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第二章 異世界交流と地球人たちと邪神討伐

#33 主力と料理と反発

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俺は今、屋敷でワンルームを出して工房にこもっている。

威圧に耐えられる魔道具はすぐに出来た。
つーか素材はあるし、武器では無いから金属の成型も魔法で直ぐに出来るから時間が余った。
まだ1時間しか経ってない。

・・・多分まだ話が続いてるよな(汗)

よし!お面作ろう!
ずっと考えてたんだよな。
角を生やした状態でお面を被れば俺だとばれないかも知れないって。
鼻から額にかけての黒いお面にして、艶っぽい素材にしよう。
白だと不味い気がするからな(汗)
素材は精霊樹でいいな、削って形を整えて~。
表面は特に装飾はしないで、目の部分を穴あけて、銀縁を入れて行く。
仮面の裏に吸着の魔方陣と認識阻害の魔方陣を描いてっと。

出来た!

鏡で確認して~、問題ないな!
そうだ!
怒った顔とか泣いてる顔とか色々作ろう!

後は精霊樹の葉っぱで錬金術もやっておこうかな、確かエリクシールとか作れた気がするし、参考書見直さなきゃな。

それと木刀も精霊樹で作り直そうっと、『衝撃緩和』と『頑強』そして『気絶付与』は前と同じにしてっと・・・まだ付けられそうだな、後は魔法を叩き落とせるように『魔法耐性』を付けて~完成!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「タッチャンまだなの?」

いつの間にかテルが後ろにいた。

「ビックリした~、魔道具は終わったよ」
「やっぱり終わってた、他にも作ってたんでしょ」
「だって戻ってもメンドクサイじゃん」
「やっぱり終わってたのね」
「エリーさん、じゃあ会議は終わったの?」
「一旦休止しているだけよ、それよりも何作ったのよ?」
「お面だよ!これ被れば俺だと分からないだろ、ほら?」
「私たちは服装と髪で分かるわよ、まぁでもいいんじゃないの」
「うん、タッチャン似合ってる」
「そうかそうか、これで角生やせば尚更いいな、後はこの薬かな?多分出来てると思うよ」
「な~に?この樽いっぱいの薬?」
「エリクシールね、ソーマを作ったんだからこれも出来るわよね、それにしても大量に作ったわね」
「だって大量に葉っぱあるからさ~、後は腐葉土にしたら作物凄い育ちそうだな~」
「止めなさい勿体ない、でも面白そうね、少し試しましょうか」
「じゃあ早速作ろうか」
「そうね、やりましょう!」
「ねぇエリザちゃん、タッチャンに話があったんじゃないの?」
「はっ、そうだったわ、危うく忘れる所だったわ」
「話?会議は終わって無いんでしょ?」
「まずは現在の状況を説明するわね」
「えっ、興味無いんですが?」
「いいから聞きなさい、あなたにも関係あるから」
「はい」

エリーさんに聞いた現在の状況はこうだ。

・反乱軍の首謀者は皇帝の腹違いの兄で、昔から皇帝を目の敵にしていた。
・そこに獣人、鬼人嫌いの貴族たちが集まって派閥を作ったらしい。
・神殿も同じ感じで、教皇の側近がその座を奪うために邪神の一部の封印を解いてしまった。
・現在の反乱軍の軍勢はガレム山周辺の街を制圧している。
・今の反乱軍は人が10%眷族が30%魔物が60%といった比率になっているらしい。
・帝国全軍を見ても眷族と渡り合えるのは10人~20人程らしい。
・地球人たちはみんな反乱軍と戦うつもりとのことだった、まぁ見て見ぬふりも出来ないか。

「他に気になる事はある?」
「なんで詳しく話したんだ?」
「あなたが邪神の一部と戦うからよ」
「はぁ!?俺がやるのか?」
「そうよ、現状で一番可能性があるのがあなたとテルよ、もちろん他にもいるけど、地球人たちはまだそこまで強くないわ」
「・・・・・・反乱軍だったやつらも?ハーレム疑惑のやつらもか?」
「そうよ、装備さえ整えればみんな眷族までは何とかなるでしょうね、でも邪神の一部は別格よ」
「・・・・・・・・」
「それともこの世界の事なんてどうでもいい?」
「そこまで外道じゃ無いつもりですけど」
「そうよね、それと子供たちもあなたと一緒に戦うらしいわよ」
「あんまり許可したく無いな、テルはどう思ってんの?」
「あの子達の事は大丈夫だよ、私もタッチャンと一緒なら戦うよ」
「じゃあいいのか?つーか戦いはいつになるんだ?」
「今の所1ヶ月後の予定ね」
「つーか装備は俺が作るのか?」
「今もエルマが作ってるわ、それにかなりテルが持ってきたから何とかなるわ」
「じゃあいっか、つーかエルマ来てるんだな」
「みんな来てるわよ、ロイとローザは精鋭の選別、ミネルバとエルマは武器防具の作成、クリフとファナは偵察に出ているわ」
「あいつら働きすぎじゃね!何なの?まさかの世界の危機なの?」
「あれ?分かって無かったの?結構な一大事よ、この千年では一番の大事件よ」
「あ~そうなんだ、俺は邪神ってすんごく強い魔物の王さまくらいに思ってたわ」
「そう言うことね、邪神は元神よ、闘争の神が堕ちた姿なの」
「・・・・つーか神様って言われても見たこと無いからわからんな」
「何故堕ちたのかは分かってないけど、過去の邪神討伐はかなりの犠牲が出たわ」
「後は人も相手にする訳か」
「そうなるわね、ちなみに邪神の眷族は邪神の一部を倒すなり封印すれば消えるはずよ、魔物は消えないけど統率は乱れるわね」

