MADE of アルミニウム

森

大剣？はっ、重いだけの邪道だね

「古代のナニカ…そんなものはこの森にはないよ」
ローブは答える、その堂々とした姿に疑問を持つ
「脳筋ローブ、お前何か知ってるのか」
「の、脳筋ローブ！？ローブはまだわかるけど、脳筋てなんだよ、脳筋て！回復魔法使えるんだよ！めっちゃ、細かいコントロールの拳なんだよ！」
脳筋ローブは、脳筋という言葉に異常な反応を示す。いや、あの、そこ気にしちゃうの…あっ、もしかして気にしてた感じ？
「そんなのはわかってるって」
「わかってない、なんもわかってない！私のこと脳筋っていうなら、そっちのがよっぽど脳筋じゃん！アルミの剣て！受け太刀を考慮に入れないて！最大の防御は、攻撃だよって派の人間だろ！」
「はっ？なに、アルミニウムバカにしてるの？アルミニウム以上にふさわしい、剣の素材はないだろう、軽さと速さ、これこそ剣の本質だよ。大剣？はっ、邪道だね」
「何言ってるの、意味わかんない！今は私が話してるの！」
「私ってなんだよ！一人称が女々しいぞ、脳筋ローブ！」
その瞬間には、脳筋ローブはビクッと反応し、わなわな震える
「私は、女だよ！！」
ワニの腹に風穴を開けた一撃が、俺の真横を通り過ぎた。
「いくら、ローブを着てて顔を隠しているからって、なんとなくわかるだろ！察しろよ、私は女！回復魔法を扱う淑女！いい？脳筋でもなければ、男でもないの！」
脳筋ローブ（女？）はまくし立ててくる。拳を添えて。うん、すごいや淑女。喋りながら、俺のプラズマ並みに森を破壊してる。
「わかった、わかったから。落ち着いて！森がなくなる」
「無理！お前！私と闘えよ！回復魔法の凄さを教えてやる！アルミニウムなんかには負けないよ！」
アルミニウムなんか…なんか、か。やるしかないようだな。
「いい度胸だ、かかってきな！俺に負けたら、そのローブ脱いで、その顔を見せて俺の顔を見ながら、謝れよ！アルミニウムバカにしてすいませんでしたってな！」
売り言葉に買い言葉。自然破壊の始まりだ。
ナニカの話はいつになるのやら。