当に侍女長の娘なのか疑いますわ。」
侍女は矛先をサツキに変える。
「私は父の血を色濃く継いでいるようです。」
サツキは懐かし気に言う。
「冗談はここまでにしてユリア様。初めまして。総帥閣下の協力者ことフェネア・レイスと申します。」
侍女、フェネアは美しい礼をする。
「初めましてフェネアさん。ユリアと言うわ。」
ユリアはフェネアに微笑む。
「レイス侯爵家の令嬢である貴女がどうしてメイドの真似事なんて・・・?」
サツキが困惑気味に言う。
「先ほども言いましたわ。私は総帥閣下の協力者なのですわ。総帥閣下の意向に従っただけですわ。」
フェネアは優雅に笑う。
「ハルの意向ですか?」
ユリアが尋ねる。
「はい。本日はその話をしたくて皇太子殿下のお名前を使わせていただきました。」
フェネアは1枚の紙をお取り出す。
「よろしければご覧になってください。」
「これは・・・!?」
紙に書かれている内容を一通り読んだユリアは驚愕する。
「ヴィ―ルヘミア王国の現状です。復讐の件について・・・王国の現状を見て考えてくださいますようお願いします。」
フェネアは丁寧に頭を下げた。
「・・・もちろんよ。でもいいのかしら?私が内容を考えてしまって・・・。」
「それが総帥閣下の意向です。王国の現状は厳しいものです。この理由には国王が愚王だったという理由もあるでしょうが、それ以上に精霊の愛し子様であせられるユリア様を追放したことが主な理由だと考えられます。」
フェネアの言葉にユリアは唇をかみしめる。
復讐の方法は自分にかかっているのだ。
きっとハルはユリアがどんな方法を考えたとしても否定しないだろう。
逆にユリアの意思を尊重してくれるだろう。
しっかりと考えろ・・・そう暗に言ってくるフェネアにユリアは微笑んだ。
「ええ、もちろん。あなた方にも利益が出るように考えますわね。」
「っ!?」
ユリアの言葉にフェネアは驚きに目を見開いた。
そんなフェネアにユリアは尋ねた。
「そうだわ。皇太子殿下とのお茶会はどこでやるのかしら?」
虚を突かれたようにフェネアは黙り込む。
「ご存じの通り私は総帥閣下の協力者であって侍女ではありませんのでお茶会がどこで開かれているのかは存じません。」
しばらくしてフェネアは申し訳なさげに言った。
「そう・・・。じゃあサツキ。知っている?」
ユリアは振り返ってサツキに尋ねた。
「はい。もちろんです。庭園だと聞いております。」
サツキはもともと知っていた。
温室で待っているのが皇太子ではないことを。
最初からフェネアと打ち合わせしていたのだ。
それに気づいたユリアはクスリと笑った。
「もう、サツキったら。言ってくれてもいいのに。」
少し拗ねたように口を尖らせた。
ー―――――――――――――――――――
お菓子作り系は番外にいれます。
番外として入れて欲しい話があれば感想欄で教えてください。
執筆中に寝落ちていました。
今日は2話更新は厳しいので見送りたいと考えています。
もし2話更新できたら更新したいと思います。
最近パソコンの調子が悪いのでスマホから打ち込むかもしれません。
スマホに変わったら更新時間が21時から、22時以降に変わるかもしれません。
――――――――――――――――――――――
「皇太子殿下が本邸の温室でお待ちです。」
午後、お昼を食べ、お菓子を作って、届けて一休みしていたユリアのもとに本邸から侍女がやってきた。
綺麗な礼は東の宮で働いている良家出身の侍女たちと大差ない美しさだった。
「・・・もう?まだ3時前なのだけど・・・?」
窓から見える時計台の指す時間は2時30分だ。
ユリアは不可解そうに首を傾げた。
「ユリアお嬢様に早くお会いしたかったのではないでしょうか?」
よかったですね・・・とサツキが言う。
「準備ができ次第、温室にお越しください。」
本邸の侍女は丁寧に礼をするとユリアの返事を待たずに部屋から出て行った。
「あの侍女!なんなんですか!ユリアお嬢様に対してあんな態度をとって!」
ユリアのファンと化しているフェナが怒りに肩を震わせる。
「フェナ!落ち着いて!お嬢様、同僚が申し訳ありませんでした。」
サツキが慌てて言う。
その同僚というのがフェナではなく本邸からの侍女であることは明らかだ。
「知り合いなの?」
「初めて見る顔です。」
フェナが言う。
「私は初めて見る顔ではありません。」
サツキが迷ったような顔をしながら言う。
「そうなの?」
ユリアが尋ねた。
「はい。一度総帥閣下のお部屋の近くで見ました。その時はメリィさんと一緒にいました。」
「メリィ・・・ああ、ハルの専属侍女ね。一体どういう関係なのかしら?」
ユリアが首を傾げた。
「それよりもユリアお嬢様。早くお着替えをしましょう。あの侍女のことは戻ってきてからでも考えられますから。」
サツキが促す。
「ええ、そうね。皇太子殿下を待たせるのは失礼だわ。」
ユリアはうなずいた。
「ユリアお嬢様!お綺麗です!」
着替え終わり、鏡の前に立ったユリアにフェナが言う。
「ありがとう。さあ、行きましょう。確か温室だったわよね?」
「はい、温室と言っていました。」
この時は誰も違和感に気づいていなかった。
「ここが温室なのね。」
本邸の裏に大きな温室があった。
色とりどりの花は元気に花を咲かせている。
ユリアたちは温室の奥に足を進めた。
「ようこそおいでくださいました、ユリア様。」
そこにいたのは皇太子ではなかった。
「貴女は・・・!」
本邸から皇太子が来たと連絡に来た侍女であった。
「こうでもしないと呼び出すことは不可能だと思いましたので皇太子殿下のお名前を使わせていただきました。」
侍女は優雅に笑う。
「貴女!一体何様なのですか?名乗りもしないでなんと無礼な!」
フェナが食って掛かる。
「まあ、怖いですわ。さすが侍女長の娘さんですこと。フェナさんでしたか?侍女長にそっくりですね。」
侍女は余裕で受け流す。
「なっ!?それはどういう意味?」
「すぐに感情的になる貴女とは違ってサツキさんは冷静ですこと。本当に侍女長の娘なのか疑いますわ。」
侍女は矛先をサツキに変える。
「私は父の血を色濃く継いでいるようです。」
サツキは懐かし気に言う。
「冗談はここまでにしてユリア様。初めまして。総帥閣下の協力者ことフェネア・レイスと申します。」
侍女、フェネアは美しい礼をする。
「初めましてフェネアさん。ユリアと言うわ。」
ユリアはフェネアに微笑む。
「レイス侯爵家の令嬢である貴女がどうしてメイドの真似事なんて・・・?」
サツキが困惑気味に言う。
「先ほども言いましたわ。私は総帥閣下の協力者なのですわ。総帥閣下の意向に従っただけですわ。」
フェネアは優雅に笑う。
「ハルの意向ですか?」
ユリアが尋ねる。
「はい。本日はその話をしたくて皇太子殿下のお名前を使わせていただきました。」
フェネアは1枚の紙をお取り出す。
「よろしければご覧になってください。」
「これは・・・!?」
紙に書かれている内容を一通り読んだユリアは驚愕する。
「ヴィ―ルヘミア王国の現状です。復讐の件について・・・王国の現状を見て考えてくださいますようお願いします。」
フェネアは丁寧に頭を下げた。
「・・・もちろんよ。でもいいのかしら?私が内容を考えてしまって・・・。」
「それが総帥閣下の意向です。王国の現状は厳しいものです。この理由には国王が愚王だったという理由もあるでしょうが、それ以上に精霊の愛し子様であせられるユリア様を追放したことが主な理由だと考えられます。」
フェネアの言葉にユリアは唇をかみしめる。
復讐の方法は自分にかかっているのだ。
きっとハルはユリアがどんな方法を考えたとしても否定しないだろう。
逆にユリアの意思を尊重してくれるだろう。
しっかりと考えろ・・・そう暗に言ってくるフェネアにユリアは微笑んだ。
「ええ、もちろん。あなた方にも利益が出るように考えますわね。」
「っ!?」
ユリアの言葉にフェネアは驚きに目を見開いた。
そんなフェネアにユリアは尋ねた。
「そうだわ。皇太子殿下とのお茶会はどこでやるのかしら?」
虚を突かれたようにフェネアは黙り込む。
「ご存じの通り私は総帥閣下の協力者であって侍女ではありませんのでお茶会がどこで開かれているのかは存じません。」
しばらくしてフェネアは申し訳なさげに言った。
「そう・・・。じゃあサツキ。知っている?」
ユリアは振り返ってサツキに尋ねた。
「はい。もちろんです。庭園だと聞いております。」
サツキはもともと知っていた。
温室で待っているのが皇太子ではないことを。
最初からフェネアと打ち合わせしていたのだ。
それに気づいたユリアはクスリと笑った。
「もう、サツキったら。言ってくれてもいいのに。」
少し拗ねたように口を尖らせた。
ー―――――――――――――――――――
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