は~大事だなぁ、戦争みたいなもんだな。
地球の戦争だとミサイルとか航空機からの爆撃、戦車とかそんな感じかな~。
簡単なのだと大砲かな?
昔小説で見たバカデカイ大砲とか面白そうだよな・・・でも取り回しが大変だな。
そうだ!空間拡張で砲身の内部だけ伸ばせば小さくても大砲になるかな?
ちょっと色々作ろう!

「じゃあ俺は邪神の一部が出てきたら戦うって事でいいのかな?」
「そんな訳無いでしょ、次の決戦までに少しでも戦力を上げる必要があるわ、タツキは地球人達をダンジョンに連れていって鍛えてあげてね」
「えっ、鍛えるの?完全に専門外だよ」
「タッチャン大丈夫だよ、屋敷のみんなも手伝ってくれるから」
「まぁいっか、色々聞きたい事もあるからな、じゃあ会議終わったら連れてくよ」
「会議はもういいわよ、早く連れていってあげて頂戴」
「出なくていいのか、じゃあ早速連れてくよ、飛空挺でいいんだろ?」
「そうね、後で私から言っとくわ」
「了解っす、じゃあ屋敷の庭で出しとくから来るように言っといてよ、それと依頼の魔道具も渡しといてくれる?」
「いいわよ、それと私も終わったらそちらに向かうからよろしくね」

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「テルさんや、なんか大事になりましたな」
「そうだね、でも大丈夫だよ、前も何とかなったから」
「そういえばテルは邪神と戦ったんだよな?やっぱり強かったのか?」
「うん強いよ、元神様だけあってなかなか倒せないの、少しずつ追い詰めていくしか無くてキツかったよ、かなり時間がかかったしね」
「でも今回は一部なんだよな、まぁ色々準備して、駄目なら逃げて再挑戦みたいな感じが出来ればいいかな」
「多分大丈夫だよ、最悪タッチャンの薬もあるし何とかなるよ」
「・・・まぁいっか、いつも通りでいいな、そうだ!新しい調味料や食材が手に入ったから新作食べるか?」
「食べる食べる、じゃあみんなが来るまでに食べちゃおうよ」
「よっしゃ、じゃあ食べよう」

旅の中で作ってきた料理を出していく。

ハイ・ワイバーンの唐揚げ、ドラゴンハンバーグ、牛丼擬き、ラーメン、チャーハン、刺身に焼き魚そして蟹!
その他もデザートなども出していく。

「どうだ?」
「私はハンバーグが一番好きかな、でもどれも美味しいよ」
「俺もハンバーグは好きだな、でもこの蟹は地球とは比べ物にならないくらい旨い!」
「海も行ったんだね、お魚は久しぶりに食べたけど美味しい」

その後も食べていると結衣と葵に連れられて、地球人たちがやって来た。

「あれ?食事中ですか?」
「タツキさん食べてるの!」
「おう、お帰り、みんなも食べるか?」
「うおっ、唐揚げがあるぞ!」
「こっちは牛丼だよ」
「こっちはハンバーグだよ」
「「アイスクリームだ!」」

おぉっ勢揃いだな。

「みんな取り敢えず座って食べてくれ、おかわりはあるから遠慮しなくていいぞ、話は食べながらしようか」

「「「いただきます」」」

・・・・良く食うな、つーかこいつら飢えてんのか?

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その後各々自己紹介してもらったがぶっちゃけ覚えられない、徐々に覚えよう。

つーか色々話をしないとこれからの事も決められないな。

まずは各々の力量と、クラスは確認。
それと邪神騒動が終わってからだけど、地球に帰還したいのかどうかだよな。

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「それじゃあこれから君らを鍛える為にダンジョンに行きます、何か質問はありますか?」

食事が終わりこれからの事を話す。
なんか俺、教師になったみたいだな。

「ちょっといいか?」
「はい、そこの金髪のヤンキー君どうぞ」
「南雲だ、お偉いさんがあんたに付いていって鍛えて貰えって言ってたけどあんた強いのか?全く強そうに見えないぞ」
「当然の質問だね」

まぁ俺の見た目で強そうとか思わないよな(笑)
そもそも俺も君らの強さ知らんしな。

「俺はもう騙されんのはごめんだ、そこの女子2人にあんたの事を少し聞いたがこの目で見ないと信じられない」
「そりゃそうだ、で?どうやって確認したいんだ?」
「俺と戦え、それかステータス見せろ、あんたステータスを何かで隠してるだろ」
「見ようとしたのか?」
「連れが『神眼』ってギフト持ってるからな、大抵見れるがあんたのは全く見えないらしい」

良かった!ちゃんと偽装の魔道具は働いてるみたいだ。

「まぁいいよ、じゃあ戦ってみようか、結衣と葵も混ざるか?」
「私は止めときます」
「私も止めとくよ、もうこの目で見てるからね」

「ちょうどいい、それじゃあ全員庭に出てくれ、俺も君らの力を知りたいしな」
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