2 / 3
森
脳筋の見解、古代の話
しおりを挟む
「ところでさ、お前ならあのワニ、どう戦った」
俺は少し気になり、脳筋に尋ねる。
「…難しいね。まず、こっちの戦闘スタイルがあそこまで研ぎ澄まされている状態で効果があったかどうか、おそらく突撃じゃカウンターを食らって五分五分ってとこ。後半、冷静さを失ったのは、お前のアルミくらい小回りがきかなきゃ、誘い出せなかったかな。」
「だよなー…あいつ相当だった」
ローブは面食らう。いや、面は見えないんだけどそんな感じ。
「いや、お前結構余裕そうだったじゃん」
「秘策を使わされてる時点で、余裕なんてないよ。そっちこそ、余裕そうに手かそうか、とか聞いてきただろ」
「なっ…あれは、あれだよ二人なら余裕かなーって思ったからだよ!決して、カッコつけたりしたわけじゃないからな」
慌てふためいていう、ローブはメッサ動いとる。
「じゃあ、ここからは真剣な話な」
俺は正面から、ローブを見据えて話す
「結構考えてみたんだけどさ、やっぱ喋るワニがいるなんて、普通じゃない。群れとはいえ、魔獣があそこまで統率されるのもな」
「そうだな」
「この森…何かがあるんじゃないか」
「何かって…」
風が吹き、森がざわめく。
「魔獣を進化させる、古代のナニカだよ」
古代、この世界の魔獣は先のワニの長のように人間と同じように言語を用いて。文明を築いていたという。人間はつねに、魔獣の軍勢と争っていた。戦況は一進一退、いや人間がやや押され気味だった。人間はチカラでは勝てないことを知り、ある物の開発にいそしんだ。それが、魔獣を退化させる、正確には魔獣の言語能力を後退させる薬品。人間はそれの開発の成功により、魔獣を退け。生態系の頂点に立った。魔獣を退化させる薬を作った、それすなわち、それを元に戻す薬も作っていたことを指す。なにかの失敗に備えて、けれどそれの出番は来ず、お蔵入りとなった。人間は、どこかにそれを隠した。絶対に、この世に出てくることがないように。
俺は少し気になり、脳筋に尋ねる。
「…難しいね。まず、こっちの戦闘スタイルがあそこまで研ぎ澄まされている状態で効果があったかどうか、おそらく突撃じゃカウンターを食らって五分五分ってとこ。後半、冷静さを失ったのは、お前のアルミくらい小回りがきかなきゃ、誘い出せなかったかな。」
「だよなー…あいつ相当だった」
ローブは面食らう。いや、面は見えないんだけどそんな感じ。
「いや、お前結構余裕そうだったじゃん」
「秘策を使わされてる時点で、余裕なんてないよ。そっちこそ、余裕そうに手かそうか、とか聞いてきただろ」
「なっ…あれは、あれだよ二人なら余裕かなーって思ったからだよ!決して、カッコつけたりしたわけじゃないからな」
慌てふためいていう、ローブはメッサ動いとる。
「じゃあ、ここからは真剣な話な」
俺は正面から、ローブを見据えて話す
「結構考えてみたんだけどさ、やっぱ喋るワニがいるなんて、普通じゃない。群れとはいえ、魔獣があそこまで統率されるのもな」
「そうだな」
「この森…何かがあるんじゃないか」
「何かって…」
風が吹き、森がざわめく。
「魔獣を進化させる、古代のナニカだよ」
古代、この世界の魔獣は先のワニの長のように人間と同じように言語を用いて。文明を築いていたという。人間はつねに、魔獣の軍勢と争っていた。戦況は一進一退、いや人間がやや押され気味だった。人間はチカラでは勝てないことを知り、ある物の開発にいそしんだ。それが、魔獣を退化させる、正確には魔獣の言語能力を後退させる薬品。人間はそれの開発の成功により、魔獣を退け。生態系の頂点に立った。魔獣を退化させる薬を作った、それすなわち、それを元に戻す薬も作っていたことを指す。なにかの失敗に備えて、けれどそれの出番は来ず、お蔵入りとなった。人間は、どこかにそれを隠した。絶対に、この世に出てくることがないように。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
それは思い出せない思い出
あんど もあ
ファンタジー
俺には、食べた事の無いケーキの記憶がある。
丸くて白くて赤いのが載ってて、切ると三角になる、甘いケーキ。自分であのケーキを作れるようになろうとケーキ屋で働くことにした俺は、無意識に周りの人を幸せにしていく。
ちゃんと忠告をしましたよ?
柚木ゆず
ファンタジー
ある日の、放課後のことでした。王立リザエンドワール学院に籍を置く私フィーナは、生徒会長を務められているジュリアルス侯爵令嬢アゼット様に呼び出されました。
「生徒会の仲間である貴方様に、婚約祝いをお渡したくてこうしておりますの」
アゼット様はそのように仰られていますが、そちらは嘘ですよね? 私は最愛の方に護っていただいているので、貴方様に悪意があると気付けるのですよ。
アゼット様。まだ間に合います。
今なら、引き返せますよ?
※現在体調の影響により、感想欄を一時的に閉じさせていただいております。
魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。
愛していました。待っていました。でもさようなら。
彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。
やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる