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番外編④リリアのその後 sideリリア
「リリアさん、お客様だよ。」
娼婦の夜は遅い。
人気のある娼婦だろうと人気のない娼婦だろうと営業時間は変わらない。
花魁はそこの娼館の客数トップの娼婦につけられる称号だ。
今の花魁は16歳でこの娼館に入って、22歳以来ずっと花魁だと言うルイアという女性だ。
年をとろうとその美しさは失われず、何人もの貴族の人たちが身請けを試みて、失敗した。
ここの娼館は国が運営する。
だから国の法律で身請けを禁止するという条項さえなければルイアはとうに身請けされてここにはいなかっただろう。
私だってもう身請けされていたかもしれない。
「おーいお前ら。今月の売り上げランキングが出たぞ。」
我先に旦那さんのところに向かう娼婦たち。
私は・・・私の売り上げはたかが知れている。
最後の方に私が見に行くと旦那さんは顔を顰めた。
「おいリリア。お前なんだよこの売り上げ。これっぽちしか売り上げないのかよ。」
やっぱり私は最下位位だった。
そう、私は客がつかない娼婦。
「王家からの紹介だって言うからよくしてやればまったくといっていいほど売れない。お前、高級娼館には向いてないんじゃないか?」
旦那さんは優しい人。
そんな旦那さんが怒るだなんて何事かとルイアがやってきた。
「旦那さん。そんなに怒ってどうなさったの?」
こてんと首を傾げる姿も可愛いルイアに旦那さんは優しく言った。
「王家からの紹介だというのにこれっぽちしか稼げないから地方の低級娼館に送ろうかなと思ってね。」
「まあ、そんな勝手なことして大丈夫なの?王家からいちゃもんつけられるんじゃ。」
ルイアが心配そうに言うと旦那さんは笑い飛ばす。
「王家からこの娼館に不必要になったら別の娼館に売り飛ばしてもいいと言われている。身請けさえさせなければ後は何でもいいとのことだ。」
「まあ、かわいそうに。」
ルイアは私を見て嘲るように笑う。
「それで、いつここを発つのですか?」
「明後日にしようかと思っている。連絡はしている。」
「そうなのですか。あ、私はそろそろ準備をしなくては。お客さんがいらっしゃる時間だわ。」
そう言うとルイアは慌てたように去って行く。
「そういうことだ。お前の客には伝えておく。今日と明日は店に出なくていいから奥に引っ込んでなさい。」
旦那さんは去り際に言う。
「はい。」
不必要と言われた。
地方の娼館ではそれなりに稼げるといいな。
そう思ったのが間違いだったのは2日後に分かった。
「初めましてリリアさん。あんたには娼婦として来てもらったとこ悪いけど下女をしてもらうよ。如何せん人手が足りなくてね。」
娼婦の稼ぎ頭はマリアという17歳の女の子。
女将さんに頼まれたのは下女。
娼婦としてやってきた私にとっては屈辱的な仕事だった。
ある日厨房でお手伝いをしていた時、そこにマリアさんがやってきた。
「リリアって言う下女はいるかしら?」
私はマリアさんに呼ばれて廊下に出た。
「貴女高級娼館から来たからどんな子かと思ったらさえない子なのね。稼ぎ頭の座を奪われると思っていたのに見当違いだったわ。」
マリアさんはクスクスと笑った。
「下女だなんてかわいそう。でもあなたにはお似合いよね。まあ、せいぜい頑張ってね。」
マリアさんはそのまま去って行った。
私はそのあとも一生懸命に働いた。
ある日女将さんのところに呼ばれた。
「マリアから聞いたんだけど、あんた仕事さぼってるんだってね。」
何を言われているのかさっぱりわからなかった。
「私も驚いたよ。高級娼館から来たって聞いた時はどんな子かと思ったら結構真面目な子だからよかったと思っていたのに。」
女将さんはため息をついた。
「あんた、娼婦には向いてないよ。」
そういわれても私は王家命令で娼婦になった。
向いていなくとも私は娼婦として生きていかなければならない。
「東の国には遊郭というものがあるそうだよ。身請けもされるしね。衣食住も保証されている。あんたをそこに売ることにしたよ。明日出発だよ。」
結局高級娼館も低級娼館も私を体よく追い出した。
遊郭はきらきらと派手だった。
東の国には四季があり、私が行ったときは夏だった。
私は最下級の遊女屋に入った。
そしてすぐに病にかかり、人前に出せなくなった。
そして切店に送られた。
結局私は病で死んだ。
見返したかったのに無理だった。
やっぱり悪い子に神様は微笑んでくれないんだ。
