子竜を拾ったら・・・!?

ルー

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竜騎士と竜

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「おぅ!フランダル伯爵。ん?このお嬢さんは?」


「リルド。こちらはフラン。森で子竜を拾って来たんだ。」


「子竜?オーイ!オメーら子竜だとよ!」


領主様になれなれしく話しかけてきた竜騎士、リルドは振り替えって大声で怒鳴った。


「あ?子竜?」


ワラワラと竜騎士が集まってきてリルドの後ろからのぞきこんだ。


「何処にいんだよ。いねぇじゃん。」


「フラン。籠を。」


「あ、はい。」


フランは慌てて籠を領主様に渡した。


「この子だ。」


籠にかけてあった布をとると突然うずくまっていた子竜が飛び出してきた。


「うわぁ!」


リルドが驚いてのぞけり子竜はリルドすれすれでパタパタととんだ。


竜騎士達が物珍しげに子竜、アルを見つめた。


「お前ら。何してる?」


「ヒッ。だ、団長。」


騒いでいた竜騎士達が静まりかえった。


「こんにちは、お嬢さん。私は竜騎士団団長のアイルだ。子竜を拾ったと聞いたんだが?」


「あ、はい。」


竜騎士達が慌てて道をあけた。


「見せていただけないか?」


「はい。」


フランは籠を差し出した。


「白竜の子?癒しの竜か。」


「あの癒しの竜って。アル、何かしたんですか?」


「?アルとは?」


「あ、アルはこの子竜の名前です。」


「名前をつけてしまったのか?」


「え?だめなんですか?」


「普通竜というものは気まぐれで本当に気に入った者以外には名付けは要求しないそうだ。特に癒しの竜は竜王の実子だ。もしかしたらフランは竜騎士の素質があるかもな。」


「期待の新人に喜んでいるところ悪いが、フランは私の養子、嫡女なんだ。竜騎士になるには私の許しが必要だよ。」


うれしそうに説明するアイルにフランダル伯爵はそっと釘をさした。


「あのー。竜王の実子って。」


「まだ説明してなかったね。癒しの竜は竜王の実子。竜王は竜族の長なんだ。特にこの辺境は竜人族の国と竜族の国と隣り合わせだ。竜王が気に入った者を護るために自らの子を護衛に渡してもおかしくない。」


「そう言えば、白竜の森で白竜に会いました。その時野菜をいっぱいもらって。」


「お気に入りかもな。フラン。魔法は使えるか?」


「分からないんです。」


「そうか。なら、王都の魔術師団団長に聞いてみよう。」


「あのー。何で魔術師団団長さんの名前を言わないんですか?」


「それはだな、彼は自分のことを話しているのが分かるんだよ。神が話していてもね。とんでくるんだ。」


ドン引きしているフランにアイルは大丈夫だと言った。


「大丈夫だ。まあ、こんな辺境にいくらなんでもすぐにつけるわけがない。」


その時コツコツと歩いてくる足音がして、すぐに声が聞こえた。


「私のことを話しているのかな?」
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みんなの感想(1件)

るちあ
2021.01.27 るちあ

はじめまして、更新楽しみにしています。ところで、最新話の嫡子や嫡女は一般的に正妻が産んだ子供と言う意味なので、少し違うかなと思いました。昔から正妻の長男が家を継ぐので、家を継ぐ子という意味もありますが、あくまで本来の意味は正妻の子供という意味だそうですよ。

解除

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