娼婦の夜は遅い。
人気のある娼婦だろうと人気のない娼婦だろうと営業時間は変わらない。
花魁はそこの娼館の客数トップの娼婦につけられる称号だ。
今の花魁は16歳でこの娼館に入って、22歳以来ずっと花魁だと言うルイアという女性だ。
年をとろうとその美しさは失われず、何人もの貴族の人たちが身請けを試みて、失敗した。
ここの娼館は国が運営する。
だから国の法律で身請けを禁止するという条項さえなければルイアはとうに身請けされてここにはいなかっただろう。
私だってもう身請けされていたかもしれない。
「おーいお前ら。今月の売り上げランキングが出たぞ。」
我先に旦那さんのところに向かう娼婦たち。
私は・・・私の売り上げはたかが知れている。
最後の方に私が見に行くと旦那さんは顔を顰めた。
「おいリリア。お前なんだよこの売り上げ。これっぽちしか売り上げないのかよ。」
やっぱり私は最下位位だった。
そう、私は客がつかない娼婦。
「王家からの紹介だって言うからよくしてやればまったくといっていいほど売れない。お前、高級娼館には向いてないんじゃないか?」
旦那さんは優しい人。
そんな旦那さんが怒るだなんて何事かとルイアがやってきた。
「旦那さん。そんなに怒ってどうなさったの?」
こてんと首を傾げる姿も可愛いルイアに旦那さんは優しく言った。
「王家からの紹介だというのにこれっぽちしか稼げないから地方の低級娼館に送ろうかなと思ってね。」
「まあ、そんな勝手なことして大丈夫なの?王家からいちゃもんつけられるんじゃ。」
ルイアが心配そうに言うと旦那さんは笑い飛ばす。
「王家からこの娼館に不必要になったら別の娼館に売り飛ばしてもいいと言われている。身請けさえさせなければ後は何でもいいとのことだ。」
「まあ、かわいそうに。」
ルイアは私を見て嘲るように笑う。
「それで、いつここを発つのですか?」
「明後日にしようかと思っている。連絡はしている。」
「そうなのですか。あ、私はそろそろ準備をしなくては。お客さんがいらっしゃる時間だわ。」
そう言うとルイアは慌てたように去って行く。
「そういうことだ。お前の客には伝えておく。今日と明日は店に出なくていいから奥に引っ込んでなさい。」
旦那さんは去り際に言う。
「はい。」
不必要と言われた。
地方の娼館ではそれなりに稼げるといいな。
そう思ったのが間違いだったのは2日後に分かった。
「初めましてリリアさん。あんたには娼婦として来てもらったとこ悪いけど下女をしてもらうよ。如何せん人手が足りなくてね。」
娼婦の稼ぎ頭はマリアという17歳の女の子。
女将さんに頼まれたのは下女。
娼婦としてやってきた私にとっては屈辱的な仕事だった。
ある日厨房でお手伝いをしていた時、そこにマリアさんがやってきた。
「リリアって言う下女はいるかしら?」
私はマリアさんに呼ばれて廊下に出た。
「貴女高級娼館から来たからどんな子かと思ったらさえない子なのね。稼ぎ頭の座を奪われると思っていたのに見当違いだったわ。」
マリアさんはクスクスと笑った。
「下女だなんてかわいそう。でもあなたにはお似合いよね。まあ、せいぜい頑張ってね。」
マリアさんはそのまま去って行った。
私はそのあとも一生懸命に働いた。
ある日女将さんのところに呼ばれた。
「マリアから聞いたんだけど、あんた仕事さぼってるんだってね。」
何を言われているのかさっぱりわからなかった。
「私も驚いたよ。高級娼館から来たって聞いた時はどんな子かと思ったら結構真面目な子だからよかったと思っていたのに。」
女将さんはため息をついた。
「あんた、娼婦には向いてないよ。」
そういわれても私は王家命令で娼婦になった。
向いていなくとも私は娼婦として生きていかなければならない。
「東の国には遊郭というものがあるそうだよ。身請けもされるしね。衣食住も保証されている。あんたをそこに売ることにしたよ。明日出発だよ。」
結局高級娼館も低級娼館も私を体よく追い出した。
遊郭はきらきらと派手だった。
東の国には四季があり、私が行ったときは夏だった。
私は最下級の遊女屋に入った。
そしてすぐに病にかかり、人前に出せなくなった。
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見返したかったのに無理だった。
やっぱり悪い子に神様は微笑んでくれないんだ。
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